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リゾートバイトで未知との遭遇 in 沖縄

ー ツナ缶とランチョンミートがハンパない量でパック売りされている。

ー 魚の色が、食べられるのか不安になるほど鮮やか。

ー 「ぜんざい」は、暖かい小豆ぜんざいではなく、金時豆がモリモリにかかったカキ氷。

ー マックではなく※「エンダー」がメジャー(北部だけ?)。
A&Wというハンバーガー屋さんのことです



***

世界を知る前に、未開拓の南の地へ。
「大学新卒」というプラチナカードを捨ててわたしが向かった先は沖縄でした。

いわゆるリゾートバイト、通称リゾバ。


当時、沖縄で一番の高級リゾートに勤務することになったわたしは、「自由に生きる」という意味を履き違えていたため、様々な未知との遭遇を果たしました。

女子12名。
ボロボロ、ズタズタ、ワチャワチャだった寮生活。
お給料は税金や保険、寮費やらを抜いて月7、8万円くらい。(当時働いていたホテル宿泊費一泊分相当…)

週3でバイトしていた学生時代の方がリッチだったわたしですが、お金では買えない自然を前にウキウキしておりました。

幸い、同期の子たちとは仲良し。

休みを合わせ、一緒に観光したり、カフェやビーチへ行ったり、花火をしたり、色々な場所へ出掛けました。

その中でも、わたしが一番仲良くしていたのはEちゃんです。

白飯部、アイス部、レキシ部などを作り、暇さえあれば部活動に励むEちゃん。(ただ食べる、観光するだけの活動)

本気でボケているのか狙っているのかよくわからないEちゃんから女っぽさを感じたことはありません。

そんなEちゃんと休みが被ったある日のこと。

洗濯は混み合うので、それぞれの休みの日にするのが寮生活の暗黙のルールでした。

いつもより遅く起きたわたしが洗濯物を干しに軒下に向かうと、Eちゃんの洗濯物が既に干されておりました。

沖縄でよく使われている洗剤「ダウニー」の香りと共に、Eちゃんの洗濯物が風に揺られてユラユラ。

今日は良い天気なので、すぐに洗濯物が乾きそうです。

気持ちいい昼下がり。鼻歌を歌いながら洗濯物を干そうとした瞬間、



真っ赤なオパンテーと、ぶらじゃー(ワァオ♡)



に、遭遇したわたくし。

実家あるあるなのかもしれませんが、当時のわたしは派手な下着を親に見られるのが恥ずかしいこともあり、地味な色(白やベージュや紺色とか)の下着しか持っていませんでした。

しかも、学生時代から自虐ネタを繰り広げていたせいか、こんなわたしが変に色気づいたら「面白くない」し、「誰も求めていない」と思い込んでおりました。

そんなこんなで、セクシーとは無縁の生活をしてきたわたくし。

し、しかし、あのEちゃんが、こんな、こんな派手な下着を身に着けていたなんて・・・



うらやまけしからん!!!ハァハァハァ



わたしだって、わたしだって、



あぁいうランジェリィを身に着けたぁい(ワァオ♡)



「お前がこんな下着?」「まじウケルwww」と誰かに(っていうか自分自身に)ツッコまれそうな所ですが、周りを見渡せど自然しかないこの地で出会うのはハブくらい。


いったい誰に、責められるというのでしょうか???


アタシだって、着けていいよね?


謎の了解を自分に取ったわたしは、Eちゃんが身に着けているようなランジェリーを一刻も早く手に入れたいと思いました。

しかし、当時女子寮があった、やんばるの地にそんな物が売られている場所などありません。

バスは一時間に一本しか来ないのどかな土地で(詳しくは地域おこし協力隊@辺戸岬観光案内所のキヨリンドさんのnoteをご覧ください)

派手なランジェリーを手に入れる場所と言ったら、アソコしかありません!


そうです。

みんな大好き



イオン!!!



