見出し画像

滋賀大学大学院データサイエンス研究科の「それってどうなの」な側面(2023年)

こんにちは。Think / Luminです。

滋賀大に入学した年が終了しました。もうすぐM1終了ですよ。本当に一瞬で2年なんてすぐですね。と言うわけで、滋賀大学大学院DS研究科について、入学した立場から考えたnoteを書いておきます。

年内最終登校日(2023/12/26)外壁塗装で綺麗になってます。

※ここでの掲載内容は、2023年12月現在の投稿者の主観による情報です。

一つ上の先輩の内容もおいておきます。是非参考に。

本noteではDS研究科のオープンキャンパスに合せて、掲載されたFAQにそって意見を書いていきます。だいたいは同意できる内容であったものの「ほんまか~???」と感じた内容と私が感じた滋賀大学大学院DS研究科の不満点をちょろちょろっと書いて行きます。

志願者数も増えている中、なかなか院生の生活が発信されていないため、この点はご了承願います。もちろん、新設学部・大学院学科ですので、改善のまっただ中だとは思います。

受け入れコースと受け入れ人数、増やすんですね。良いんじゃないですか。


DS研究科のFAQを見て。

気になったこと書いていきます。

大学院データサイエンス研究科に関するFAQ
Q1. 講義形態を教えてください
A. データサイエンス研究科の講義は、1科目1週間完結の集中講義となっています。多くの科目には、理論を学ぶ講義(90分×15回)と、その講義内容を演習等によってより深く理解する実践論(90分×15回)があり、これらを連続する2週に渡って開講しています。一般的には1年目にこれらの講義科目の履修を完了し、2年目は研究活動に専念することになります。

Q2. 講義の開講時間を教えてください
A. ほとんどの講義は1限~5限(8:50 – 17:40、1コマ90分間)の間に開講されます。ただし、課題研究(ゼミ活動)については指導教員によって実施形態、開講時間が異なります。夜間講義はありません。

Q3. 講義のオンライン受講は可能ですか
A. データサイエンス研究科の講義は、原則として対面とオンラインの併用(同時双方向)で実施しています。教室での講義をZOOM等で視聴し、その場で質問等もすることができます。オンデマンド配信はありません。

Q4. 講義の受講時間を受講者が自由に決めることはできますか
A. 各講義の開講時間は決められており、ご自身の都合に合わせての受講はできません。オンライン受講においても基本的にリアルタイムでの相互通信ができることを前提としていますので、講義時間割に従った時間に受講いただくことになります。

Q5. 働きながら学習する者に配慮される点を教えてください
A. 一般的な毎週〇曜〇限の講義形態と異なり、1科目1週間の集中形式としておりますので、勤務先と相談のうえ必要な講義科目が開講される週に集中的に受講することができます。ただし、必修科目(5科目・春学期開講)の週については、業務を調整いただく必要があります。また、「長期履修学生制度」の利用により、最大4年間、計画的に講義を受講することができます。(授業料の総額は通常の2年間の学生と同額)

Q6. データサイエンス分野の基礎知識の習得についてはどのように進めればよいですか
A. 入学前の事前学習(プレマスター教育)として、「数理・データサイエンス教育強化拠点コンソーシアム」のeラーニング教材を案内しています。なお、入学前から各学生にメンター教員がつきます。何を事前学習しておくか等を相談することができます。

Q7. 研究室配属、研究開始時期を教えてください
A.1年目の7月に主指導教員希望届を提出し、9月に配属となります。それまでの間はメンター教員が相談に対応します。

Q8. 修論執筆について、遠隔で先生からの指導を受けることができますか。
A. 指導教員により課題研究(ゼミ活動)の実施形態が異なりますが、多くの場合で遠隔での指導を受けることが可能です。

Q9. 勤務先のデータを活用した研究を実施し、成果を学位論文に記載することは可能ですか
A. 勤務先の了承が得られれば可能です。

Q10. 共同研究への参画は修了に必須の条件ですか
A. 共同研究への参画は任意であり、修了の条件ではありません。

https://www.shiga-u.ac.jp/admission/open_campus/grad_infromation_session/%e3%83%87%e3%83%bc%e3%82%bf%e3%82%b5%e3%82%a4%e3%82%a8%e3%83%b3%e3%82%b9%e7%a0%94%e7%a9%b6%e7%a7%91/

