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自分の環世界を変えていく〜「からだ」のサインに気づくためのヒント①

誘導される注意

動画をみてみよう

まず、皆さんにやってことがあります。
この動画を見てください。
バスケットボールをパスする人が動画には流れます。
課題はこうです。
白い服を着ているひとが、バスケットボールを何回パスしたかを数えてください。
白い服を着ているひとがボールをパスする回数を数えてください。
準備はできましたか?
では動画をみてください。


答えは15回です。
いかがだったでしょうか?
でも、この動画で何か別なサインをを発見したでしょうか?
動画の途中にゴリラがでてきたことに気づいたでしょうか?
ゴリラ歩いて現れて胸をドラミングしたことに気づいたでしょうか?

気づいた人もいるかもしれませんが、気づかなかった人もいると思います。

2回目に、ゴリラに注意を向けながらみると、今度はゴリラがはっきりみえたと思います。
この実験は、認知心理学者のクリストファー・チャブリスとダニエル・シモンズの見えないゴリラという実験です。
この実験をハーバード大学で行ったところ被験者の半数がゴリラに気づかなかったと報告しています。
有名な実験なのでご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、インビジブルゴリラで検索してみてください。


インビジブルゴリラの実験から言えること

この実験からいえることは、人は集中している課題に注目し、それ以外のことに注意を払わない傾向があることを示しています。
目で実際にみているんだけど、みていないということがある。
人と一緒のもの、同じことをみているんだけど、みていない、感じていないことがあるということです。
その気づいていないとこは、普段の日常でも起こっています。
そして、これは視覚だけでなく、音、味などいろんな感覚で起こっていることです。

この動画では、課題の最初に、注意を、白い服を着たひとたちだけにむけられるよう、誘導されていれていました。

その課題は自分にとって楽しいことだったでしょうか?
好きな課題だったでしょうか?


注意を誘導されているということは、世の中にはたくさんあると思われます。
例えば、マネージャーだから、更年期だからなどなど、地位やによって、そして、SNSの通知やフィードや動画からも注意は誘導されるでしょう。
そのことをしっかりと吟味しないと、いつの間にかに色眼鏡を着せられてしまいます。
そのことが続いてしまうとその色眼鏡(意識の癖、バイアス)を通してしか見えなくなり、自分の関心もすり替わっていきます。
つまり、黒いゴリラが見えなくなってしまいます。
もし、ゴリラが大切なサインだったら健康を損ねることだってあるかもしれません。

みなさんにとって興味があることはなんですか?
好きなことはなんなのでしょう?

そして、自分の「からだ」に関心をもっているでしょうか?
自分の「からだ」は好きですか?

大切な「からだ」のサインをどうやって発見していったらいいのでしょう?
次回は、そのヒントを考えていきたいと思います。


<参考資料>

The invisible gorilla
http://www.theinvisiblegorilla.com/gorilla_experiment.html


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