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白髪になりやすい人の特徴とは?メカニズムや予防法を解説  

一般的に30代ごろから気になり始める白髪。
白髪ができると、染めたり隠したりと手間が増えるうえ、モチベーションが下がるという方も多いのではないでしょうか。

本記事では白髪の原因やメカニズム、なりやすい人の特徴を解説します。
さらに自宅でできる白髪の予防法もあわせて紹介します。

白髪の原因を知り、できる限りの予防をしていきましょう。


メカニズムを知ろう!白髪の原因

白髪ができる原因は、加齢やストレスなどさまざまです。
ここでは、以下の2点について詳しく解説します。

  • 白髪はなぜできるのか?

  • 白髪になっても黒髪は取り戻せるのか?

まずは、白髪がなぜできるのか?を理解していきましょう。

白髪はなぜできる?

白髪とは、加齢やストレスなどさまざまな要因により、髪に色をつける細胞が破壊され、色がつけられなくなった状態をいいます。

そもそも髪の毛は頭皮にある毛球部から作られ、はじめは無色透明の状態です。

無色透明の髪の毛は、成長途中で髪に色をつける「メラニン」を取り込んで黒くなります。

しかし、ストレスや加齢などが原因で、メラノサイト(色素細胞)が破壊されメラニンを生成できなくなると、髪の毛が白いまま生えてきてしまうのです。

白髪になっても黒髪は取り戻せるのか?

岐阜大学で色素細胞を研究されている青木講師によると、白髪を黒髪に戻すのは可能だと話されています。

全部の髪が突然白髪に変わる人がいないことからも分かるように,一部の髪の毛が白くなったとしても,その隣には色素細胞を持つ黒い毛が存在します。そもそも色素細胞は,アメーバのように移動し,毛包や皮膚に定着する小さな細胞ですから,もしも黒髪から白髪に色素細胞が移動してくれたら,黒髪を取り戻すことも可能です。つまり,色素細胞をうまく制御できるようになれば,皮膚や髪の色を自由自在に操れるようになるかもしれないのです。

岐阜大学HPより

色素細胞に関する研究が進めば、白髪予防や黒髪を取り戻すことも実現できそうですね。

加齢だけではない!?白髪が増える5つの要因

ここでは白髪ができるメカニズムをふまえて、なぜ増えていくのかを深堀りしていきます。

白髪が増える主要な原因は以下の5つです。

  • 加齢、老化

  • ストレス

  • 紫外線

  • 睡眠不足

  • カラー・パーマ

白髪がまだ生えていない方も、上記の要因に当てはまれば今後増える可能性があります。

1つずつ掘り下げて説明していきますね。

加齢、老化

一般的に35歳前後からメラノサイト(色素細胞)の働きが弱くなります。

たとえば、年齢と共に足腰が弱ったり、体力がなくなったりと体は衰えていきますよね。

髪も体と同じく、色を作る細胞の働きが弱まれば、白髪が増える可能性は高くなります。

ストレス

仕事や介護、育児など、日々ストレスを感じることがあるでしょう。

ストレスを感じると自律神経のバランスが崩れやすくなります。

自律神経には副交感神経と交感神経があり、2つのバランスが取れれば健康な状態を維持できます。

主に日中の活動的なときに優位になるのが交感神経です。
交感神経は血管を収縮させて緊張を保つ働きがあります。

一方、リラックスしているときや就寝時に優位になるのが副交感神経です。
副交感神経は血管を広げて血流の流れを良くする働きがあります。

通常バランス良く作用している自律神経ですが、ストレスを感じると交感神経の働きが優位となり血流の悪い状態に。
夜になってなかなか寝付けなかったり、日中に眠気が襲ってきたりするのは、自律神経が乱れている可能性があります。

