大人の迷子センターがないので、僕らは何かで代用する。
報われるかどうか分からない努力をするのってしんどいですね。
学生が勉強することに関しても、報われるかどうか分からない。志望校に受かるかどうか分からないし、志望校に受かったからといって必ずしも報われた人生を歩けるわけではない。大学合格を報いとするなら、小1から高3の12年間努力してるわけで。その間ずっと机で勉強するなんて、とんでもないエネルギーを使うわけです。
でも学校教育では、指導してくれる先生がいて、支えてくれる親がいて、道に迷わないようにカリキュラムという仕組みがあって、街行く大人たちが努力の成果を体現してくれている。
だから12年間も一つのことを頑張れる。
でも現実は先の見えない世の中。変化の多い世の中。進む道にガイドラインはない。「こうすれば良い」という先人の助言ももしかしたらもう古いかもしれない。
街行く大人達に憧れを持たなくて、周囲に支えてもらえない一人ぼっちになってしまったら、何をどう努力すればいいか分からなくて、部屋にこもるのも納得。
大学を出てからの世界が一変しすぎて、20代半ばになって迷子になっちまう人もいる。カウンセリングや心療内科、もしくは意識高めなインフルエンサーのサロンが、大人の迷子センター。
稲妻が走るような天啓を、先を示すライトを、小さな部屋で求めている。
こんな曲を書いたものの、僕は今でもその一人。
fear - This is My Way
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