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ジュディット・ホテル
17分の短編映画なのに、壮大な物語を観た気がする。 「夢と現実は区別できる?」 不眠症のレニが訪れた場所は、殺してくれるホテル。ジュディット・ホテル。 ずっと青ボールペンをなめてるルイの狂い具合が最高。 急に大きな声を出すところや、距離の詰め方も。 そして嘘しか言わないルーシー。鏡で自分の顔をずっと見てる。 ベジタリアンの食事を頼んだルイに、グロテスクな生肉と卵の料理が。 チョコレートがまずかったのは何だったんだろう。 1番グッときたのは、ウェイトレスが睡眠薬を持ってきて、それをレニが拒否したときのスピード感。ぐいっと引き込まれた。 赤い短いメイド服を着たウェイトレスが、チェーンソーや猟銃、かなづちを持って歩いてくるシーンは本当に圧巻で、美しくて、これを観ることができただけで、この映画の価値はあったなと思った。 あのメイドのサディズム的な表情。 最後の落とし方も絶望的。 いやもー大好き~最高
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間一髪
不器用に娘を愛する父たちへ 最初に肉の塊がどんっと置かれた時はびびった笑 美容学校に通うさえない女の子。 脱毛のモデルを見つけて試験を受けなければならないんだけど、友達がいないのか、なかなか見つからない。 確かにムダ毛を放置している人はあんまりいないけど、この子もちょっと変わった子みたい。 自分のことを理解してくれない、と父ともギスギスしてる。 やっと決まったモデルにもドタキャンされ、最終的にとった手段は。。。 素直じゃない父の褒め方がくすぐったい。 最後の父の表情も、なんとも言えず可愛い!! これは観終わった後にほっこり気持ちが温かくなるなあ。たったの20分でこんな気持ちにさせてくれるから、短編映画は偉大。
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私たちの愛は誰にも負けない
「これは僕たちの秘密だ。どうせ誰にも理解できない」 あまりにも無力な10歳の男女の恋物語。 親の離婚で離ればなれ。 子供にとっては大事件。二度と会えないなんて言ってしまう。 ポーリーヌのローラースケートとおでこの傷の幼さ。 ノアムが母親の役で気取って髪をなおす可愛らしさ。 それでもこの二人には、子供なんだから、なんて言葉は似合わない。 駆け落ちしてもいいと言うポーリーヌに対して、ノアムは手紙を読んで、と強く言う。心の底では二人とも結果は分かっていたんじゃないのかな。。。 ポーリーヌが、母親に「パリに行きたくない」と言うシーンが印象的。 子供が事前に立てた作戦なんて、大人の前ではあっという間に効力を失う。 「手渡しできないなら手紙は書かないで。君なしで成長したくないんだ」 この言葉は、残酷すぎる。
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陶人キット
二度出てくる「陶人キット」が雰囲気あって素敵。 常に無気力な女の子。 死んだ目でアニメを観る。 自分の脚に這い上がってきたウサギの人形をびっくりするほど愛想無く投げ捨てる。 どうやら人形に何かの生命体を注入してるみたい。人形が動く。 いきなり強制調査と称して男と二つの脳みそが、乱暴に入ってくる。 あの生命体は違法のものだった?売ってた? あんなに無気力に、愛情無く作ってたのに、少しでも守ろうと?カエルの人形だけを抱いて逃げる女の子。 結局は生命体は電車にひかれて消えちゃうんだけど、声が可愛らしくて、幼い。逆再生すると、 「あれ?どこいった?」 「へんなのー」 「なんでここはこんなにきついのかなー」 って喋ってる。 最後まであの生命体は何だったのか明かされないまま終わるけど、あっけなく消されてしまう様子が切なかった。 男が指のわっかの内から人や人形を透かして見る描写が良い感じにグロテスクで良い。