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全統中受けてみた(22年10月結果・中1)

娘トラが10月末に受けた全統中(全国統一中学生テスト)の結果を貰ってきた。

中1の受検科目は国数英の3教科。
問題は基礎・標準・難関の3つの難易度に分かれ時間もそれぞれ区切られており、失点の要因が単なる時間切れなのか?それとも理解不足で解けなかったのかを把握できる仕組みだそうだ。

トラの成績は以下のとおり 。(一番マシな英語の合計点のみ露出します)

全統中・得点および偏差値

英語は自己採点より5点アップの165点。
3教科中、唯一1000番台に食い込んでいた。
しかしよく見ると、一番簡単な基礎問題で平均点を取れていない。
トラは勘違いによるポカミスだと言い訳していたが、これが高校受験なら人生が狂うところだ。

こちらは高校のランク判定表。
表の下のほうには県内の高校がランク順に連なり、県内トップ校でも都会の難関私立とはかなり差があることがわかる。

全統中・高校ランク(英語のみ)

トラの場合は英語だけがかろうじて難関私立(早稲田・慶応・東海レベル)にランクイン。
東海といえば例の東大事件が思い浮かんでしまうが、応対してくれた講師いわく「東海高校はあの林修先生の母校なんですよ!」だそうで、トラはすっかり気を良くしていた。

さらに高校だけでなく大学のランク判定表もある。

全統中・大学ランク

高校では難関ランクに位置するトラの英語も、大学となると上から4番目「上位国公立大」に陥落。
難関高校に行けたとしても、難関大学に入れるわけじゃないよと言いたいらしい。

事実、少子化が進む今はいわゆる進学校と準進学校の違いはトップ層の学力差だけで、中間層や下位層はどちらも似たような大学に似たような比率で行くのだと聞いたことがある。(東大に100人も送り出すような高校は別として)
つまり難関トップ層で生き残るのがいかに大変かということだろう。

もっとも私は、トラを難関大学へ行かせたいわけではない。
難関と呼ばれる大学が県内にあれば考えたかも知れないが、我が県にそんなレベルの大学は存在しない。(強いて言えば国立医学部)
仮にあったとしても、県内でその学歴を生かせるような就職口は公務員や教師ぐらいだ。

更に言うと、近頃の私はトラの進路を考えるたび「鶏口か牛後か?」「勉強漬けの高校に行くことが本当に本人の幸せに繋がるのか?」といった疑問を持ち始めているのだが、ならば全統中なんか語るなと言われそうなのでこの話はまたいつか。

ちなみに全統中の結果は全統小と同様郵送はしてくれず、「個別学習相談会または窓口で受け取り」の二択。
我が家は後者を選択したのだが、受け取り日時もしっかり予約制だった。

「なんで窓口受け取りなのに予約??」と思いながら行ってみると、窓口には東進系列の予備校講師が待ち構えており、結果説明に加え東進中学NETの営業トークを20分もされてしまった。

東進中学NETのパンフレット

「目標は高校受験ではなく大学受験です」と熱く語るその講師の口調は、まるでスタサプの神講師のよう。
この予備校講師の社会的地位がどんなものかは知らないが、「そのトーク力があればもっと報酬の良い商社で活躍できるのでは?」と思うほどだ。

そんな講師の熱弁を聞いていると、難関大学へ行かせたいわけではない私もついその気になりそうになる。
有名講師陣の指導力よりも、豊富な受験ノウハウの方に魅力を感じてしまうのは、この通り分析好きな性分だからだろう。

一方、こんなに熱く語られると東進に通うつもりがない(というか距離的に無理)のにタダで全統中を受け続けるのはどうなの?という気持ちになってくる。
講師は、我が家が遠方と知りながら「ご興味をお持ちのコースはありますか?」とか「冬季講習で苦手克服しませんか?」などとプッシュしてきたが、苦笑いするしかなかった。

そんなわけで、もしトラが次回も全統中を受けたいと言ったら、結果の受け取りは夫に同伴させようと思う、小心者の私なのである。

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