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ご先祖様に感謝の「ちまき」

5月になると思い出す「あく巻(ちまき)」
どんなものかと言うと、こんな感じのものです…

わたしは2歳から3歳までの1年間、鹿児島の母方のおじいさんとおばあさんのところに居候した経験がありまして…

ちょうど妹が生まれ、母が体調をこわしたため、両親が仕方なく、わたしを福岡から鹿児島に送り届け、去っていった…
当時はかなり泣いたらしいのですが、全く覚えていないし、なんとなく未だに鹿児島弁はしゃべれないけど聞き取ることができる…

その頃から甘いものが好きで、お団子などもよく食べたせいか、母方の叔父、叔母を含め「だごひろ」と呼ばれてました… 「だご」は、お団子、「ひろ」は博志で「だごひろ」…

そして5月になると、この「ちまき」(鹿児島の現在の霧島市にある母方の方では「あく巻」とは言わず、みんな「ちまき」と呼んでました…)を、おばあさんが沢山つくって、食べさせてもらいました…

また、居候の1年後に福岡に戻り、その後も中学生くらいまで、毎年5月になると鹿児島から、この「ちまき」が送られてきました…

ということで、わたしも20歳に親から独立し、ひとり暮らしを初めて以来、3〜4年おきくらいに、この「ちまき」が食べたくなり、既に母方のおじいさんとおばあさんは天国にいってしまいましたが、懐かしの味を求め、購入したりしています…

そして今年の5月…
やっぱり忘れられなくなり、ネットで購入…
小さい頃につくってもらった「ちまき」に比べ、鹿児島から送られてくるかなり小さいネットの「ちまき」だけど、当時を思い出す懐かしい素朴な食べ物…

きな粉をまぶして、味わい尽くす至福のひととき…

自分なりに、祖父と祖母に感謝しつつ、1本いただきました…

癖があるので、他県の人の好みに合うかどうかはわかりませんが、わたしとご先祖様を結ぶ食べ物の一つです…

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