中野京子「クリムトと黄昏のハプスブルグ 第8章 音楽と市民の娯楽」『オール讀物』2023年7月号
『オール讀物』2023年7月号
文藝春秋 2023年6月22日発売
中野京子
「クリムトと黄昏のハプスブルグ
第8章 音楽と市民の娯楽」
p.173-177
『ピアノを弾くシューベルト』(1899年、油彩)
http://burnjones.client.jp/piano26.htm
「画面はシューベルトの歌曲そのもののような、ロマンティックで夢幻的な雰囲気に満ちている。揺らめくロウソクの炎に照らされたここは、彼の新作を聴くため愛好家たちが …
ピアノを演奏するシューベルトの周りを男女が囲む。
楽譜を読む者、歌う者、音楽の魔力に心をもってゆかれた者……。
クリムトは、女性たちに当時のファッションではなくクリムト時代のそれを身にまとわせることで、芸術家が死んでもこうして作品は残る、と伝えている。確かに印刷された楽譜ならそうだろう。だが絵画は一点もので、毀損可能だ。どんな傑作でも燃えたら残らない。
そんな目にあった絵画群の中に、他ならぬこの『ピアノを弾くシューベルト』も含まれたのは皮肉であり、痛ましい。もはや写真でしか見られないのだ。 …
第二次世界大戦中、ナチス・ドイツに接収されてインメンドルフ城に一時保管され、敗戦時に火災が起こって消滅してしまった由」
p.174
読書メーター
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中野京子
「クリムトと黄昏のハプスブルグ
第1章 ハプスブルグ家、延命成功」
『オール讀物』2022年11月号 文藝春秋
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中野京子
「クリムトと黄昏のハプスブルグ
第2章 ウィーン大改造」
『オール讀物』2022年12月号
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中野京子
「クリムトと黄昏のハプスブルグ
第3章 マカルトの時代」
『オール讀物』2023年1月号
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中野京子
「クリムトと黄昏のハプスブルグ
第4章 エリザベート美貌最盛期」
『オール讀物』2023年2月号
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中野京子
「クリムトと黄昏のハプスブルグ
第5章 クリムト的エロス」
『オール讀物』2023年3・4月合併号
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中野京子
「クリムトと黄昏のハプスブルグ
第6章 カフェ文化」
『オール讀物』2023年5月号
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中野京子
「クリムトと黄昏のハプスブルグ
第7章 女性騎手とデザイナー」
『オール讀物』2023年6月号
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『芸術新潮』2019年6月号「特集 時を超えるクリムト」
池上英洋(1967- )ヤマザキマリ(1967.4.20- )
「“未完の美 インフィニタ” こそレオナルドの真骨頂!?」
「中野京子が読み解く画家とモデル〈14〉
ギュスターヴ・モローと《ピエタ》」
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「中野京子が読み解く画家とモデル
第4回 ピエロ・デラ・フランチェスカと《ウルビーノ公夫妻の肖像》」『芸術新潮』2018年7月号
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