Q1. 講義形態を教えてください
「その講義内容を演習等によってより深く理解する実践論(90分×15回)があり」

この実践論がかなり振れ幅広い講義です。予めどんなことを行うか、調査しておき、自身の伸ばしたいスキルの条件に合致した授業かを確認することが必須です。

実践論と聞くと、何か手を動かしてコーディングすることを想像するかと思います。もちろんそのような講義もありますが、論文サーベイと紹介が割と多い印象です。そのため、週によっては4paper読んで、パワポを作る必要があるなど、かなりのエフォートを要求されます。

論文サーベイを行う場合は、そのペーパーだけで無く、バックグラウンドの調査のため、referenceも読み解く必要があり、時間がかかる事を念頭に置いてください。その点で言えば、知識面の強さは非常に付くカリキュラムです。

実践論という言葉によって、コーディングのイメージが付いてしまっているため、本当であれば知識探求課目と言った方が正しいかも知れません。春学期では論文紹介:実装=7:3ぐらいの割合でした。後期は研究ばかりでほぼ講義を受けていないので分かりません。

あくまで「学術機関での実習演習」というイメージを持ってもらえると良いかと思います。ここを取り違えると、悲しい生活になってしまうため、重々承知の上、入学するべきです。

Q3. 講義のオンライン受講は可能ですか

肌感覚として、2023年度のM1生は9割がオンライン参加の印象。その理由は、後述するオンサイトでの講義室の環境の悪さにあると感じる人が多いためです。

また、授業によってはオンラインのみの場合があったりしますので、基本的な授業形態としては、ZOOM前提と思っていただいた方がよろしいです。

一方、私の一つ上の世代は半分以上が現地で講義を受けていたそうです。これはもう、どちらの方に振れるかは運次第な気がします。

Q6. データサイエンス分野の基礎知識の習得についてはどのように進めればよいですか

以下サイトが25年度入学生向けの入学前教材でした。今年は分かりませんが、かなり遅い段階で共有されます。

また、メンター教員については「運ゲー」です。

全く連絡を取れない・詰められる方もいれば、私のようにかなり丁寧な対応をいただける方もいます。ただし、入学後には自身の指導教諭を別途、御願いするため、メンター教員との関係性を憂慮することは、そこまで悩ましいことではありません。

Q7. 研究室配属、研究開始時期を教えてください

内容は同意します。ただし、1年目の7月までに主指導教員希望届を出す関係上、1年目の5月,6月は様々な先生方へのアポイント、面談を重ねる必要があります。派遣社会人の方については、授業時間の確保だけで無く、予め指導教員配属面談の時間の余裕を持つ必要があると考えておいてください。

私はおおよそ5名程度の先生方とお話し、希望届と研究計画書を7月頭に提出しました。人によっては10名以上の方と話した方もいらっしゃるようでした。また、志望した先生の指導を受けることが人数的に難しい、企業関係的に難しい等あるため、「この人じゃないと無理!」と思ってくると、悲しい結末があるかもしれません。

最大の伝えたいネガティブポイント:受講施設のしょぼさ

本noteで一番の伝えたいポイント。この内容をWEBで推すのやめておいた方が良い気がする。

データサイエンス研究科のWEBサイトより

大学院の講義では、(株)内田洋行のFutureClassRoomを利用して、対面でも遠隔でも双方向で受講が可能なスタイルになっています。

https://www.ds.shiga-u.ac.jp/about/graduate/style/

使ってる先生は1,2人ぐらい。

前期だけ見れば「大学院の講義では、ZOOMを利用して、対面でも遠隔でも双方向で受講が可能なスタイルになっています。」です。

少なくとも、グループワーク以外で現地で授業に参加するメリットが一つも、この1年で感じられませんでした。これならば、オンライン・現地の両方があると示されるより、「オンラインのみで講義に参加できること」を売り出すべきじゃないと感じています。

①複数ディスプレイ環境にて、教員の話の追加情報を調べながら、ノートを取りながら、非常に多岐にわたる授業の深堀を行いながら、スムーズに授業の理解を進める事ができる。

②現地の狭苦しい机にて、ラップトップのバッテリーと戦いながら、見にくい講義資料を見ながら、聞き取りにくいマイク音声を聞いて、恐る恐る質問をして、授業を受ける。

どっちの授業を受けたいかは丸わかりですよね。そのような講義室に足を運ばなくなるのは当然でしょう。

一方で、オンライン授業は非常にスムーズかつ、わかりやすいです。これほどの価値提供ができるのならば、もはや現実での授業は行う必要性を感じません。

百聞は一見にしかず。滋賀大学大学院データサイエンス研究科の院生に向けた講義を行う教室を、360度動画にて撮影してみました。再生後、停止して、マウスでぐりぐり回して見てください。

