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更年期とわたし 小説風に綴ってみた

38歳を迎えた妻ともみは、人生が変わりはじめていることに気づいた。

カラダの中で何かが起こっているのは明らかだった。熱がこみ上げ、手足が震える。不安が心を包み込んでいく。夫は、彼女の不調をただの一時的なものと考えていた。

だが、ともみは違った。

彼女は医師の診断を受け、『若年性更年期障害』と告げられた。

それは彼女にとって衝撃だった。

更年期なんて、まだ自分が若いと思っていたからだ(爆)

「まさか、わたしが……もうこんな年齢で?」ともみは心の中で呟いた。

夫は彼女の悩みを理解しようとするが、更年期という言葉に彼は耳を貸さない。彼にとって、それはただの「不調」に過ぎない。

しかし、ともみは違った。

彼女は更年期と向き合わなければならないと感じた。これは彼女の人生の一部であり、逃げるわけにはいかない。

その日、ともみは決断をした。

更年期を恐れてはいけない。


誰かの助言を求めるために、彼女は決意を固め、新たな一歩を踏み出す覚悟を持った。

人生とは、模索しながら進むものだ。

ともみはその真理を胸に刻み、更年期の闇に立ち向かう覚悟を固めたのだった。


「このまま放置しておけば、あなたは子宮がんリスクが上がる」という言葉が、ともみの人生に大きな影響を与えた。それは彼女にとって目覚めの一瞬だった。婦人科医の言葉は、更年期を単なる不調として放置することの危険性を彼女に示した。

その言葉を受けて、ともみは更年期と真剣に向き合うことを決意した。彼女は自分の健康を守るために、更年期の症状を理解し、対処する方法を模索し始めた。医師の指導のもと、適切な治療や生活習慣の改善を取り入れることで、彼女は更年期の症状に立ち向かっていった。

彼女は自分のカラダと心に対する理解を深め、人生の新たな段階に積極的に取り組んでいった。更年期の症状が彼女を苦しめる中でも、彼女は自分の健康と幸福を最優先に考え、前向きに行動することを決意した。

婦人科医からの一言は、彼女にとって単なる健康上の注意喚起ではなく、自己啓発のきっかけとなった。更年期を克服するための戦いは容易ではなかったが、彼女はその挑戦に立ち向かい、成長していった。

彼女の周りには、家族や友人、そして専門家の支援があった。彼らの助言や励ましは、彼女が更年期という未知の領域に立ち向かう勇気と希望を与えてくれた。

更年期は彼女にとって新たな人生の章を刻む機会であり、恐れるべきではないものだと彼女は学んだ。その言葉を胸に、彼女は更年期の波に乗り、自分自身と向き合いながら、人生の旅を歩み続けるのであった。

このように、婦人科医の一言がともみの人生を変え、更年期という課題に立ち向かう勇気を与えた。彼女はその言葉を胸に、前向きに生きる決意を固め、更年期を克服する旅に出ることにしたのだ。

夫は、ともみの更年期に対する理解を欠いていた。彼の脳裏には、さまざまな感情や思考が渦巻いていた。

夜、寝室で彼は悩んでいた。ともみが最近、いつもと違う様子だった。彼女の機嫌が悪く、怒りっぽくなったり、涙ぐんだりすることが増えた。しかし、夫はその原因が更年期だとは思わなかった。

彼の脳裏には不安がよぎった。彼女の不調に何もできない自分に対する無力感が、彼を苛んだ。なぜ彼女はこんなにも怒りっぽくなったのか。なぜ泣きじゃくるのか。彼にはわからなかった。

更年期という言葉は彼の頭の中でただの文字列にすぎなかった。彼はそれを聞いても、「妻がただの不調に過ぎない」と考えた。彼にとって、それはただの言葉であり、それ以上の意味を持たなかった。

彼の脳裏には男性的な解釈があった。彼は妻の弱さや気の迷いとして更年期を捉えた。彼女が苦しんでいることに気づいていたが、それを理解することはできなかった。

そして、自己中心的な思考が彼を支配していた。彼は自分の快適さや利益を優先し、妻の状況にはあまり関心を持っていなかった。

これらの感情や思考が彼の心を支配し、更年期という未知の領域に対する理解を妨げていた。彼は妻の苦しみに対する共感を見出すことができなかった。

ともみは必死に夫に自分の更年期の苦しみを理解してもらおうと努力した。彼女は書籍やウェブサイトから情報を集め、更年期の症状や影響について夫に説明しようとした。しかし、夫は彼女の話を聞こうとしなかった。

ある日、ともみは思いついた。もしかしたら、彼に直接体験させることが理解を深める手段かもしれないと。彼女は更年期の症状を演じてみることにした。

その日の夜、普段はおとなしい彼女が急に豹変した。台所で夫が料理をしている間、彼女は突然に泣き出し、冷蔵庫の中を物色し始めた。「何が欲しいの?」と夫が尋ねると、「分からない…ただ、何かが欲しいの!」と彼女は答えた。

驚きながらも、夫は彼女をなだめようとした。しかし、ともみはその後も急に怒り出したり、不安定な気分になったりした。彼女は台所の引き出しを開け閉めし、収納棚をあさり始めた。

「大丈夫?何が欲しいのか教えてくれないか?」と夫が心配そうに尋ねると、ともみは深くため息をついた。「分からないのよ!わたしだって分かりたいのに!」と彼女は叫んだ。

その瞬間、夫の目が開けられた。彼はついに理解し、更年期の症状が彼女にとってどれだけ厳しいものかを理解したのだ。そして、彼女の苦しみを本当に理解し、支えようと決意した。

ともみは満足げに笑みを浮かべ、更年期症状を理解できなかった夫との距離が少しずつ縮まっていくのを感じた。彼女の奮闘が報われた瞬間だった。

しかし、その幸せな日々は数ヶ月間の幻想に過ぎなかった。ともみは更年期の治療を始め、症状が徐々に軽減していった。そして、夫もまた、彼女が更年期障害で治療を受けていることを完全に忘れてしまった。

彼女は家政婦のようにこき使われ、そして辛い症状があるにも関わらず、訴えたが無視された。彼女が苦しんでいること、彼女もまた症状が悪化していることを知る者はなかった。彼女はただ黙々と自分の役割を果たし、夫のために尽くし続けた。

朝から晩まで、彼女は家事と仕事を両立しながら、夫の世話に忙殺された。彼女の心の中には悲しみと絶望が漂い、しかし彼女はそれを表に出すことはなかった。彼女は夫に更年期の治療を受けていることを隠し、ただ彼の期待に応えようと努めた。

時折、彼女は疲れ果ててベッドに倒れ込み、涙を流すこともあった。彼女は自分の気持ちを押し殺し、ただ彼女の家族が幸せであることを願った。

しかし、その苦しみの中でさえも、ともみは決して希望を失わなかった。彼女はいつか再び幸せを取り戻し、自分自身のために生きる方法を見つけ出すと信じていた。


小説風にちょっと綴ってみましたが🤔
面白くなってきたので、第二章も考えてみます
※ちなみにノンフィクションです

実際、こういう家庭多いんじゃないかと思うのですが🤔

日本はまだまだ『更年期』への理解が低い🤔

小説風に綴ったら、理解されるかなぁと(目的はそこ)



佐方ともみ 
美容業界29年目 エステティシャン
IOB認定オーガニック専門家
食べて痩せるオーガニックダイエットBioeat(ビオエット)®︎協会代表
フェミニンケア×更年期プラクティショナー養成講座主宰兼講師

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