ご提案 【ポルノ依存症奮闘記♯14】
帰宅ラッシュ時の電車のドア付近に立つ男性は、決して携帯から視線を離さず、降りる人間の邪魔をし続けております。
なにをそんなに一生懸命見ているのかしら、と携帯を覗き込むと、‘収入を一瞬にして増やす方法’と書かれた太文字が読み取れました。
方法を手に入れても、それが本人にとって正解かどうかは、わかりません。
ルナさんから、まさしく‘方法’を教えてもらっておきながらタケシさんとセックスできなかったわたくしは、視線を男性の携帯画面から車窓へと移しました。
「どうにかする」と言った手前、色々考えてはいるのですが、解決策は見付かっておらず、最近は仕事を口実にタケシさんを避けています。
このままでは、マリアとかいう女にタケシさんを取られてしまうかもしれません。
ネガティブなことばかり想像しているせいでしょうか。些細なことでも、最近すぐに感情が爆発するのです。
わたくしの情緒不安定な様子から、スタッフのみなさんもなにか気付いておられる様子でした。
今日、トイレの個室に入っておりますと、みなさんが手洗い場でお話するのを聞いてしまったのです。
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「性、ジェンダーを通して自分を知る。世界を知る」をテーマに発信しています^^ 明るく、楽しく健康的に。 わたし達の性を語ろう〜✨