さらに自律神経が乱れることにより血流不足が続くと、毛根に栄養や酸素が行き届かなくなり、メラニンが生成されにくくなります。

メラニン生成できなくなると、髪の毛に黒色をつけられなくなり、白髪が増えてしまうのです。

紫外線

髪の毛は長時間紫外線を浴び続けると、頭皮の乾燥を引き起こします。

頭皮のダメージは血流不足や栄養不足につながり、白髪ができる原因になります。

紫外線量の多い夏場は、帽子や日傘などで対策しましょう。

睡眠不足

睡眠不足になると成長ホルモンが正常に分泌されなくなります。

成長ホルモンとは、食事で摂取した栄養素を体や皮膚がしっかり吸収できるように働くホルモンです。
通常、就寝時に分泌されるホルモンですが、睡眠不足になると正常に分泌されなくなってしまいます。

成長ホルモン不足によって栄養素が頭皮にいきわたらないと、正常にメラニン色素が働かなくなり白髪の原因になります。

カラー・パーマ

カラーやパーマから発生する活性酸素は、頭皮や髪の毛を傷める原因となり、白髪ができやすくなります。

活性酸素とは、髪の毛や頭皮にダメージを与える悪い物質です。

カラーやパーマをする方は、活性酸素の影響で髪や頭皮ダメージを受けやすくなるため、白髪ができる可能性が高まります。

白髪は改善できる!3つの予防法

ここでは自宅で簡単にできる、白髪の予防法を3つご紹介します。

主な予防法は以下の3点です。

  • 白髪を抜かない

  • 食生活の改善

  • 頭皮マッサージ 

普段の生活で実践できるので、ぜひ取り入れてみてください。

白髪を抜かない

白髪をみつけても、決して抜くのはやめましょう。

とはいえ、白髪を見つけると抜きたくなる気持ちもわかります。

ですが、白髪を抜いてしまうと毛根を痛めたり、炎症を起こしたりと、頭皮トラブルになりかねません。

また毛根を傷つけると、正常にメラニン生成できなく恐れがあります。

さらに白髪を抜いたからといって、黒髪が生えてくるわけではありません。

毛根を傷つけないためにも、白髪をみつけたら根本付近でカットしてくださいね。

食生活改善

現代の日本では、おにぎりやラーメンなど、炭水化物過多の食事になりがちです。

気軽に購入できる半面、栄養が充分に取れていない可能性があります。

さらに髪の毛は、体のなかでも栄養素が運ばれにくい箇所です。

体に栄養が運ばれなければ、髪の毛まで栄養が行き届かないでしょう。

そこで意識してほしいのが「たんぱく質」の摂取です。

そもそも髪の主成分はたんぱく質です。

たんぱく質が不足すると、メラニン色素の原料となるチロシンが不足し、白髪の原因となります。

また食事を摂る際はたんぱく質とともに、たんぱく質の合成を助けるミネラルや、メラニン生成を活性化するビタミン類も一緒に摂取してみてください。

以下、髪のために良い食品をピックアップしました。

ぜひ参考にしてみてください。

たんぱく質
肉・魚・大豆・卵・大豆製品など

鉄分、亜鉛を含むミネラル類(たんぱく質の合成をサポートする役割があります。)
鉄分…レバー・牛肉・赤身の魚
亜鉛…牡蠣・はまぐり・貝類

ビタミン類(メラノサイトの働きを活性化させ、頭皮や髪の健康を保つ働きがあります。)
パプリカ・ブロッコリー・にんにく・レバー・ナッツ

これらの食材を積極的に摂取し、白髪を予防していきましょう。

頭皮マッサージ

血行促進効果のある頭皮マッサージは白髪予防におすすめです。

自宅でシャンプーするときに、指の腹で頭皮を刺激したり、スカルプブラシで頭皮をマッサージしたりしてみましょう。

頭皮マッサージは、血行促進のほかストレス解消や頭痛予防、頭皮の活性化に効果的です。

毎日のバスタイムに5分ほどで出来ますので、ぜひ実践してみてください。

まとめ

加齢と共に気になり始める白髪は、日頃の生活習慣を改善すれば予防できます。

また髪の主成分であるたんぱく質を摂取することで、髪の健康や頭皮の活性化に繋がります。

この記事を読んで白髪への知識を深め、歳を重ねても美しい黒髪を維持できるよう、1つずつ予防法を実践してみてくださいね。









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