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ある日のことです
たぬきのお父さんが森を歩いていると
う○ちをもらしてしまいました

おとうさんは焦りました

そして、急に腹が立ってきました

「おかあさんが朝に出したトースト」
「あれに塗ってあったどんぐりバター」

「中に下剤が仕込んであったにちがいない」
「なんてことするんだ!あのやろー」

「やっぱりポンコとのことを疑ってるなー」
「こんなひどいことしやがってー!」


おとうさんは行きつけのバーのおんなのこ
ポン子に色目を使っていました

「ねー今度ドライブいかない?」って
誘ったりしています

まさに、「くそー」です



腹立たしさがピークになった時
ふいにお父さんは

「オレが悪かったんだ」
「だからバチが当たったんだ」

と、思い始めます

「ポン子に色目を使ってたオレが悪かった」
「なんて非道い男だおれは」
「それをおかあさんのせいにしてー」

これまた、「くそー」です


いくら反省しても
重たいキモチは変わりません

なんてったって、う○ちをもらしてしまったのですから


するとおとうさんは思い出します
「そうだ、ポジティブに考えればいいんだ」
「コンビニに置いてある、あの本に書いてあった」

この出来事を
ポジティブに捉え直してみよう

このう○ちをもらしたことは
「俺の浮気心を戒めるきっかけ」なんだ

「誠実な男になれない俺に対しての天の声だ」

「もういいかげんいい歳なんだから
落ち着いて正しく生きよう」

「そうか、う○ちをもらしたのは、ありがたいことだ!」


フクロウの先生はココまで読むと
生徒に聞きます

「みなさんはどう思いますか?」

教室はシーンと静かです

フクロウの先生はひげをちょっとさわってから
はなしを続けます


「このおとうさんは立派な態度ですね」
「これこそが、大人として社会人として見習うべき態度です」

「何事も捉え方しだい」
「見る角度をかえれば、う○ちをもらしたことさえ」
「これから素晴らしい人生を生きる糧にできます」

教室の外ではカッコウが鳴いています

「では、みなさんもポジティブに生きましょう」


「起立、礼」
授業が終わりました


教室の窓際でシマウマくんがコウテイを見ながら
となりの席のうさこちゃんにいいます

「おれだったら、情けなくて、悲しくなって
泣いちゃうけどなー」

「大人ってすごいね」



<あとがき>
きのしたくんのたとえ話は
わかりやすいんですけど
下品すぎて
どうしても「苦笑」しかできません
「いぢわるっ」と
言われるとか、言われないとか


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