霞ヶ浦に帰りたい 京都から茨城 自転車旅 7日目(ゴール)
小田原で宿をとるつもりが、いい宿がない。小田原にある温泉というかスパみたいなところで、雨で冷え切った体をあたためて、寝られたらそこで寝よう、と思っていたのだが、午前4時閉店、みたいな店で、もうちょっと頑張ることにした。正確には夜に走っているので、昨日の分だが。
夜に走るとネックになるのはホテルの時間である。どうもホテルというのは夜何時まででも受け付けてまーすってかんじではないらしい(そりゃそうか)小田原から、どこまでこぐかにもよるが、多少でもホテルや宿泊施設、町があるところまでこがなければいけない。もうすでに夜。ここから、例えば40kmこぐとしたら、少なくても僕なら3時間はかかるわけで、夜9時発、だと、どうもホテルをとってもチェックインに間に合わない&寝られる時間が短くなる、といういやなモードに入ることになるので、ネットカフェでの宿泊を決意する。
快活クラブは全国割とどこにもあって、アプリで場所も検索できるしとっても便利。CMみたいになった。
雨である。
国道一号線は誰もいない。海の匂いもしないし、雨の音と、たまに走り抜ける車の雨をかく音だけが響いていて、信号が、濡れたアスファルトに静かに反射している。世界のみんな死んだのかな?
警報や九州で土砂崩れらしい。行けるところまで行って休もうと思う。
3時間ほどこいで、藤沢駅周辺の快活クラブにたどり着いた。びっしょびしょの体を濡れてませんけど、みたいになるようにして午前1時くらいにチェックイン。このお店は新しいお店みたいで、なんとレジが無人。部屋取りから退出までセルフレジで出来る。なんとすばらしい機能。
気づいている方もいるかもだけど、僕はあんまり人と話すのが好きじゃない。好きじゃないというか、人と話すときに心が揺れるのが苦手なんだと思う。スーパーとかでレジ袋下さいって言いたくない、自然とつけていてくれた頃が懐かしい。
部屋は鍵付きだし、シャワーもあびられたから良し。
呪術廻戦読んで寝た。
で、朝を迎えるわけなんだけど、そんなに体調も悪くないし、台風も近づいてきている。
もう家に帰る事にする。11時頃にスタート。
鷲の湯に到着。たかのゆか~と思ったら、鷲(わし)だった。なんで鷲なんだろう。もともとここで休憩するつもりはなかったけれど雨の中こいでへろへろになってた事と、湯舟につかりたい、僕は水ポケモンだ、みたいな気持ちになっていたので寄ることにした。
おじさんとか、入れ墨はいってるおじさんとかがいっぱいいた。
第二次チャーハンブームの時だったのでチャーハンをいただく。こいつらの前で食べていると、僕の肉を食べるんですか的プレッシャーを感じる。
あったまたし前に進もう。
川もひったひたである。
雨で隅田川もひったひたである。(晴れた日にいったけど、晴れた日もひったひたなのでいつもひったひたなのかもしれない)
浅草周辺は昔ちょくちょく来ていたけど、ぼんやりと昔の事を思い出す。濡れてなかったり、昼間のうちにつけたらどこかで食事や参拝してもよかったが、ここから家まで6,70km。つまり僕だと6,7時間かかるわけで、なんかもうおうちへ帰ろう、という気持ち。心もなく涙もない、雨の中おうちに帰るだけの存在となり果てる。
スカイツリーも魔王殿の装い。
ここからはなんとなく分かっている道でこぐのもめんどうくさい。ごはんもからあげくんですます。
23時頃に茨城について、あと2、30kmこいでおわり、と。日付はまたぐが、朝にはならない時間だ。
と、いうわけで……
到着~。
家はいいなぁ。
小田原から、夜中に藤沢方向へ向かってこぎはじめて……
夜中にネットカフェで宿泊、起きてずっとこぐ、と。
次の日の0時~の自転車の時間合わせたら14時間くらいにになってるな……途中休んでるから12時間くらいだとは思うけど、語弊なく起きてる時間ずっとこいでいる事になる。
最終日はやっぱりしんどかった。おうちに帰るのと引きかえに後半もうこげもしないって時間が多少あった。足もげてないか何度か確認した。
自転車で走るということになって、なんでそんなことしたの、って何人かには聞かれたけど、理由はいくつかあって、その一つが身体の強化&ダイエットである。
全行程は691km。
500kmくらいだから一日100kmで5日か~とか思ってたのはやや浅はかであった。そりゃそうか、迷いもするし、道路はまっすぐじゃないし。googleも嘘ついたりするし、だましてきて、旧街道のぼれやみたいな事も多く……まぁ、それもまぁそういうものだろう。
出発時69kgだったから、まぁ、少なく見ても2kgは減ってるかな、と思って体重計乗ったら70kg。増えんのかい!(めっちゃ食ってた)
おわり。
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