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大学をやめて地元に帰ろうと思います

今回はコロナ禍に巻き込まれて悶絶する女子大生からのご相談。
一生懸命勉強して、良い大学に入って、さあこれから!という時に、悪夢のようなコロナ禍が始まった。本格的に「コロナがヤバい……」という雰囲気になったのは去年の2月頃からでしたから(あの頃はまだ“コロナはただの風邪、あんなのに惑わされるのは頭の悪い情弱だけ”なんて言う意見も多く見られました)、ご相談者からすれば、ご自身の入学、上京に併せて感染が広まったと感じてしまうかも知れません。
それではご相談分を読んでみましょう。

昨年上京した大学2年生です。
人生の意味が見出せません。
コロナのせいで友達も出来ません。バイトも見つかりません。
必死に勉強して良い大学に入ったのに、何も良いことがないんです。
大学をやめて家に帰ろうかと思います。
フェル先生どう思いますか?

                     20歳 女性 大学生 けーこ

短い文章からも、けーこさんのやりようの無い怒り、悲しみ、絶望がひしひしと伝わって来ます。世界各地でロックダウンが起こり、我が国でも緊急事態宣言とかマンボウとかいう、一般人には境目の不明確な中途半端な施策がなされ、友人や家族とすら会うこともままならない1年半が過ぎました。我々はコロナ禍により、愛する人々だけでなく、自分自身の死さえも意識するようになりました。ヘタをしたら友人や家族が死んでしまう。いやそれどころか、もしかしたら自分も死んでしまうかも知れない。“死”を意識する。今まで経験したことのない、正しく未曾有の事態です。やっぱり死ぬのは嫌ですものね。

楽しいはずの学生生活が、コロナの影響で初っ端から粉々に破壊された。全く理不尽です。やりようのない怒りを覚えます。東京にベースの無い若い女性が、アパートの一室で膝を抱えて俯いている。同じ年頃の娘を持つ父親として、想像しただけでも涙が出てきます。

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