見出し画像


朝、目覚めると
天使がぼくの顔をのぞきこんでいた

「おいおい、やすいラブストーリーの冒頭のエピソードかよ、、、」
と、思う


天使は言う
『その怒りは、自分への怒りぢゃないの?』


「なにが?」

『最近のキミの発言よ』

「え?ただ正直に思ったことを言ってるだけだけど、、、」


天使は少し悲しそうな顔をする

『その正直な発言の裏に、イラつきを感じるわけ、わたしたち天使は』

画像2


ぼくは、わけがわからない、、、と思う
「だって、正直に言えっていったでしょ」
と、言い返す


朝日が天使の横顔をまぶしく照らす


『正直に気持ちを言えるようになったのは、はなまるね』

『今度は、その言葉が届くようにするの』
『必要な人に、響くように』


「そんな難しいこと言うなよー」
ぼくは、ちょっとイラつく


『言葉に、イラつきの粒が散りばめられてるのは
自分にイラついてて、怒りがあるんじゃない?』

「・・・。かなー」


天使はさらに続ける、きょうはドSの様子はない
いつもみたいに怒鳴らないな、、、やさしい

『自分を不甲斐ないと思ってる?』
『このままじゃダメって思ってない?』


『ふかーいところで、心の奥で』


眠いあたまでぼくは考える
「ぼくの発言のその怒りは、自分への怒りなのか?」

「えー、わかんないぞー」


画像2


つづく








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?