春は出会いと別れの季節

春は出会いと別れの季節らしい。
私にとって、春は特に別れの季節だ。
パートナーとお別れするのはいつも春だった。
幸せは桜とともに散っていく。今年もジンクスから逃れられなかった。

日々過ごしていると、つい小さな幸せに気づけなくなる。
不満にばかり気を取られて、大切なものが見えなくなる。
何年経っても失うまで気づけない自分にいい加減腹が立つ。

私は昔からコミュニケーションが苦手で、相手にうまく自分の気持ちを伝えられない。
伝えられなかった気持ちが少しずつ不満という形で自分の中に溜まっていく。
一度不満が溜まり始めると、視野が狭くなり目の前の幸せが見えなくなる。
相手の嫌なところばかりに目が行き、少しずつ相手を嫌いになっていく。
こうなると相手のことを思いやる余裕はなく、自分の不満で頭が一杯になる。

そして不満が許容量を超えると爆発を起こしてしまう。
爆発は感情的で傷つける言葉を伴って相手を襲い、重傷を負った相手との回復は不可能だ。
爆発を起こして初めて事の重大さに気づく。失ったものは大きかったと。

何度同じことを繰り返してきただろう。
何度小さな幸せの尊さを痛感してきただろう。
もう二度と過ちを犯さないように。

いつか私は誰かを幸せにできるのだろうか。
いつか私は私を幸せにできるのだろうか。

誰かを幸せにできる私でありたい。

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