高知の林業女子が「働きやすい林業」についてトーク!<第2回>
こんにちは。林業女子会@高知です。
南国土佐は菜の花や梅の花も咲き、すっかり春らしくなりました。
しかし花粉症の方には辛い季節でもあります・・・花粉症の山師さんがどうこの時期を乗り切っているのか気になります。
林業女子の皆さんはどう対策していますか!?
(↑花粉症のイメージが強いスギですが、大切な森林資源です。)
さて、林業女子会@高知のメンバーが現場について本音で語る「現場部」第1回。そのレポートは読んでいただけましたでしょうか。
第1回の様子はこちら↓
◎第1回のまとめ
(問題提起)
1)体力的に山仕事についていけない問題
2)林業の業界慣習に驚いた話
3)林業の未来はどうなるの?
4)山でのトイレ事情
(まとめ)
●林業女子の労働問題を語ることは、林業界の在り方について語ること
●林業女子のはたらき方を考えると、異業種のヒントにもなる
●女性がはたらきやすい環境は、男性にとってもはたらきやすい
●林業女子会@高知 「現場部」 発足!!
「現場のことをもっと深めたい!」ということで『現場部』が発足いたしました。
今回は、前回挙がった話題を踏まえて、働きやすい環境づくりについてさらに深掘りしながらトークしました!
林業女子会@高知 現場部会<第2回>
テーマ:働きやすい環境づくりについて
まずは、今回のメンバーはこんな顔ぶれ~。
社会人学生【A】さん:愛媛県の大学で林学を勉強しています。以前は機械オペレーターをしていました。猟友会の女性部でも活躍中。
財団所属【B】さん:初参加です。女性と女児のための生活・地位向上のための活動団体の会長をしています。
林業経営者【C】さん:高知県内で林業会社を経営しています。
林業修行中【D】さん:山形県出身で高知に移住し林業を学んでいましたが、今後は地元に帰って林業を学び直すことにしました。林業女子会@高知への参加は今回が最後。
森林組合職員【E】さん:愛媛県の森林組合に勤務しています。
森林組合職員【F】さん:高知県の森林組合に勤務しています。
森林管理署職員【G】さん:高知県の森林管理署に勤務しています。
異業種【H】さん:仕事は異業種ですが、親戚が林業に携わっていて、興味があって参加しています。
現場女子【I】さん:Cさんの経営する林業会社に勤めています。バリバリの現場女子です。
研究者【J】さん:働く女性の研究をしていて、一次産業に携わる女性のことを知りたいと思っています。
木材販売会社勤務【K】さん:愛媛県で木の仕入・販売営業をしています。
森林組合職員【L】さん:民間の林業関係会社を経て、高知県の森林組合に勤務しています。
研究施設勤務【M】さん:初参加です。ふだんは高知県で大学の研究施設に勤務しています。
工務店勤務【N】さん:木造建築をする工務店の家に嫁いで高知に来ました。
林業経営者【O】さん:岡山県で林業会社を経営しています。
◎体力面から見た「働きやすさ」について
C「前回話題に出た『体力的に山仕事についていけない』問題について、やっぱり今回も話し合いたいな。実際に現場に出ているIさんは、体力面の問題はどうすれば解決すると思う?」
I「もちろん、体力を付ける努力は必要だと思います。だけど私はやっていないかな(笑)。だけど、やればやるほど良いと思う。」
L「普段は森林組合で事務方をしているけど、12月に地拵え(※)作業を2週間続けてさせてもらいました。しんどい作業ではあるけど、やっぱり1回目より2回目の方が楽に作業できたから、続けて慣れていくことは大事なのかも。」
※地拵え・・・植林前に林地に残っている木や枝葉を片付けて整理する、地味だけどかなり体力が要る仕事!