徒歩2時間、往復四時間。

汗だくで手に入れたピンクのランジェリーを身に着けた時の感動たるや。

ウゥ・・・

わたしだって、女なんだもんっ♪♪♪


さて、無事ド派手ランジェリーを手に入れたわたくしでしたが、未知との遭遇はそれで留まることはございません。


建前上は経験値を上げるとか、なんとか言って沖縄に来たワケですが、リゾバと言えばやはり、

男女の出会い

ですよね?

当時、女子寮は男子寮から徒歩30分ほどの微妙な距離に位置しておりましたが、休みが合うとみんなでBBQやら居酒屋やらカラオケやらクラブなどに行ってワイワイ。

基本、一人好きなわたしです。
多くても3人から6人くらいがベストなのですが、男女集まってみんなでワチャワチャするなんて、青春そのもの!

もちろん、当時のわたしは絶賛、恋に恋するヤヴァイお年頃。
しかし、異性を意識するが故に逆に女を捨ててワーワー、ギャーギャー。

そんな中、友人たちの様子がなんか、おかしい|д゚)


目がトローン。
ふにゃふにゃにゃ。
ツンツン。
きゃっきゃっ♡
コテッ♡♡♡


女子だけで飲んでいる時と様子が違うっ・・・!!!


今考えれば当たり前で、自然なこと。


しかし、興味はあれど恋すること、女になることがタブーだと思ってきたわたしの心はザワザワしっ放しでした。

異性の前だけで見せる彼女たちの姿は目を疑うほど可愛くて、危なっかしくて、隙だらけ。

もちろん今までだって、そんな同性の友人たちの姿を目にしたことはあります。
しかし、職場や衣食住を共にしてきて、初めて目にする彼女たちの女の顔に、わたしはドキドキ。

彼女たちにつられ、男子たちも色めいておりました。

湯気が立ち昇りそうな男女の空間でわたしは独り、飲めない酒を煽り考えました。

今のわたしはセクシィなランジェリィも手に入れ無敵なはず。(そういう問題ではないのですが)わたしだって、女を全開にしてもいいんだよね?


でも、でも、


あんな風になれない自分も、なっちゃう自分も、

なんかヤダァ😭



本当は羨ましいのに、自分の欲望や本音や感情を他人様に晒すのが無償に怖くて、わたしは独り、三線片手に逃げ出しました。

今思えば、人間の性格は環境や体調によっても変わるし、洋服やメイクなどの外見を変えただけでも変化します。
二面性どころか、自分で認識している自分だって、本当の自分かどうかはわからないのに。

沖縄の地で、自由に姿を変える仲間たちを目の当りにして、わたしは自分の作り上げたキャラに縛られ、身動きできないことに気付きました。

当時のわたしは、みんなと一緒じゃなきゃいけないし、みんなもわたしと同じ人間なんだと思って生きていたのだと思います。

でも、みんな自分の選択で自由に人生を生きている。

当時わたしの中にあったハードルをヒョイヒョイ飛び越え、自然に人生を謳歌しているみんなの後ろ姿は軽やかで、楽しそうで、沖縄の魚たちみたいに色鮮やかに艶めかく輝いていました。

心と身体の声に耳を傾けるどころか、沸き起こる感情さえ許せなかった不自然なわたしは、一人海へ。

星空と海が広がる誰もいない浜辺。
三線を奏でる自分に酔い痴れながら、不自然な自分さえ自然な存在だと思えました。


【仲間募集!】

おいおい、お前ら!!
人の曝け出しバンジー読んで、ウズウズしてきただろう??

思う、考える、感じる、性、ジェンダーのこと。
一人一人の行動で、世界、そして自分自身が変わるから。

「性」「ジェンダー」を自分なりの表現で、ブチかませ!!


みんなでSAY,セイ,性!!

もし、わたしと同じように性、ジェンダー、女らしさや男らしさについてモヤモヤしている方がいたら、ぜひわたしと繋がりましょう^^

フォロー、コメント、スキ、とっても嬉しいです♡

なにか一緒に出来たらいいな!


こんなこともやっています。

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「性、ジェンダーを通して自分を知る。世界を知る」をテーマに発信しています^^ 明るく、楽しく健康的に。 わたし達の性を語ろう〜✨