![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/48910326/rectangle_large_type_2_d76262b596d485872e391594490772eb.png?width=1200)
生理前は普通の会話も楽しめない。そんな私がはじめたこと
こんにちは!fem. stand運営です。
fem. standは、「生理のあるすべての人が、なりたい自分になれる世界を。」をテーマに、InstagramやTwitterで生理・PMS/PMDD・メンタルヘルスに関する情報発信を行っています。
そしてこの度、PMS精神症状対処アプリの開発プロジェクトを始動しました!
プロジェクトの始動にあたって、プロジェクトに込める思いやアプリの概要(予定)をお伝えしたいと思います。最後にPMSに悩む皆さんへお願いごともございますので、ぜひ最後までご覧頂けると幸いです。
【2021年7月5日 アプリの機能に関する記載など、一部を修正しました】
1. プロジェクトに込める思い
―――PMSに苦しんだ経験
私自身、高校生の頃から生理前の精神不安定が気になるようになり、歳を重ねるにつれどんどんその症状が無視できないものになっていきました。
例えばこんなこと。
・すっごく楽しみにしていた予定が急に嫌になってドタキャン
・世界中の人が自分を責めているように感じて落ち込む
・普段なら気にしないようなことで怒りが爆発して怒鳴り散らす
・過去の傷ついた記憶が蘇ってきて目の前のことが手につかない
・根拠のない被害妄想をして自分から人間関係を断ってしまう
・職場で泣いてしまう
PMSの症状は「イライラや落ち込み…」と説明されることが多いですが、それを具体的にすると上記のように説明できます。これらは人によって様々なPMSのほんの一部に過ぎませんが、同じようなことに苦しんでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
もちろんこのような症状自体も辛いのですが、感情に振り回されることで周りの人を攻撃したり傷つけてしまうことや、仕事ややりたいことがうまくできないことがさらにつらく、罪悪感・申し訳なさ・自己嫌悪でさらに落ち込む、というループにはまってしまっていました。
これはさすがにどうにかしなければと思い、PMS症状を軽減する方法をメディア・書籍・論文で調べては試行錯誤を続けてきました。
―――「いつも身体に気を遣う」ことの難しさ
症状が重くなってきた大学生以降様々な策を試してきました。大学生時代は時間があったので自分なりの工夫をする余裕がありましたが、働き始めてからは忙しく過ごしていたので、PMSに効果がある(と言われる)取り組みを生活に取り入れる余裕はなく、お世辞にも健康的とは言えない生活を送っていました。
例えば、平日は忙しくてお昼の時間があまり取れないので、ランチはすぐに済ませられるコンビニのパンやおにぎりでほぼ固定。何も食べられない日もあります。手作りお弁当持参なんて絶対無理。夜は疲れた身体を引きずり仕事関係の飲み会へ。長時間残業が当たり前の毎日で、運動する時間はおろかストレス発散のための趣味の時間なんて取れません。もちろん十分な睡眠時間は確保できず、平日の睡眠不足解消のために休日に寝だめ。ゆっくり入浴やアロマを焚いている時間があるなら一秒でも早くベッドに入りたい。
このように、比較的ハードに働いていた私にとってPMSを意識して生活することはかなり無理があり、忙しい中でも健康に気を遣うということの難しさを強く感じていました。
案の定、PMSが良くなる訳もなく、生理がやっと終わったと思ったら2週間後にはまたPMS、のサイクルが繰り返される日々。不安定な心の影響は仕事にも及び、生産性は下がりいつも通り淡々とこなすことさえできない…。かと言って、PMSのために仕事を妥協したくはありません。生理前だって自分なりの目標や理想像に向かっていつも通りの力を発揮したいと思っていました。
―――生理前でも思い通りの毎日を諦めたくない
ここで少し一般的な話をさせてください。
女性の体調・精神状態は、初経・妊娠・出産・閉経といったライフイベントに合わせて変化するホルモンバランスの影響をもろに受けるため、特に大きな病気を抱えていなくても健康管理が難しいです。また、自己実現を目指す女性にとって、働く環境や世の中はときに風当たりが強いものになり得ます。残念ながら、女性が健康を維持することや自己実現を果たすことは簡単ではないのが現状です。
しかし、そういった現状を当たり前のこと・しょうがないこととして受け入れるべきではありません。
そんな思いとPMSに悩んだ経験が重なり、私は目標に向かって頑張る人の生理前の不調に寄り添いたい、と考えるようになりました。
忙しいなかでも短時間で使えて、生理前の心の不調に悩む人に寄り添うことが本プロジェクトの目指すところです。
ちなみに、「自己実現」「目標に向かって頑張る」と言うと大それたことに聞こえますが、目指すところはどんなものでも良いのです。PMSは、「今日は散歩をしたい」、「誰と穏やかな時間を過ごしたい」、「自分の頑張りを認めてあげたい」といった些細な願いさえ叶えさせてくれません。そんな日常的な理想を誰もが実現できる手助けをすることがfem. standの目標です。
fem. standのテーマ「生理のあるすべての人が、なりたい自分になれる世界を。」は、こんな思いが元になっています。
2. アプリの概要
ここまでのお話の通り、本アプリは「生理前でも思い通りの毎日をあきらめない」をテーマに、PMSのイライラ・不安・自己嫌悪など心のトラブルに悩む人に寄り添うことを目的としています。現時点で初回リリースとして想定している機能は以下のとおりです。この他、公開後に順次機能を拡大してしていく予定です。
(1)悩みでつながる
生理前の不調に悩むのはあなただけではありません。つらいときは仲間に思いを打ち明けてください。また、みんながどのように対処しているのかのぞいてみませんか。
(2) 心の状態を記録
PMSさん向けの心の状態をしっかり記録できるアプリがないと思いませんか?本アプリでは、感情や思考をタグを活用して詳細に記録できます。簡単に入力が完了するので忙しくても継続できます。
(3) 生理前のトラブルを分析
あなたのだめだけのトラブル分析で自分の身体の理解を深めましょう。
3. PMSに悩む皆様へお願い
本プロジェクトの推進にあたって、少しでも多くのPMSに悩む方の困り事を伺いたいと思っています。
そこで、本アプリの公開通知にご登録いただいた方にアンケートやインタビューをご依頼させていただくことを検討しております。
本プロジェクトにご賛同いただける方、また、ご自身のPMSの悩みをアプリ開発に活かして欲しいと思っていただける方は、以下プロジェクトページよりアプリの公開通知にぜひご登録ください!
▼ご登録フォーム
4. 最後に――「生理を中心に世界は回っている」からの脱却
「生理を中心に世界は回っている」――PMSや生理痛に悩まされている方なら一度は思ったことがあるのではないでしょうか。私も、生理前の意識が朦朧とする頭で考えたことがあります。
fem. standはそんな方々に寄り添うサービスを提供したいと考えています。
今後の活動状況はInstagram・Twitter・note各媒体で発信していきますので、ぜひフォローして応援していただけると嬉しいです。
fem. standを今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
5. 各種SNS
▼Instagram
…生理・PMS・メンタルヘルスに関する知識を月~金曜日20時に発信中。
▼Twitter
…PMS・フェムテックなどの最新情報を発信中。
▼ホームページ
…プロジェクトページ、fem. standのVision・Missionはこちらから。
▼note
…PMSや健康に関する知識の解説や、fem. standの活動状況を発信予定。
最後までご覧いただきありがとうございました。
※本文の一部では「生理がある人」を「女性」と表記しておりますが、本プロジェクトは性自認に関わらず生理症状に悩む方のお困り事を解決できるサービスを目指しております。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?