C「続けたら体が楽になっていくことは確かだね。かといって、じゃあ体力が付くまで働かなくても良いという訳ではなくて、毎日現場はあるんだよね。どちらかというと男性は弱音を吐けない人が多いけど、しんどい思いをしていることには変わりないはず。会社側も、男女問わず基礎体力づくりに関して寛容になる必要はあるよね。」
O「Cさんに同意。自分の会社では緑の雇用の補助金(新規雇用に対する3年間の補助金)があるから、少しくらい仕事が出来なくても1年目は体力を付けることも考慮して、受け入れるようにしているかな。林業では、未経験者が即戦力としてすぐに動いてもらうのは難しいことだと思うな。」
C「そもそもだけど、やっぱり林業は労賃の単価が安いんだよね。標準単価が低すぎるから同じ時間で1本でも多く木を切るようになる。だから体力が必要とされるし、危険も伴う。森林環境譲与税も導入されるタイミングで単価自体の抜本的な見直しもして、安全費を引き上げる事ができれば、慰労を考慮して女性でも作業できる環境になってくるんじゃないかな。」
◎林業で使う道具とか機材が重すぎる!問題について
(注)専門用語が連発してきますが、考えすぎずにお読みくださいね。
C「それともうひとつ、林業で使われる機材が重すぎるんだよね(笑)。機材をもっと軽くできるよう考えても良いんじゃないかな。重いものは男性が運んでくれる環境もあるけど、女性だからって持たなくて良いわけではないし、その環境に甘えてはいけないし。もっと道具が軽くなったらなあ・・・。」
L「機材や道具については、森林技術センターなんかに改良を持ちかけてみたら?」
O「やっと普及してきた『繊維ロープ』の事例だってあるし、ほかの機材だって軽くできるはずだよね!」
C「繊維ロープってみんな分かる?元々、林業で使う架線は鋼鉄製のワイヤーでとても重かったんだけど、最近は樹脂繊維でできた繊維ロープに代わってきたおかげでかなり軽くなってる。ワイヤーを背負って3回斜面を行き来したらバテていたものが、5回も行けてしまうようなものになったんだよね。資材の改良って、もっと他にあっても良いと思うのだけど。」
M「産業振興センターなどに持ちかければ、そういった機材を作っている地元メーカーなんかに話をつなげてくれる可能性もありますね。」
C「林業に限らずものづくりに使える補助制度もあったりするもんね。林業女子会の中で、何が現場で重いのか、何がどうなったら働きやすいのか、そういった意見を挙げていっても面白いかもね。」
O「高知なんかは特に架線系集材(※)が多いから余計そう思うのかも。私が林業をしている岡山の場合はそこまで架線系集材が多くないから、スナッチを使わないんだよね。使ったとしても5インチかな。」
※架線系集材・・・伐った後の木を土場に集めるのに、架線で吊って引っ張ってくる方法。急峻な山が多い高知県は架線集材が発達してきた。架線に対して車両系集材では、自走する林業機械に丸太を積んで作業道や林道を走ってくる。
I「基本5−6インチだけれど、線を張るときは20インチとか大きいものを使うかな。20インチはさすがに、普段山で働いてる私でも、持って斜面を上がれないくらい重い!!(笑)」
C「うちの場合、女性はIさんだけなので男性職員がすすんで重たいものを持ってくれる環境なんだよね。だけど、『女だから持ってもらって当たり前』と言う人は現場には行ってはいけないと思うんだ。Iさんはそういうタイプではないのだけれど、自然とそういう流れが出来ている感じで。女性だから重いものを持たなくて当たり前では無い、とはいえ、物理的に無理なものは無理!!じゃあどうする?ってなった時に機材の重さはかなり改良の余地があると思うんだよね。」
O「絶対作り替えた方がいい!林業の機材って、ほんと昔からそのまんま変わってないよね。」
L「男性だって軽いほうが良いはずです。でも、現場の男性はあまりそういう事を言わないですよね。」
C「素材を他のもので代用できないかなって思う。男性は『昔からそうだから』という理由で声を上げない傾向があるよね。だからぜひ林業女子会の中で、違う職種の人から見た素朴な疑問を教えてほしい。現場ではたらいているAさんはどう思う?」
A「林業現場の重機を動かすには、1日80-100㍑軽油を使うんです。軽油缶で5缶、フォワーダに載せて行けるところまで行くんですけど、通れる道がなくなったらそこから担いで運ばなければいけなくて。給油のために両手に40kgを下げて片道30分かけて重機まで運ぶこともあります。そこから給油口(高さ130cm!)まで容器を持ち上げて給油しなければならなくて、女性には無理な仕事だと思います。」
みんな「・・・( ゚Д゚)!!」
A「自分の場合、1班4人で作業する場合が多くて、3人は木を伐る専門だから、朝分かれてずっと1人という環境でした。ネジ1本36インチを回すにも回らず、鉄パイプ持ってきてあけようと試みたんですけど開かない事もありました。腰袋の混合燃料500ml、チェンソーオイル500ml、ハンマー、命綱のベルト...など、結局腰に10kgは下げます。時には肩にワイヤーを担ぎ、40-50kgの重さを身につけて歩くこともありました。」
みんな「・・・( ゚Д゚)!!」
I「いちいち取りに下りるよりは、重いけど身につけていた方が楽なんですよね。」
みんな「・・・(いやいやマジですか)」
◎だって、涙が出ちゃう。
O「そういう過酷な労働条件をそのままにしてることも含めて、やっぱり1番は受け入れ側の問題だよね。新人教育も要るけど、経営者側の教育もやるべきじゃないかな。ほんとに林業で女性を活躍させたいのなら、何となくイメージUPのため~って女性を雇ってうまくいかなかったら、結果的に余計にマイナスになるし。
Dさんの場合、林業やっている時に相談できる人はいた?Cさんや私のように女性が経営者の場合は、女性の目線で考えられる上司がいるけれど。」
D「私の場合、相談できる人はいなかったです・・・。そういう人がいない職場だったから、自分で頑張らなければ!という気持ちで、男性の先輩に負けじと率先して仕事してました。その結果、体力的にしんどい場面もあって、どうしたらいいか分からず黙っていたら先輩に『お前は何も言えないのか』といわれて。その時はこらえきれず泣いてしまいました。泣いてしまったことによって、私の評価が下がってしまった感じがしました。」
C「泣いちゃうと『これだから女は…!』ってなるからね!男の人って、お付き合いしている時は、泣いたら“よしよし”ってしてくれるのに、仕事となると急に『だから女はダメなんだ』ってなるもんだから!(笑)」
O「分かる〜!でも、勝手に涙が出てきちゃうんだもんね?」
C「今の林業の現場って、女性はもちろん男性にとっても働きにくいと感じることがきっと多いよね。それは、だれも声を上げなければ改善されることもない。資材の改良というのは声を上げる良いきっかけだよね。それと、社員教育もそうだけれど経営者への教育が何より必要だよね。」
ここまでのまとめ
●時間がかかる体力作り。経営面でどうカバーするか。
●昔ながらの林業機材が重たすぎて物理的に無理が起こっている。改良してみない?
