見出し画像

コンダクターの取説①「タスク」って何?

みなさん、こんにちは。フェルマータ代表の寺戸です。

当マガジンでは、業務支援アプリ「コンダクター」の使い方について説明していきます。

初回となる本記事では、具体的なアプリの使い方の前に【タスクとは何か】【タスクの単位】についてお伝えします。

本記事のゴール:タスクとは何か&タスクの単位について知ること

それでは、いってみましょう!

タスクって何?

「タスク管理」という単語を、よく聞かれることがあるかもしれません。

よくよく考えると「タスク」って何のことでしょうか。色々な定義はあると思いますが、コンダクターを使用していくうえでは次のように定義します。

タスク = 仕事の最小単位

また、タスクを作る際には、以下3つの点に注意してください。

①後で、思い出せること
②小さい単位にして、完了しやすくする
③どのような状態になれば完了か、明確にしておく

一つずつ、説明していきますね。

①後で、思い出せること

【「なんのことだっけ…」と思い出せない名前はNG】
✖ メールを送る
○ Aさんへ、作業報告書をメールする

タスクを管理する場合は、一度アプリに登録しますが、後になって内容が思い出せないと困ってしまいます。必要最低限でよいですが、後で見返した時に思い出せるような名前をつけておきましょう。

②小さい単位にして、完了しやすくする

【タスクが大きく、終わらない】
✖ イベント企画書作成
○ 企画書の「たたき台」作成
  Aさんに「たたき台」について相談
  企画書 イベントの趣旨/狙いについて作成
  企画書 当日の流れ作成

仕事に取り掛かるときに、ゴールがはるか彼方にあるように感じることはありませんか?そんな時は30分~1時間の単位でやるべきことを考え、タスクを書き出します。これを「タスク分解」と言います。

特に発達障害の特性が強い方は、時間の見通しを立てるのが苦手な方が多いです。(ADHDの方は「報酬系の障害特性」から同じタスクを長く続けることが難しい、ASDの方はイマジネーションが弱く、先行きが分からないとそれぞれの原因は異なります。)

タスク分解をすることで、やることを小分けにして、達成感を持ちながら作業することができます。

また、タスクを「書き出すこと自体」にも大きな意味があります。

ADHDの特性が強い方、またワーキングメモリといって脳の一時的に情報を蓄える力が弱い方は、頭の中だけで情報処理をすることが苦手です。アプリでタスクを書き出すことで、思考がまとまり、取り組みやすくなります。


③どのような状態になれば完了か、明確にしておく

【終了条件がはっきりしていないタスクはNG】
✖ 昨日の作業についてメール作成
○ 昨日の作業報告をAさんへメールする

タスクは仕事の最小単位、でしたね。1つのタスクをこなすと何かが達成されます。上記の例でいうと「メール作成」だとそのタスクは完了していません。メールは誰かに送ってはじめて完了するはずです。

1つ1つのタスクについて、終了条件を明確にすると、小分けにしたタスクをどんどん片付けることができ、気持ちよく仕事ができます。

まとめ

「タスク=仕事の最小単位」です。

大きな仕事は、30~1時間ほどで終わるタスク小分けにし(タスク分解)、一つ一つの完了条件を明確にし、後で思い出せる名前でアプリに登録する、紙に書き出す、などしてみてください。

始める前は、悠か彼方に感じていたが、一つ一つタスクをこなすことで、「気づいたらゴールしていた」というのがタスク管理の理想です。

また頭の中で考えるのではなく、すべて外に書き出すことはワーキングメモリの弱さを補完してくれますので、それだけでもぜひ試してみてください。

さて、次回は具体的にコンダクターでアプリを作っていきたいと思います!最後までお読みいただき、ありがとうございました。

【参考文献】
・大人のADHDワークブック(星和書店)
 (著:ラッセル・A・バークレー、クリスティン・M・ベントン、
  訳:山藤奈穂子)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?