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ほぼフルリモートでも対面級の関係を築ける秘策”JOT”とは

福岡では今まさに桜が咲き誇っております。わが社の目の前の舞鶴公園でも連日さくら祭り(4/9まで延長!)でにぎわってます。花粉症の私にはお花見は厳しいイベントですが、薬とマスクを活用して行こうかな('ω')

どうも、FFG(福岡銀行)の内製開発部隊でスクラムマスターをしてます竹中です。チーム持ち回りのこのブログ、4回中3回目の執筆で、もうお馴染み?になってしまいました。。。

今回は、私が所属しているジャッカルチームで実施している施策・・・いや秘策"JOT"をご紹介したいと思います。ジャッカルチームがどんなチームか想像しながら読むと楽しさ倍増するので↓の記事もぜひ見てください!



リモート vs 対面

新型コロナウィルスによるパンデミックから4年。あらゆる企業でリモートワークの環境が整えられ、フルリモートでの就業を認める会社も多くなってきていますね。弊社も、居住地域の制限はあるもののフルリモートに近い働き方が可能です。

そんな中、アメリカではGoogleやメタなどが週3日の出社を義務付けたり、国内でもパナソニックホールディングスがテレワークの縮小を実施するなど、出社回帰の動きもあります。

リモートワークと対面業務は、それぞれメリット・デメリットがあるかと思いますが、リモートワークで課題となる最たるものがコミュニケーションかと思います。

スクラムマスター目線では、全員の表情や仕草、雰囲気が読み取れる対面の方が確かにコミュニケーションが取りやすいと感じます。しかし、ジャッカルチームではほぼフルリモートでの勤務となっており、スクラムセレモニーもすべてリモートで実施されています。

では、ジャッカルチームではコミュニケーションの問題をどのように解消しているのか?

それが"JOT"です!

JOTとは

JOTとは、Jackal Oyatsu Time(ジャッカル・おやつ・タイム)の略です!
チームみんなでおやつを食べる時間ですね!(^_-)-☆

・・・

あぁ、待って!帰らないで!そっとブラウザを閉じないで!せめて説明させて!

JOTの始まり

読み続けてくれてありがとうございます( ;∀;)

JOTは、遡るとリモートワーク開始前から実施していたものになります。
ジャッカルチーム発足から間もなく、当時居らっしゃったアジャイルコーチの方から、他の企業のスクラム導入事例の中で

コミュニケーションのため、おやつを食べながら雑談する時間を設けていたチームがあった

竹中の曖昧な記憶より

という話をお聞きしました。人数も多く、お菓子を食べながら仕事をサボれるなんて最高じゃないかと考えたまだ仲も深まっていなかったジャッカルチームは、「じゃあとりあえずやってみよう!」と導入を決定しました。

元々、オフィスには誰でも取って食べられるおやつ置き場があったので導入も簡単でした。


JOTのやり方

ただおやつを食べればいいというものではありません。
「とりあえず集まるか~」「なに話す~?」「暇なときに集まろう」とかやってると、そのうち業務に忙殺されてJOTの時間は消滅してしまいます。うまく続いて効果を発揮するための手順を紹介します。


1. まずは名前と時間を決めてスケジュールに入れる

単に”休憩"や"雑談"のような名前ではなく、お気に入りの名前をつけましょう。「自分たちの大事な時間なんだ!」という意識が生まれます。たぶん。
そしてその名前で全員のスケジュールに時間を確保してください。通知ももちろんONです。時間は15~30分ぐらいがいいと思います。チーム外の人から見てもミーティングが設定されてるように見えるので、他の予定で上書きされることもなくなります。


2. 原則全員参加、必ず開催

「私は開発があるので..」「他のミーティングで出れないのでやっといて!」などは避けましょう。他のミーティングや開発の時間と同じプライオリティで扱ってください。予定が合わない人がいれば時間をずらすなど調整しましょう。緊急の対応が必要な場合などは中止もやむを得ないですが、おやつタイムをバッファ(予備の時間)のように扱ってはいけません。


3. お菓子や飲み物をそろえてPCからは離れる

リモートワークに移行する前は、お菓子を持ち寄って、イスを丸く並べて行っていました。JOTの効果については後の章で詳しく書きたいと思いますが、その効果を最大限発揮するため、PCを持ち込んで内職をするようなことがないようにしましょう。
リモートワークの場合はPCを使うのは仕方ないですが、ビデオをオンにして表情を見えるようにしたり、ホワイトボードツールに全員で入って同じ画面、同じ時間を共有するようにしましょう。


4. アジェンダを用意する

え?そんなお堅い感じなの?
いえいえ、そんな大げさなものを用意する必要はありません。ジャッカルチームでは、

  • 代表者が出たミーティングなどの情報展開

  • その他雑談

ぐらいのものです。ただ、アジェンダがあると何をするかが明確なので参加意欲が上がったり、時間の使い方に意識が向くようになります。


あとは自由です!短い休憩をチームみんなで楽しんでください。会話が弾むよう、チームでいろいろ工夫してみてください。


JOTの効果

お菓子食べて話してるだけで何が変わるんだ!と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし様々な効果があります。少なくとも、私はわずか15分ほどを開発に充てるよりも何倍も効果があったと確信しています。


1. 情報の透明性が上がる

これは私の持論ですが、情報というものは意識して共有しないと勝手に”隠れて”いってしまうものです。私と同じように奥ゆかしさがあるんですね(*'ω'*)
誰かが立ち話で聞いたこと、一人が代表で出たミーティング、どこかで目にした競合他社の記事・・・チームメンバーそれぞれが持っている情報にはバラつきが出ます。それらを共有する明示的な時間にすることで「あ、そういえば・・」と重要な情報が出てくるのです。


2. 明確な休憩時間になる

開発をしていると、ついついのめりこんでしまって何時間も通してモニターを見てる、ということもありますよね。しかし人間の集中力は15分から長くとも90分と言われています。JOTで目をモニターから離し、お菓子でエネルギーを摂取することでその後の集中力、効率も高まります。


3. タイムボックスを短く区切れる

ちょうどおやつの時間になる15時は午後の業務の真ん中あたりの時間になるので、午後の"4時間の塊"を"2時間ずつのタイムボックス"に区切ることができます。パーキンソンの第一法則にもあるように「午後の4時間で終わらせよう」よりも「15時までの2時間でこのラインまで終わらせよう」の方がいろいろな面でいい効果が出るでしょう。
小さく作って検証、がスクラムの肝ですからね!


4. チームの関係性構築

日々顔を突き合わせて雑談をすることは、思った以上に効果があります。少し前まで「タバコ部屋の雑談で仕様や人事が決まる」なんてことを体験したことがある方もいるのではないでしょうか。笑
開発業務、特にリモートワークの場合は雑談をする時間は少ないと思います。しかし、人と話すことで脳が活性化し、長く悩んだ問題が解決することもあります。接触する機会が増えると好感度が増すというザイアンス効果で、チームメンバー同士の関係性も自然と構築できます。


おわりに

あのGoogleが出社回帰を始めたと聞いたら「そっちのほうがいいのかな・・」と不安になりますよね。しかし、Googleはまだ"JOT"に出会っていませんでした。この記事を読んでその考えを改めることになるかもしれません。(読んでねーよ)

スクラムではコミュニケーションが大きな大きな鍵になります。もしコミュニケーションで悩んでる方がいらっしゃったら、JOTあらため
Anatano Oyatsu Time(AOT, あなたの・おやつ・タイム)
をぜひお試しください!(^_-)-☆

・・・

あぁ、待って~!ブラウザ閉じないで~!
最後に中途募集も読んでいって~!
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