ねえ、ピクニックにいこうよ
このあいだ行ったトコロが
とってもキモチいいところなんだ
白樺の木が二本並ぶ
あの入り口から歩いて
森の空気を吸いながら
ゆっくりと歩こう
鳥の声にカラダをあずけて
足元の草のいろいろな色をした
ちいさな花を見つけながら
．．．．．．．
途中で小川が流れてる
前のぼくなら
「そんなの、カンタンに渡れるでしょ」って
いばって、バカにしていたけど
今のぼくは
「大丈夫。コワクナイヨ」と
キミに手を貸してあげることができる
．．．．．．．
その先に暗い森がある
ちょっと冷んやりして
鳥の声も不気味に響く気がして
獣の気配もするようで
自分で小石を蹴る音にも
「ビクッ」としちゃうけど
「心配だね。でも大丈夫」
「ぼくも大丈夫だったから」と
声をかけてあげられる
前のように
自分だけドンドン先に行って
「なんだ、だらしないなー」
「勇気出して、早く来いよ！」って怒らないよ
．．．．．．．
キミのコワイキモチは
よくわかる
僕も最初は
オッカナビックリ
すこしづつ、少しづつ確かめながら進んだんだ
とっても臆病だから
それでも、コワくて進めないなら
「先に進んでみようかなー」って
キミが自分で決めるまで、一緒にそこにいよう
コワくなくなるイイおまじないも知ってるから
おしえてあげる
いそがないよ
まだ陽は高い
たのしむ時間はたっぷりあるから
・・・・・・・・・・
落ち着いて
しっかりと自分の目で前が見えるようになると
ほら、前を歩く人の足跡も背中が見えるだろ
その足跡や背中が
「たのしそう」ってわかるから
「だから、大丈夫だ」って
安心できるよ
・・・・・・・・・・
ねえ、ピクニックにいこうよ
このあいだ行ったトコロが
とってもキモチいいところなんだ
キミにも教えたいんだ
とっておきのトコロなんだ
いっしょにキモチいい景色をみたいんだ
ねえ、ピクニックにいこうよ
・・・・・・・・・・・・・・
というのが
ラッキーにも、先に歓びを知った
ワタクシの態度であり
キモチということです
＜あきらめた明日から 待ち遠しい明日に＞
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