●女性は勝手に涙が出ちゃう。男性も涙をこらえて仕事している、かも。
◎業界慣習から見た「働きやすさ」について
N「うちは工務店なんですけど、建築業界は何でも義務化が早いし、すごいたくさんの資格が必須だし、建設業許可をとるのにもハードルが高い。すべて義務や資格になっているから、安全面や技術面で進歩するのかなと思います。林業って割と、なぁなぁなところがありますよね。」
C「建築業界は安全費がしっかり見込まれていて対策をしっかりとできるからこそ、安全に作業できるし労災保険料も下りてくる。それは会社にとってもメリット。本当は林業でもそれが当たり前にならなければならないのに、その点が抜けているんだよね。単価が安いから安全な作業方法に則って作業を行うまでの時間を割けない。若い人にもIターンで入ってほしいんだけど、今のままでは働きやすい環境とは言えないよね。」
K「林業の就業者は、若い人の割合は増えている一方で定着しない、という記事を見かけたんです。それは『危険だから』でしょうか?」
C「それもあるけど、年齢層の高い先輩との(意見や慣習の)摩擦が出来てしまうことも大きいと思うな。Iターンで入ってきてくれる子もいるんだけど、先輩とうまくやれずに辞める子も多いかも。昔ながらの業界だし、縦社会がしっかりできてしまっていて、そこに合わない若い子は辞めていってしまう。自分のような中間の世代は先輩の意見も若い子の意見も分かって間が取り持てるけど、自分たちが居ない時は先輩とぶつかってしまう。それは精神的にしんどいし、危ないし、そして辞めてしまう。すると先輩達は『だから今どきの若い子は』って評価をする。
雇い入れる側はもっと先輩に対しても教育するべきよね。これからは人材育成が大事だ~って言われるようになって、新しい人を入れることばかり注目されているけれど、受け入れる体制が整っていない状況で”定着”はしないよね。」
O「私の会社は、全体的に若い人が多いからそういう問題はないかな~。あとうちは、採用する時はなるべく新卒を雇っているよ。先入観がない人の方が、社風とか職場環境にも、すっと馴染んでくれやすいんじゃないかと思ってる。」
C「あと経営者側は『雇っている』という感覚を捨てて、お金は現場が生むものという気持ちを忘れないことも大事。」
D「私の場合は、20-30代しかいない現場でした。でも若いからいいって訳でもなくて。上司の目が届かない現場だと、だらだら仕事したり休憩が長かったりする人もいて、私はもっと仕事したいのに、モヤモヤしてました!」
C「なるほどね。現場で働きたい!って意識を持って現場に出てる女性のほうが、なんとな~く働いてる職員よりも、もちろん意欲があるからね。
それに女性は広い視野で細かい気配りなんかが出来るし、管理することに向いてると思うから、そういう現場での監督役として活躍できるかもね。」
◎女性のライフイベント「出産・育児」について
A「自分は『林業と女性の一生』というテーマで研究をしています。女性はライフイベントでどうしても職場を離れる期間が出来てしまうと思うのですが、雇い主は20-30代の若手を次々に雇っていきたいのでしょうか、それともベテランを育てあげてしっかり現場を回していきたいのでしょうか。」
C「ベテランがいて、さらに彼らが若手を人材育成できるのが理想。だけどAさんのおっしゃるように女性はそれが難しいんだよね。理由は出産・育児、介護等で現場を離れなければならない期間があるから。そういった意味で森林環境税は育児休暇や介護休暇取得のための補助に使えないだろうかとも思うよね。働く人も企業も、子供を産むことをリスクと思うかもしれないけど、それって違うよね。」
I「私は林業に女性が参入する際にどうやって女性の仕事が出来ていくのか、ということに興味を持っているのですが、今回皆さんのお話を聞いていて、育児休暇をネックに思っているということが分かりました。じつは世界各国では、育児休暇は日本と比べて短くて、短期間で仕事に復帰するんです。日本が育児休暇をこんなに長期間取ろうとすることが不思議で、早期復帰を目指し、働きながら育児を行える環境にしていくことこそ大事なのではないかと思いました。」
