Defense against cyber-attacks/加筆再投稿(後編)
前編の最後部分を繰り返しますが、英文の解説や和訳を読んで終わるのは勿体ないです。これまでに学んだ文法は決して文法問題を解くためだけでのものではありません。
内容を英語で伝える(節と節/句と節(文)のつながりを知る)ための大切な道具(接着剤)として理解できると、日本語⇔英語を自由に駆使できます。
勿論、音読は必須ですが。
英文の書き換えとはの実例と解説(前半部)
この後編では各段落の英語要約とその解説をしたいと思います。
尚、以下の英文記事は2019年初めに書かれた記事です。
英字記事①: Central government offices(中央省庁), local governments and private firms are exposed to severe attacks in cyberspace. In 2017, a type of malware(悪意のあるソフトウエア) called ransomware[ランサム(身代金)ウエア] spread across the world,
英語要約例①⇒ On the net many(/various) kinds of viruses, especially some type of evil software, have (倒置も可) had serious(/fatal) effects on public and private organizations in the world in 2017.
いきなり英語要約①の説明をします。文頭にon the net (副詞句)を出すとhave many kinds of viruses had severe effects on ~と倒置形も可能ですが、受験英作でそこまでする必要はないです。
ただ、この倒置形は英文解釈の下線部和訳難レベルでは頻出ですので頭には置いていて下さい。
それよりも、be exposed toに拘ると書き換えは難しくなります。それがこれまでも繰り返し主張してきた「和文変換」です。同意語を探すだけでなく「同内容」を伝えるための語句を考えるのが秘訣です。
つまり、「悪意のあるウィルスにさらされてきた」は、「悪意のあるウィルスの深刻な影響を受けてきた」と書き換えても英語要約や自由英作文、又は英語を話す時にも何の問題もないことを改めて知ると英語学習がずっと楽になります。
また何よりも、rewarding(報われる)な感覚、つまりこれまで身に着けてきた語句が無駄にならず活かせるはずです。
英文の書き換え実例(後半部)
英字記事②: causing hospitals, railway companies, banks and big businesses in Japan to suffer damage such as temporary suspension of their operations. Cyber-attacks on Japanese government organizations amount to 7 million a year.
英字記事③: ー中略ーJapan will host big events in the coming years: the summit meeting of the G20 in June, the Rugby World Cup from September, and the Tokyo Olympics and Paralympics in 2020.
英字記事④: The relevant organizations(関係機関) must cooperate with each other to ensure smooth management of these events.
※太字は重要語句を示しています。
くどくなってもいけませんから一気に英字記事②~④の英語要約をします。
英語要約例②~④: In Japan, also, many fields of business operations (/businessesのみ) were caused by the virus to suffer from damage.
The whole number of those cyber-attacks reached seven million per year.
Japan will hold some big events in the two years to come, not to mention the Tokyo 2020 games.
Those organizations related to(/regarding) the (big) events have to be committed to leading them to be held smoothly (/without any trouble).(要約全体で約120字)
どうでしょう?書き換えた英文も見てしまうとあまり難しくないですよね。
英文書き換えと英語4技能との関連性
まずこれがリスニング学習時にテキストは見ないの根拠となります。 見てしまうと簡単なのです。
日本の英語教育は読むことだけは、中学高校(大学)で嫌と言うほどされていますから。
英文を書いたり、話す上で全く単語力やイディオムは必要ないと言うつもりはありません。ただ、そんなに多くの同意語を覚える必要はないのですが、一気に同意語や色々なイディオムもと考えると自らの英語学習を苦しいものにしてしまいます。
今ある自分の語彙力で書けたり話したりがある程度出来るなと感じれば、次の段階に進めばよいのではないでしょうか??
なんて言うと何を理想を言ってんだよ、そんなに悠長にはいかないんだよと言う人たちには、以下のことを提案します。
例えば、影響を与えるという表現は、influence=affect= have an influence (/effect) onの内、どこまで無理なく一気に自分のものに出来るか。
これにseriousも使って英文をアウトプットしようとするとすぐに出て来ない方もいるのではないでしょうか!?
seriousという形容詞が固定化(貼りついて)されてしまうのです。「形容詞は名詞を修飾する」という中1レベルなのですが、上の英文の中では書く時話す時にはすぐに使えなくなる現象が起きます。
The disaster influenced many areas. が元の英文とします。
これを上記の単語・イディオムを使いながらseriousも入れて英文をoutputします。
The disaster had a serious influence(/effect) on many areas.
=The disaster seriously influenced(/affected) many areas.
たったこれだけです。でもすぐには言えないのです。
これにさらに句や節(文)をつなげ、前後説明も同じ考え方で英文を書いたり話したり出来れば、実践で十分に通用します。
逆に、この段階を経ずにただ語彙力やイディオムを増やし続けても実践ではほぼ使えず、何でこんなに勉強しているのにと「負の方向」に気持ちが向いてしまいます。
本稿の内容になるほどと思って頂けましたら、是非お試しを!!
今回も最後まで読んで頂き有り難うございます。
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※全身痛再発7年目で外部の学校には指導に行けませんので、サポートは本当に有り難いです。投稿内容にご納得の上、何らかの形で英語指導の機会を与えて頂ければ幸いです。よろしくお願いします。 HP⇒https://feedback01.webnode.jp/ 福岡県 北九州市 小倉南区