#やさしい医療 の世界に寄せて ④ ~世界は全部つながっていた

8月23日、やさしい医療の世界、という一つのイベントが行われました。

上記がそのプログラムです。全部で7時間の長丁場。一部録画はあるものの、基本はライブ。それも中継あり。でも普段からいろいろと考えることも多かったこの話題、一日しっかり拝聴しました。その時に考えたあれこれです。

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前回の話はこちら

カンブリアナイトって何

実の所、プログラムが出た時に、一番意味が分からず、なんだこれ、と思ったのがこの4コマ目のカンブリアナイトでした。正式には、「カンブリアナイトから見るセンサー時代のコミュニケーションの可能性」と言います。出演の新城さんという方も存じなかったし、お医者さんは出なさそうだし、とうことで、よくわかんないけど、まぁど真ん中の時間だし、いいかー。みたいな気持ち。

祐次郎先生と矢方さんの対談が録画だったので、そこでお昼ご飯食べちゃったのですが、そのお二方のが録画ってのはその時知ったので、事前情報の段階では「お昼ご飯、ここかなー」とか思ってました(まぁ、見る気はあったので、簡単に食べられるものを用意していたわけですが)

っていうか、そもそもカンブリアナイトって何。

という前に、始まりました。適宜、録画の色々なエピソードが差し込まれ、それを見ながらつらつら色んなことを考えるうちに、あっ、センサーって、センサーか!(だから最初からセンサーって言ってる)って……

「これからはセンサーの時代ですよ」

私の(今は病気休職中ですが)主戦場は小売業です。休職前は違いますが、システム部門にちょっと前までいました。展示会も、年1回は行ってた。

その時に、よく、聞いてたわ、そういえば(笑) 「これからは、センサーの時代ですよ」って。

例えば、直近では、ユニクロのセルフレジ。カゴに服を入れ、そのまま計算エリアにぽん、と置くと、ちょっとして「計4点 5890円」みたいなのが出る。あれも、センサーです。
商品に、一つ一つ、無線のタグが付いているはず(違う手法だったらごめんなさい)で、それをあのエリアに置くと、センサーで例えば「Tシャツが2枚、スカートが1枚、下着が2枚」みたいに判断して、で、お会計してくれる。

私がいるのは「食品」なので、あの無線のタグはちょっとコスト高で「服なんかは単価高いからいいかも知れないけど、食品は単価低いし、点数多いから、ちょっと無理があるよねー」という話をしたり。
「いや、だから食品レジは『AIカメラ』になってるんです」とか。たとえば、リンゴの「ふじ」「王林」「ジョナゴールド」がかごの中に入ってて、カメラの前を通すだけで、品種を見分けて適切な価格が入力される、とかね(実用化に至ったかどうかまでは知らない)

そうか、あれがセンサーか。

医療でのセンサー

何をどこまでセンサーというのか、詳しく線引きは私も出来ないのだけど、あのレジのAIカメラがセンサーだというのなら、それ以前に血圧計も、酸素計も、内視鏡も、心電図も、センサーだ。いや、あぁ、うん、そうだね、センサーだって知ってた。

最初の「人の体を中から見る」話と、自分の知ってる「センサー」というものと、「自分が受けている医療」とが、ようやく実感を持って繋がってきました。

目では見えない、人の感覚では感じられない、あるいは感じているけれどあくまでも「個人の脳」の中にとどまっていたそれらの感覚を「見える化」するもの=センサー。

超聴診器

そして出てきたのが、超聴診器。なんじゃそれ。うーん、説明難しいな、センサーを体に貼り付けて、今まではお医者さんの頭の中にしかなかった「聴診器で得た情報」を「データとして記録」していく、という話。

あぁ、これいいなぁ。コンパクトな心電図? みたいな感じで思ったらいいのかな。違うかもしれないけど、そういう使い方が出来るようになるといいよなぁ。

入院時に冠攣縮性狭心症になっちゃったんですけどね、あれ、普通の「4か所貼る」タイプの心電図では分からないらしいんですよ。で、発作が起きると、看護師さんが走って「12カ所(だったかな)」見れるタイプの心電図を持ってきて、ババババっと貼って、先生がボタンをぽちっと押すと、だーっと紙が出て、あ、やっぱりそうですね、とか言われるんです。

でもね、もし発作が出たらその「12カ所」の心電図じゃないと分からないのにそれをずっと貼っておくわけには行かないので、普通の時(すなわち、24時間)はずっと4か所のモニターにつながれた心電図がくっついたままなんです(そして動いたくらいでアラームがなって「どうしましたー?」とか言って看護師さんが来てくれるまでがセット)

あれ、こういうので分かるようになると、いいなぁ。そういえばでも、もう血圧とかスマートウォッチで分かるようになってるもんなぁ。って。

実際に医療現場に導入されるまでは、もう少し色んなハードルをクリアしなきゃいけないんだろうけど(それはリンゴを見分けるAIカメラが、たぶんまだ導入されてないのと同じ)それでも、この先同じような状況になった人が少しでもあの「不自由さ」とか「なんとも言えないもどかしさ」みたいなものから少しでも解放されるといいなぁ」と思いました。

フェムテックの話

それから、印象的だったのがこの話。女性だけど、こんな言葉(フェムテック)があり、こんなジャンルがあるってこの日まで知らなかった(あ、個別に月経カップだけは知ってたけど、他のものは知らなかった)
それを男性二人が、べつに戸惑うでもなく、ためらうでもなく、普通に「技術」と「やさしさ」の話として取り上げていただいていることに、なんか「あー、時代は変わっていくんだ」って改めて感じる。

私たちが子供の頃、2010年はこんな感じ、みたいな雑誌の巻頭特集とかが年始にかならずあって、2010年ころに「なんてないよねー」なんて話題が出たりしてたはずだけど(定期で出る話題だよね)、実はそんな「大きな話」ではなくて、こういうフェムテックとか、さっきの超聴診器とか、医療じゃないけど自動運転の技術とか(あれもセンサーだ)そういう所で実は「価値観がじわりじわりと」変わって行っているんじゃないのかな、と思う。

そうそう、カンブリアナイトっていうのは、結局そういう技術の人たちがやってる「大きな飲み会(笑)」らしい。
へぇー、で、なんでカンブリア? と思ったら、カンブリア紀って、生物に「目」がついた時期なんですって。知らなかった。

だから、そういうセンサー技術の人たちが集まろうっていうその名前に「カンブリア」をつけた、とそういうことらしいです。

最近朝晩が割と冷えるようになって、過ごしやすくなったな、と思ったらちょっと体調崩しました。皆様もお気をつけて。
本日もお読みいただきましてありがとうございます。




ここまで読んでいただき、ありがとうございました。お役に立ちましたら幸いです。 *家飲みを、もっと美味しく簡単に*