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ホットチョコレート (マシュマロ入り)

一週間ほどまえ、私がひとり、カフェでお茶をしていますと、向こうに座った20代女子大生らしき女どもの話し声が聞こえてきました、なにやら映画を観てきたようす、まあそれはよいのですが、興味がわいたので、耳をそばだてて聞いていると、ミソジニーだの、フェミだの、なにやら穏やかではない言葉が飛び交っています、女が夜中に遊びに行くのがどうとか、例の件に関しても言いたい放題に斬りまくっています、ふひひひひ、おもしれえ、と思って聞いていますと、そいつらまるで、自分がフェミ界の帝王であるが如く、偉そうに自説を吹聴しているではありませんか、ありゃりゃりゃりゃ、なんだか私みたい、超おもしれえ、ますます耳をそばだてまくって聞いていますと、何やら好きな男の話になって、大学のサークルかなんかで、自分がめっちゃ好きで相手の反応もいい感じの男がいるんだけど、自分の背が高くて、その男のほうが身長が低いから嫌だと、駄目だと、我慢出来ないと、もうその瞬間に私は飲んでいたホットチョコレートを壁に向かって吹き出しそうになったのですが、またその友達らしき女も、そうだよねーと、同意して、それはもう理屈ではないと、DNAに刻み込まれているからどうにもならないと、女は自分より身長の高い男にしか惚れないんだと、二人してうなずきあって、そういう結論になっておりました、お、おい雌豚ども、おまえら、フェミニストじゃなかったのかよ、さっきまで吐いてた勇壮な台詞はどこの時空に消えたんだよ、でも、みんな正直そんなもんだよなーと思いました、みんな単に自分の都合や、エゴや、わがままを、他人に押し付けたいだけで、誰もその言葉に対して責任を取ろうとか、誇りを持とうとか、思っちゃいないよなーと、まあ、あたりまえと言えばあたりまえなんですが、それを再確認した、休日の午後でありました、あ、ホットチョコレートは美味しかったです。

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