京アニ事件の犯人の青葉に同情します
所謂京アニ事件の初公判が9月5日に京都地裁で始まりました。
京都アニメーションの第1スタジオが放火され、36人が死亡、32人が重軽傷となった恐るべき凶悪事件です。殺人、殺人未遂、現住建造物放火、銃刀法違反などの罪に問われている青葉真司被告は45歳。自身の「小説がパクられた」と一方的に怨念を募らせるようになり、犯行を決意したと主張しています。
初公判当日の夜、「京アニ事件の犯人の青葉に同情します」という相談が寄せられました。
非常にセンシティブな問題です。当欄で取り上げて良いものかどうか躊躇しましたが、問題の大きさを踏まえ、敢えて取り上げることにしました。
以下、ご相談文です。
ご相談分を一読した直後は、失礼ながら「こいつキチガイか......」と思ってしまいました。
同僚の方と同じように、「この人は異常だ」と考えました。
しかしその晩ベッドに入ってつらつら考えるに、例え青葉被告のような凶悪犯に対してでも、「同情」する気持ちが生まれるのは思考の一部として自然な感情なのではないかと思うようになりました。他人に対する同情や共感は一般的な感情であり、人間らしい反応だと考えます。
ですがよく考えてみて下さい。この極悪な犯罪行為により、実に36人もの人が亡くなっているのです。その人達には家族がいて、恋人がいて、友人がいて、この先の人生でひとつひとつ実現していこうとしていた多くの夢が有ったのです。それが一方的に怨念を募らせた一人の異常者によって踏みにじられてしまったのです。決して許されるべきものではありません。
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