本講義室の残念ポイントは4つあります。

  1. 充電設備が貧弱

  2. 投影資料が見にくい

  3. 声が聞き取りにくい

  4. 質問しにくい

充電設備が貧弱

充電設備は壁側に数カ所コンセントがあるのみ。申し訳程度に延長コード。

入学直後の授業で心砕かれました。50名程度が一つの部屋に押し入れられ、バッテリーの充電もできず、永遠と個別プレゼンを聞く。この経験のおかげで、多分みんな授業を対面で受けないでおこうと思ったに違いないです。

滋賀大学大学院DS研究科では、一日4時限(6時間)授業とかもざらです。その時間すべて、PCを開きながら、バッテリーのみで受講することは非常に難しいです。充電のため、自分で延長コードを持ってきたり、充電が切れそうになると壁沿いに移動したりしないといけません。

現場で授業受けたい人にとっては、延長コードが必須です。やっぱり、電気工事の免許持ってる人間からすると、オススメはパナのこれ。

投影資料が見にくい

普通にスライド資料が現場では解像度が悪く、見づらい。基本的に現場にいる人たちもZOOMのPCから資料を見るレベル

実際、ほぼすべての講義をオンラインで受講している院生もおります。私も大学には通っていましたが、基本的に院生室でZOOMに参加し、授業を受けていました。

更に例のシステムを利用されると、横長の画面で表示されるため、現場でも見づらいですが、オンラインではとてつもなく見づらい。PC前提の大学院であり、当初からこの授業スタイルを行っていることが推測できますが、誰も異を唱えなかったのでしょうか。

TYO: 8057は、私のシストレ環境から排斥しました。売買すらしたくない。

声が聞き取りにくい

現場だから仕方ない。マイクはありますが、ZOOMから聞こえる声より現場の声は聞きにくい。

オンラインで受講していると、ハウリングも自分が影響で発生はしにくいので、恥ずかしい思いもせずにすみます。

質問しにくい

質問に関してもオンラインの方が行いやすいです。

現地だと手を挙げて、どこかにある全体マイクを探して、それで質問を行うというフローが必要となります。しかし、オンラインであれば、マイクオンしてすぐに質問ができます。

せっかくの講義ですから、質問したいですよね。メッセージ機能も使えて、席順の違いも無く、横入りもしやすいZOOMの方が、確実に良い学習環境です。

せっかくなので良い点も。

良い点とかは何処にでも落ちてるので、日常的な良い点を書いて行きます。

  • キャンパスはこじんまりしています。人がおらず気楽。

  • 私立大学出身だからかも知れませんが、騒がしい人は少ない。心穏やかに研究できる。

  • 職員の方々の対応がかなり良い。びっくりするぐらい良い。国公立だよね?ってぐらい良い。私立はサービス業というイメージがあるので、少し性質が異なりますが、私が思っていた国公立の職員はもっとひどい(私が学部時代に受験した、特定の4大学のイメージのせい。)

  • 車で通えちゃう。社会人には嬉しい。

  • 院生室のエアコン使い放題。

  • 高額書籍でもいっぱい、図書館が本を仕入れてくれる。

  • こんな私にも学長から賞をいただける。嬉しすぎる。

せっかくなのでプチ愚痴も。

問題ともならない、プチ愚痴も書いておきます。

  • 食事取る場所、何にも無い。彦根って観光地じゃなかったの?と思うほどにない。

  • 食堂、昼にしか開いておらず使いにくい。夏休みも開いてない。

  • 夜、研究室で寝られない。理系学生からしたら驚きです。ゆっくり寝れるね。寝れるけど、成果は出そうね。

  • 周りの人強すぎて、病みそうになる。気力を確かに持とう。

  • 同じ内容の授業が被ったりする。先生らで調整してほしいなと思う。まあ復習にもなるし、いろんな目線から学べるから良いけど。

  • Raspberry Piの学内WiFiのつなぎ方がちょっとだるい。設定ファイル作ったので、入学して使う人いれば、私に連絡下さい。渡します。

関連note

まあ、いろいろありますが、良い大学院生活です。詳しくは以下note読んでみて下さい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?