C「働きながら育児を行える環境を整えることは同意だな〜。事務仕事ならまだしも、お腹に子供がいる間、林業では現場仕事は出来ないもんね。たとえば現場以外の仕事作りとして、社内に木工所を作りたいという意見があれば、それに対して投資できたらいいと思う。育児休暇に補助金を使うとしたら、まるまる休暇の補助に充てるのではなくて、働きながら出産・育児が出来るフォローに充てる使い方が出来れば、また違った道が開けてくるんじゃないかな。」
N「妊娠出産のタイミングって、まったく計画できないわけじゃないし。私の知り合いの林業会社では、女性の現場職員が男性の上司に、そろそろ子どもを作りたいんですけど~って、ちゃんと相談してて、上司はそれに向けて現場以外のスキルを身に着けられるように対応されてました。出産の計画を早めに相談できる信頼関係とか職場環境があるといいかもしれませんね。林業会社って、数人とか、規模が大きくても十数人のところが多いし、家族ぐるみの付き合いもできそう。」
◎田舎や業界ならではのコミュニケーションについて
L「でも、家族ぐるみの付き合いが濃いと大変なこともありますよね。小さな地域の組合の場合、普段から地域の皆さんと顔見知りだから、仕事でトラブルが起こると私生活にも影響してくるんです。だから職場でも、後輩が先輩に意見を言えずに、口を閉ざしてしまってたり。うちの森林組合ではそういった慣習を変えるために、年齢が下の人をあえて上のポジションに立たせるように組織体系を変える取り組みをしています。」
O「結局、コミュニケーションってどの職種でも大事だよね!」
D「私の失敗談なんですけど、とにかく返事で意欲を伝えなくてはという気持ちで、何に対しても『分かりました!』=『ハイ』の返事って意味で言ってたんですけど。上司は『理解しました』だと思ったらしく、教えられたことが十分理解できていない状況で仕事して、失敗して怒られることもありました。」
O「そんなこともあるね(笑)そういう時は教えた側も『何が分かったのか?』と質問してあげなきゃいけないよね。指導員の研修で、同じような事を言われたことがあるよ。コミュニケーションの注意も含めて、指導者に対する指導をやって欲しいかな。」
◎林業の人材育成について
C「林業っていろんな研修があるけど、現場を回すことを優先したら、指導者(班長クラス)を講習に簡単に行かせられるわけではないけどね。あと、言われて行く研修と自らすすんで行くのとでは吸収が違うよね。でも研修を続けて行くことは意味があると思う。」
L「研修に行く人は単に参加するだけじゃなくて、せっかくだから他の会社から来た人とコミュニケーションをとってほしいよね。普段、ほかの会社の人と会う事も無いと思うし、ほかの現場がどうなのか、いろいろ意見交換もしてほしいです。」
C「班長だけじゃなく、現場の全員で研修に参加するって方法もあるよね。それと、研修は内容も大事。参加者が本当に興味をかき立てられるような講師を呼ぶこともして欲しいかな。私の場合、成功談より失敗談を聞きたかったりする。林業版のしくじり先生!が勉強になると思うな(笑)」
●「働きやすさ」には、ルールや安全はもちろん大事。人間関係も大事!
●出産育児のライフプランを普段から相談できる職場だと、会社側も対応しやすい。
●まずは「先輩」や「指導者」の人材育成や意識改革を!
【全体のまとめ】
●機材の改良を行うなど、男性も女性も体力面で働きやすい環境づくりへのアプローチを!
●社内教育・指導者の教育など人材育成や意識改革が、若い人がはたらきたい職場環境につながるかも!
●育児休暇の取得だけでなく、働きながら育児が出来る環境整備の取り組みにも注目したい!
時間になり、今回はここまでのトークとなりました。
今回で最後の参加となるDさんに寄せ書きをお渡しし、記念撮影📷✨
きっとまたどこかでお会いするでしょう。Dさんありがとうございました〜!
いかがでしたか?
林業女子会@高知の現場部会<第2回>という事で、働きやすい環境づくりについて具体的なアイデアも出てきました。
今回出た意見を、これからも深めていきたいですね。
私もトークに参加したい!という方、ご参加お待ちしております!
書記:押方、井上
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