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HSPを癒す音

『パチッッパチッッパチッッ』
『ポツッッポツッッポツッッ』
『ピチピチピチピチ、、ピチ』

雨の音だ。


今、書いていて思った。

いつも何気なく聴いている「音」なのに、

言葉で表そうとすると、こんなにも難しいものか。


ピチャピチャとか、ザーザーとか、

そんなありきたりな言葉で済ませたくはない。

なんというか、心に染み渡る音、、

いやこの表現も違う気がする。

ヒビの入った割れそうなガラスに、もう一度温かなガラス液をスーッと行き渡らせて、

ゆっくりと艶やかなガラスに修復するような、、


私の語彙力ではこれが限界だが、

とにかくそんな心地のいい音だ。


不思議なものだ。


私は普段、雨の音が嫌いだ。

雨が降る前日から必ずと言っていいほど頭が痛くなるし、

雨の匂いも嫌いだ。

アスファルトには鳥のフンが落ちていて、

そこが雨に濡れるとなんとも生臭いのだ。

あの匂いだけは本当に耐え難い。

雨で靴が濡れる感覚も嫌いだし、そのあとは乾かしても靴が臭くなるし、玄関もびちゃびちゃになるし、

とにかく私は雨の日が嫌いなのだ。

だから雨の音も嫌いだ。


なのに今日、

怒涛の連勤続きで心身共に疲れ切った末の、連休一日目。

今度遠出する予定があるので、久々に洋服でも見に行こうかと外に出てみた。

玄関を開けた途端、「うわぁぁ、、雨かぁぁ、、行くのやめよっかな」と思ったくらいだ。

イヤホンも充電が切れていて使えない。


そんなこんなで大嫌いな雨の音を聞きながら歩いていたら、意外にも荒んだ心に染みたようだ。


考えてみれば、自然の音をイヤホン以外から聞くのは久しぶりかもしれない。


波の音や鳥の鳴き声は、たまにYouTubeで聴いたりするのだが、、^^

そういえば今日は、道端に生えている苔さえ、

雨に濡れていくらか生き生きとしていて、鮮やかな緑色に目を奪われていた。


HSPは、五感が優れているという。

私的には、優れすぎてむしろ迷惑な事が多い。


普通の人が気にならないような物が、強いストレスになるが、

普通の人が気にもしないような物が、強い癒しにもなるのだろう。


もっと日頃から、身近にある小さな絶景を感じたいものだ。

毎日働いていると、どうにも心の余裕がなく、

「出来れば暗いところに閉じこもりたい」
「朝から火の光なんか浴びたくない」

というドラキュラ思考になってしまうのだが、、、。


1番好きな音は、海の波の音。

大波ではなく、さざなみ程度の穏やかな波の音。

この記事を読んでくださっているHSP仲間は、何の音が1番好きだろう?

森の音、鳥のさえずり、風の音、雨の音、嵐の音、海の波の音、川の音、、、、

いろんな音があるが、HSPに多いのは、水の音を好む人らしい。


なぜだろうか。

生命の起源?

発達しすぎた五感が、命の源である水の音に魅力を感じさせているのだろうか、、?


なんにせよ

自然音はHSP特有の心身的な疲労を癒す力があるらしい。

たまにはスマホも音楽もなしにして、

目と耳の感覚を研ぎ澄まして外を歩くのもいいかもしれない。




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