東京の異常気象

7月も終わり、猛暑で辛い。こんなにもクソつまらないと思う講義は久しぶりだ。どこかで聞いたことだが、クソつまらない講義に出会った時どこがどうつまらないか批判できるように聞くと幾分かましに感じるらしい。批判点を探しながらこのノートを書く。これが必修なのは地獄だ。
私は文学部史学科で日本史に関しては避けられない分野なのだが、今日まだあと90分が一コマ待っていると思うと耐えられない気分である。100人以上入る大教室の3列目に座っているのに黒板の字は米粒のようで何も見えずこの教授は本当に講義する気があるのか。それすら疑問である。

もうすぐ7月が終わる。7月に読んだ本でも書き留めておこう。
7月に読んだ本は、

木洩れ日に泳ぐ魚 恩田陸
儚い羊たちの祝宴 米澤穂信
六番目の小夜子 恩田陸
鈍色幻視行 恩田陸
夜果つるところ 恩田陸
刺青 谷崎潤一郎
月光ゲーム 有栖川有栖

の以上が読了したものである。

こう見ると恩田陸の7月と言うべきだろう。
恩田陸の作品は体感としてとても読みやすい。しかし、使われている言葉は軽いものではなく魅力的で洗練されている。美しい文学だと思う。鈍色幻視行にもでてきたが、私たちは無意識のうちに作者の性別を意識して本を読んでいると実感する。恩田陸の言葉のタッチが繊細で美しいことはやはり女性であるからなのかと連想してしまうし、やはり本格物の男性作家のミステリなどを読むと奇抜性に力強さを感じるような気がする。その分やはり覆面作家は純粋の作品を見てもらえるのかと思うがこの時代覆面作家というのはかなり大変なのではないかとも思う。

文学作品について最近詳しく学び色々と作品を読む視点が増え更に読書楽しくなった。私は文豪の作品については高校生や中学生の頃よく読んでおり、大学生になって読むことはあまり無くなってしまったが、最近谷崎潤一郎を読み純文学の構造をしっかり理解して読むことと、ただ文豪の作品であるからと読むことは全く違うのだと痛感した。近々細雪を読もうと思っているので読んだ暁には純文学の良さを存分と語らせて頂きたいと思う。

また最近読んでいる本は原田マハさんのリボルバー。
英語のクラスで本好きで仲良くなった友達の好きな作家が原田マハさんで普段読まないジャンルを薦めてもらうのはとても有難い。来週までに読み終わりたいと思う。

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