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東海林さだお(1937.1.30- )『ひとり酒の時間 イイネ! (だいわ文庫)』解説 新久千映 大和書房 2020年7月刊 288ページ

東海林さだお(1937.1.30- )
『ひとり酒の時間 イイネ! (だいわ文庫)』
解説 新久千映
大和書房 2020年7月刊
288ページ
2020年9月12日読了
2020年8月10日第2刷

https://www.amazon.co.jp/dp/4479308210
「「丸かじり」シリーズなど、笑いと共感の食のエッセイの第一人者の東海林さだお氏による、お酒をテーマにした選りすぐりのエッセイ集!

ビールへの愛情、つまみにたいする考察、居酒屋のよしあし、そしてひとり酒の奥深さ、ふたり酒のむずかしさ、昭和・平成・令和と時代を超えてつらなる酒飲みの系譜…。

むずかしいことを笑いくさし、どうでもよさげなことをとことん細かく追究するショージ節満載の1冊です。

こんな時代だからこそ、ひとり酒の楽しみを思いきり享受しようじゃないか! 不要不急・抱腹絶倒・永久不滅のお酒エッセイを、今夜のお酒のお供に…。

特別対談の相手は、長年の酒飲み仲間でもある椎名誠氏、解説文の執筆は、大人気のひとり酒漫画『ワカコ酒』作者の新久千映氏。小さなサイズで超豪華な文庫本になりました。

1937年、東京都生まれ。漫画家、エッセイスト。早稲田文学露文科中退。70年『タンマ君』『新漫画文学全集』で文藝春秋漫画賞、95年『ブタの丸かじり』で講談社エッセイ賞、97年菊池寛賞受賞。2000年紫綬褒章受章。01年『アサッテ君』で日本漫画家協会賞大賞受賞。11年旭日小綬章受章。」

https://honto.jp/netstore/pd-contents_0630357042.html

「目次
・ひとり酒の自己弁護(はじめに)
1章 お店でひとり酒 編
・ひとり酒の作法
・一人生ビール
・定食屋でビールを
・飲んべえの桃源郷『魚三』」
・立ち飲み屋にて
・鳥わさの不思議
・モツ煮込みを“いただく”
・「お通しはサービス」とは限らない

2章 ひとり酒の流儀 編
・ビールに枝豆は真実か
・ビールは泡あってこそ
・ワンカップの勇気」
・第4のビール出現
・なに? ビールに水?
・一人でお花見
・禁ゴクゴク飲みの時代
・思い知ったか零度ビール

3章 挑戦!ひとり酒 編
・ファミレスで晩酌を
・百円均一居酒屋出現
・缶詰で飲む酒場
・フィッシュ・アンド・チップス?
・日本流オクトーバーフェストは
・駅の中で飲む
・「干天の慈ビール」
・丈夫なからだで「吉飲み」

ほろ酔い対談 ビールほどえらいものはない
(東海林さだお×椎名 誠)

4章 仲間と酒 編
・おごられ酒はつらいよ
・「まあまあ、ひとつ」
・酌の問題
・おやじの箸使い
・生ビールへの道
・じいさんビアガーデンにゆく

5章 昭和の酒 編
・酒は涙か溜息か
・某月某日
・ビールのおつまみについて
・ビール苦いかしょっぱいか

解説 新久千映(漫画家)」

1937年10月30日生まれな東海林さだおさんのアンソロジー
がまた出ました。もう何冊目だろう?
今回は、エッセイ34篇と対談・椎名誠、です。

1955年1月生まれの私は、
ショージくん~ショージさんの文章の再読(三読以上も)
を楽しみましたけど、
この文庫本で初めて読むかもしれない読者への配慮が
されていない、編集者・出版者による記述に腹が立ちました。

「本書のうち、
1~4章は『週刊朝日』に連載中の
「あれも食いたいこれも食いたい」、
5章は『漫画読本』に連載されていた
「ショージくんのにっぽん拝見」、
『オール讀物』連載中の
「男の分別楽」、
対談は『中央公論』に掲載された著書[著者の誤植?]の
エッセイ及び対談を再編集したアンソロジーです。」奥付

各篇の初出をぜひ記載して欲しかったです。
東海林さだおさんが、何年に、何歳の時に、
どんな事件があった頃に、
発表した文章なのかを、
読者に知らせるのが編集者の仕事だと私は思います。

「ぼくは世の中でビールぐらいうまいものはないと思っている。人間が口の中に入れるものは食物と飲物だが、(女性などはこれ以外のものを口に頬ばることもあるらしいが)これをひっくるめて、一番おいしいのはビールである、といいたい。

カラカラに乾いたノドに放りこむビール、これ以上おいしいものが世の中にあるか! といいたい。」
p.265「ビール苦いかしょっぱいか」

ショージくんの頃の文章ですねぇ。

読書メーター
東海林さだおの本棚(登録冊数109冊 刊行年月順)
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091206

食べ物の本棚(登録冊数789冊)
エッセイ、小説、マンガ、絵本、レシピなどを
著者名の五十音順に並べています。
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091194

『週刊朝日』1987年連載開始
「丸かじり」シリーズは全冊(45冊)読んでいます
(再読三読以上もあり)。

『オール讀物』1970年連載開始
「ショージ君の東奔西走」
「男の分別学」シリーズの登録はまだ10冊です。
読書メーター開始(2009年9月)以前に
何冊も読んだけど、何を読んだかは未確認です。

ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/東海林さだお
でチェックしなければ!
と数年前から思いながら、出来てません。


https://note.com/fe1955/n/na707f7822d01
東海林さだお(1937.1.30- )
『週刊文春 お正月スペシャル号
丸ごと1冊タンマ君! 文春ムック』
表紙・和田誠
文藝春秋 2015年1月1日発売
194ページ

https://note.com/fe1955/n/nf8e46ae0caf5
東海林さだお(1937.1.30- )
平松洋子(1958.2.21- )
「西荻くんだり」
「創作とショーバイ」
『COYOTE No.57
特集 平松洋子 本の丸かじり』
スイッチパブリッシング
2015年11月15日発売


https://note.com/fe1955/n/na1b4228390c5
東海林さだお(1937.1.30- )
『ひとりメシ超入門(朝日新書)』
朝日新聞出版 2020年2月刊
312ページ


https://note.com/fe1955/n/nc2876051f259
東海林さだお(1937.1.30- )
『東海林さだおアンソロジー
人間は哀れである(ちくま文庫)』
平松洋子(1958.2.21- )編
筑摩書房 2021.12
384ページ

https://note.com/fe1955/n/ne8719ab5e759
東海林さだお(1937.1.30- )
『自炊(ソロメシ)大好き!(だいわ文庫)』
大和書房 2022年9月刊
288ページ

https://note.com/fe1955/n/na7a9bc9747ac
東海林さだお(1937.1.30- )
『ショージ君、85歳。老いてなお、ケシカランことばかり』
大和書房 2023年1月刊
224ページ

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