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とあるコーポレートエンジニアが英語の勉強を始めた理由

こちらはMoney Forward CorporateIT Advent Calendar 2019 12/16分の記事になります。


こんにちは、2019年1月にマネーフォワードへジョインした、コーポレートインフラ部の西村と申します。

コーポレートエンジニアとして転職してからの今年丸一年を振り返ると、一番の想定外は
今まで全くやって来なかった英語の勉強を本気で始めたこと
でした。

今回はその背景や便利なツール、日々のコミュニケーションで気をつけていることをご紹介したいと思います。


英語が必要となった背景

1. 海外の最新SaaSを積極的に導入/活用するため

マネーフォワードでは、現場の声に応じて最新のツールを海外のものも含めガンガン導入しています。
(日本語のツールじゃないと会社の購入稟議が通らないとかソンナコトハナイヨ)
そのため、社内ツールを管理するコーポレートエンジニアは下記のような業務にも対応する必要があります。

・ライセンス費用処理やツール不具合相談を直接公式サポートに英語で問い合わせる
・英語の公式ドキュメントやブログから最新情報をウォッチし、必要に応じて対応する

時には海外ツール会社の営業が英語で直接国際電話してくるなんてことも・・・(汗)


2. 海外拠点(ベトナム)のエンジニアとコミュニケーションするため

マネーフォワード ベトナム拠点の公用語は英語です。
本社の社内システムを使ってもらう関係で、現地のエンジニアともSlackを介してコミュニケーションする必要があったのですが、そのためには最低でも英語の読み書きができる必要があります。
現地には日英両対応可能なスタッフもいるものの、やはり自力でコミュニケーションを取れる方が圧倒的にスピードが出せます。


こんな風に英語が必要になってくるおしごとですが、かくいう私の転職前までの英語利用状況といえばせいぜいこれくらいでした。

・Office365/AzureADの最新情報を英語で収集(日本語だけでは業務に支障があったので…)
・システムのトラブルシュートで日本語情報がなかったらしぶしぶ英語でも調べる

英語文章を少しは解読できるというレベル。正直雑魚クラスです。
なので転職当初はサポートにちょっとした問い合わせ一つ英語で書くにしても、日本語の何倍もの時間がかかる日々。
これはもっとしっかり英語を勉強せねば自分の生産性が上がらない・・・」という危機感から、この一年がっつり英語に取り組むようになったのでした。

英語活用三種の神器

そんなこんなで一年経ち、ようやく業務で英語が少し使えるレベルになった自分がオススメする三種の神器的ツールをご紹介します。

1. 英語文法校正ツール Grammarly
Grammarlyは英語の文法間違いを指摘・校正してくれるツールです。
このツールは英語ネイティブな人々が使うくらい精度の評判が良いです(私もネイティブの英語講師からこれをオススメされました)
主にChromeブラウザの拡張Extensionを使用しています。

2. Google翻訳
Grammarlyに言われるがまま校正していると、自分と意図と違う文章になってしまうことがあります。
なので文章の意図がズレていないかをざっと確認するために、お馴染みGoogle翻訳を使います。

ChromeにGrammarlyの拡張Extensionを入れていると、Google翻訳のフォームに書いた文章をそのまま校正してくれて大変便利です。
(画像は「send it meじゃないよ、send it to meだよ」とGrammarlyさんに怒られているところ)

スクリーンショット 2019-12-10 15.56.32

もちろん機械翻訳の精度はほどほどといったレベルなので、結果の精度に自信がないときはちゃんと辞書と照らし合わせて確認しましょう。

ちなみに社内の人からは、Google翻訳の代わりに「みらい翻訳もいいよ」とオススメいただきました。
日本語から他言語への機械翻訳に特化したツールで、こちらも同用途で活用できそうです。

※セキュリティ的なよもやま話
これらのツールはどれも自分の書いた文章が提供ツール元に送信されることになります。
GoogleはもちろんGrammarly社についても一定のセキュリティポリシー・体制のもと運営されています。
が、私は念の為普段使っているChromeのプロファイルと、GrammarlyをインストールしてGoogle翻訳を使うプロファイルを別にして、サービス提供元へは必要な時のみ必要な文章だけ送信されるようにしています。

3. 英語の間違いを恐れずにまずは話す・書くマインド
ツールじゃないじゃんとツッコミがあるかもしれませんが、実が自分が一番大事にしているのはこれです。
この気付きを得たことが英語学習における個人的ブレイクスルーだったかもしれません。

話す・書くなどの特定スキルを上達させるには、やはり何事も実際にそのスキルを使うのが一番。それなりに場数を踏まなければ上達もしません。
が、話したり書いたりするたびに「自分のこの英語は正しいか?」と長い時間悩み続けていたら、踏める場数は圧倒的に少なくなってしまいます。

私の場合、次のような形で意識的に英語で話す・書くアウトプットを増やすことにしました。

・ネイティブ講師と英語漬けで話しまくるコース(もろもろ合計150時間くらい)に通う
・英語で開催されている東京の勉強会に通う
・海外フォーラムや社内のSlackで積極的に英語を使う

これらの結果、入社当初は日本語の5~6倍かかっていた英語サポートへの問い合わせも、日本語で業務するのにちょっとプラスアルファするくらいのスピード感で業務に取り組めるようになりました。今振り返ると感慨深いです。

言語コミュニケーションで大事なこと

今回、英語学習に取り組んで改めて実感したことが一つあります。
それは、円滑なコミュニケーションを進めるにあたってどの言語でも大切なことは、単純に「その文章が言語的に正しいかどうか」よりも
「相手に伝わりやすい表現ができているかどうか」による影響の方がとても大きいことです。

実は私たちが日々使っている母国語ですら、よくよく分析してみるとむちゃくちゃな文法や語彙を頻繁に使っています。でも言いたいことはだいたい問題なく伝わっている場合がほとんどです。
逆に、とある文章がどれだけ言語的に正しくても、話者や筆者が何を言いたいのかはちっとも伝わってこない―――そんな場面に出会った経験は誰しも持っているのではないでしょか。
これは英語であっても日本語であっても同じことなのです。

「どうやったら相手に伝わりやすい表現ができるか」という感覚を掴むためにも、過度に失敗を恐れずアウトプットを繰り返して場数を重ねるマインドを大事にしながら、コーポレートエンジニアとして社内の幅広いユーザーに対応できるよう精進していきたいと思います。


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