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2月14日の思い出

今日はバレンタインデーですね。
バレンタインといえば、いろんな思い出がありますが、今でもクスっと笑ってしまうのは20代の頃の会社員時代のことです。

この令和の時代には、ありえない!
と思うようなことかもしれません。もしかしたら、今でもどこかで続いているのでしょうか……。

わたしが大学を卒業して、最初に就職した会社でのこと。
システムエンジニアとして採用されたわたしが配属された部署は、40人~50人くらいいたと思います。そのうち女性社員は4名。
人数をはっきりと覚えていないのは、単純に昔のことだからというのと、当時、自社に勤務していたのはごく一部で、半数以上が社外の客先常駐だったというのがあります。名簿上で名前は見ていても、知らない人のほうが多かったのです。

その部署での習慣として、バレンタインは女性社員が手分けして男性社員に渡すチョコレートを用意し、当日の朝、書記さん(事務職の女性)がそれぞれの男性社員の机の上に置いていくということをしていました。

予算がいくらだったか、とか詳しいことは忘れましたが
1.部長(1人)
2.課長(4人くらい?)
3.その他の写真(たくさん)
それぞれ、役職ごとに割り当てられた予算があり(1>2>3の順)
「今年は○○さんは、△人分、よろしくね」と事前にチョコレートを買いに行っていました。部署内の全男性社員分を、4人の女性社員で負担するのでそれなりの金額にはなっていたのだろうと思います。(数千円?)

いわゆる、義理チョコ、というやつですね。

それ自体は、特に何もおもしろくもないし、めんどくさいなぁとも思わなかったのです。毎年やってるから、そういうものなのだろう、くらいに思っていました。

同じプロジェクトの先輩社員からも、「バレンタインありがとねー」と軽く声をかけてもらう感じで、コミュニケーションの一部という感じでした。

驚いたのはその後。
配属されて一年目のとき、バレンタインのお返し(ホワイトでー)はなにが良いか? と聞かれたことでした。
欲しいものがあったらリクエストしてね、と。
なんでもいいです、と言いたいところ、同じプロジェクトの先輩(男性)に話を聞いてみると、「なんでも好きなもの言って」とのこと。

ある年は、クッキーと紅茶、とかそんな感じでかわいらしいものをリクエストして、なかなかの高級そうなものをいただきました。
それだけでは予算が余るから、みたいな感じでティーポットもつけてもらったっけ…。

実際にリクエストしたのは、ハリオのモノだったと記憶しています。

こんな感じの…。
なかなかのお値段しますね(笑)

いやいや、、、そんな申し訳ない、と思ったのは1年目のこと。それ以降は、すでに2月の時点で「今年はなにをもらおうかなぁ」なんて考えていたとかいなかったとか。

別の年には、もっと図々しいリクエストもして、願い通りのものを手に入れたこともありました。はぁ…いまおもうと、あのバレンタインっていったい、なんだったんでしょうね。

チョコレートという餌をばらまいて、ほしいものを手に入れる仕組み。
申し訳なかったです。でも20年くらい前のバレンタインって、2月14日に義理チョコでもいいからほしい、と思っていた男性も多かったんじゃないかなと思います。だから、こんな職場で義理チョコ贈りはわりと一般的だったんじゃないかな。わたしがいた職場はそのお返しが盛大でありがたかったのです。男性社員の数が圧倒的に多かったから、できたのでしょうね。

あの頃の同じ職場の方々には、今でも感謝しています。
あの会社を退職してからは、そんな習慣のある職場はありませんでしたね。懐かしい、思い出です。

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