見出し画像

魔術師に学ぶ①欧米とは何か

「現代の魔術師」の異名を持つ 落合陽一さん
私は彼の存在にただいま絶賛、釘付け中です。

存在というか、言動、行動、思考、スタイルどれを取っても被ることのないユニークさを持ち、かなりすごい経歴を持っています。

以前のTwitterのプロフィールをみてみると
”博士/筑波大准教授・学長補佐・デジタルネイチャー推進戦略研究基盤長/ピクシーダストテクノロジーズCEO/JST CREST研究代表/大阪芸大客員教授/デジハリ客員教授 / 未踏スパクリ・総務省異能/VRC理事/未踏理事/電通イノラボ/博報堂/30歳/一児の父/メディア藝術家”

と言ったように半端ない、肩書きをお持ちです。

そんな彼に釘付けになったきっかけは、ただ普通に「情熱大陸」をみていた、そんな時冒頭からインパクトある食事方法に「この人、面白い!!」と直感的に感じてしまってからです。

レトルトカレーの封を少し開け、隙間からストローを差し込んでまるでジュースのように飲む。カレーは飲み物という有名になった言葉を体現すべくカメラの前で堂々とした食事風景を見せつけるこの姿はのちに伝説になりました。

このとき、「情熱大陸」編集者の面白い悪意も感じましたwww

そんな彼の存在を知り、ちょうどその頃「日本再興戦略」というNEWS PICKS(経済専門のニュースアプリ)の落合さんのWEEKLY OCHIAIを文字起こししたのがこの本だと聞いて、すぐさま購入。


【①欧米とは何か】

◯「欧米」というものは存在しない.欧州と米国はまったくの別物
◯いまの日本のシステムは,欧州各国とアメリカの方式が混ざってできている(大学、法律、農地、生産など).
◯いいとこ取りをしたつもりが、時代の変化によって悪いとこ取りになっているケースが目立っている.
◯近代化以前に得たもの、以後に得たもの、いま適用しないといけないものを整理.「日本には何が向いていたのか」「これから何が向いているのか」を歴史を振り返りながら考える.
◯日本人に合わない概念の典型例「平等と公平」「近代的個人」「ワークライフバランス」
◯我々の変な価値観を規定しているのは、明治時代に生まれた翻訳言.西洋社会から輸入した突貫工事の翻訳語は時代に合わせて修正する必要がある
◯ 政治のあり方でも、中央集権体制は日本には向いていない.平安時代以前や江戸時代のような地方分権が向いている.「ローカルの発見」「ムラ」が重要
◯日本の原点、向き不向きを見極めたうえで、学ぶ価値のあることと学ぶ価値のないことを峻別していくこと.アートを考え、新しいものを見つめること
◯日本は50~60年くらいに1回、考え方を大きく変えるのが今までの発展においては重要な国.本当は戦後50~60年の2000年ごろに転換するべきだった
◯ライブドア事件あたりでIT変革の流れは止まってしまった
原因は
1,大きな社会問題を起こすには、伝統的な日本企業が強すぎた
2,日本人の意識が昭和的均質のままだった

落合さんの語った、言葉の中に確かにと本当に納得させられた言葉があります。私たちは「現代人」である。とはっきり言えますか?という問いです。

言葉の意味を理解していないと、意味がわかりませんが、逆に「近代人」ですか?と聞かれると、自ずと否定されるでしょう。

それはなぜか、「現代人」「近代人」を本当の意味で理解できていないからです。

私たちが住むこの日本という国は近代から抜け出し切れていないという意味で「近代人」という意味を使わせていただきました。

近代は、人間の人間による人間のための世界
つまり、「人民の人民による人民のための政治」という言葉で知られるリンカーンの時代やフランス人権宣言のような時代には、「人間の人間による人間のための世界」という近代のコンセプトがいまだにん凝っているということです。

これは人によって価値観が異なってきますが、私が思うに「今の時代は多様性、個人の時代」だと思っています。

「ワークライフバランス」という考え方は絶対にありえません。
近代という時代は、タイムマネジメントの時代で「ワークとライフ」というわけ方をしてそれぞれの時間が大切だと考えていました。

ですが、これからの時代は「ワークとライフ」の区別が無差別に入り混じってきます。いくら残業してもストレスを感じない人は残業すればいいし、
早く帰りたい人は17時に仕事が終わる代わりにその時間で質の高いアウトプットを生み出せばいいと。

要は生産性と効率をいかに上げていくか。このままの成長スピードではいずれ日本は世界からも見放されると思っています。

勤勉こそが日本人の美徳と語る人も多々いますが、そのは近代の考え方で、今は情報とスピード重視の世界です。ビットコインをこの世に生み出した、サトシ・ナカモトという人物?チームの名称?がいますが、P2P; Peer to Peer. コンピュータ・ネットワークの形態というか方式を表す言葉がります。

何十年も前に生み出されているシステムです。これを2009年にサトシ・ナカモトを名乗る人物?チームの名称?によって投稿された論文に基づき運用が開始されました。

今や1BTC=100万円ほどの値がつくこともあります。そう言ったこともあり、「ワークライフバランス」は生産性を引き下げているのかもしれないという持論があります。

話は逸れてしまいましたが、

「欧米」という概念は幻想。「日本には何が向いていたのか」「これから何が向いているのか」を歴史を振り返りながら考えることが必要。日本に向いているのは「個人」より「コミュニティ」、「ワークライフバランス」より「ワークアズライフ」、「中央集権」より「地方分権」。

という考えもありなのではないでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?