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アルバム『ふくろーめん』全曲解説

前回のnoteでもお知らせしましたが、
2020.6.6より、ラッパーFcrow(ふくろー)初のアルバム『ふくろーめん』が各種音楽サイトで配信開始しました!

(まだ聴いてない方はこちら)

せっかくなので、1曲ずつの解説を書いていこうと思います。

(1日1曲ずつ追記で書いていきます。)

それではいきましょう。


1. フクローのテーマ2 Prod.by Sorabeats

自己紹介アホ曲ですね。ふくろーって言いたいだけの、いい意味で意味のない曲に仕上がりました笑

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、”2”というからには”1”も実はあります。

フクローのテーマ MV

僕は、ネットよりもクラブでの活動が多かった時期に

クラブ文化が肌に合わない部分が沢山あるのを、少しコンプレックスにしていました。

そこで、それこそアイデンティティとして曲にしてやろう!ということで曲にしました。それが、フクローのテーマ1でした。

(元々いわゆるポエトリーラップをやっていたのですが、この頃くらいからいわゆるラップをやる方が好きになり、シフトしていきました。)

しかし、クラブでライブすることを想定しすぎたので、
他の場で歌いづらかったり、そんな卑屈にならなくてもいいな、、と自分の気分も乗らなくなってしまい
だんだん歌わなくなっていきました。

でも、
「せいほー!(ほー!)せいほー!(ほー!)ふくろー!(ほー!ほー!)」
という、Sorabeats(いつも一緒に曲を作っている)考案のコールアンドレスポンスが大好きだったので、心残りがありました。

そんなある日に、これまたSorabeats(よく気まぐれに何か言う)が

「最近誰もやらないから、なんかの曲のパート2とか作ったら面白いと思うんだけど、誰もやってくれない」

ってボソッと言っていたので、勝手に採用しました。同じトラックでラップパートを変えました。

これまでも、Sorabeats(天パ)の気まぐれに付き合って面白く転がることが何度もあったので、
毎回一旦やることにしています。

人の気まぐれに付き合うのは少しワクワクします。おすすめです。

ということで、2ができ、自分ですごくしっくりきました。誰もが聴ける自己紹介曲になり、作品としてやっと完成した感がすごかったです。

ただ楽しくホーホー言うだけの曲。好き。

特に今のコロナの時期には、こういうアホで明るいだけの曲は必要なんじゃないでしょうか。

ちなみに、1バース目の「シロクマのリバウンド効果」というのは、心理学で有名な実験の効果です。あることを忘れようとすればするほど、頭にこびりついてしまうという、アレです。
ふくろーを忘れられなくなってください笑

あと、2バース目の初めは、Sorabeats(いい曲作る)の名曲『愛をいう』の2バース目の出だしをパクりました笑
言うことないってことを歌おうとしたら、自然とそうなりました笑

あ、あともう一つだけ!これ、タイトルめちゃくちゃ悩んだ記憶があります。
普通にF.c.r.o.w.じゃ味気ないし、、と、1週間くらいずっとタイトル考えてました。
最終的には、アホさもありつつ心地良いところに着地したと思います。


2. ラップは楽しいTonight Prod.by Sorabeats

僕は、RHYMESTERというラップグループに憧れてラップを始めました。

そんなRHYMESTERのライブを観に行った時に、この曲の種ができました。

その時のライブの内容というのが、
日本のヒップホップを黎明期から築き上げてきたRHYMESTERならではのもので、

昔の曲から最新の曲まで、ヒップホップの歴史的に重要な曲を順にやり、

RHYMESTER、ヒップホップの歴史を肌で感じられる作りになっていました。

歴史を背負ってる姿がカッコよすぎる。。

とその時は心揺さぶられました。

さて、

それではここで問題です。「あなた(ふくろー)には何が背負えますか??」

それから、これが自分自身への問いとなりました。自分にはなにもないなあ。。

そこでひとつの答えとして、この曲が出来ました。

とりあえず、ラップは楽しいって言うだけの人。一旦これです笑

スパイスとして、「あの子を振り向かせる」という要素を足しましたが、

ただ楽しいだけじゃない、すこし悲しい曲になったので気に入っています。奥行きが出たと言いますか。

このアイデアもたしか、Sorabeats(そらびーつと読む)に言われた気がします。

あと、文法的に「Tonightなに?」と違和感を感じる人もいるかもしれないですが、

これは、Sorabeats(映画好き)から送られてきたトラックに、今も曲に入っている「とぅな〜い、とぅな〜い、とぅな〜〜い、とぅなぁあ〜い」という声が最初から入っていたからでした。

全然夜のイメージじゃなかったんだけど!と思ったんですが、
これも明るいだけじゃないを匂わす良いアクセントになったので、結果良かったと思っています。

あと、「ラップは楽しい」って曲名だとつまらないなと思っていたので、心地良い違和感が出たので気に入っています。

トラックは、
Twitterで気付いた方もいらっしゃったのですが、ノーナリーヴスの「DJ!DJ!~届かぬ想い~」を元に作ってもらいました。

Sorabeats(最近音楽あんま聴いてないって言ってたとしても、結局めちゃくちゃ聴いてる)から、こういう音でラップしたら合うんじゃない?

と提案されたのを覚えてます。いいねえ!とワクワクしました。

あと、サビ、ラップなどを作り終えてボーカルデータをSorabeats(ラップも上手い)に送ったら、

「俺がいろいろ言ったハードル超えててムカついた」

と言われました笑 懐かしい。

さて、この曲にはMVがあります。

撮影企画編集全部やりました。大変でしたがめちゃくちゃ楽しかったです。

お昼、ギターを入れてもらったギタリストのクマちゃん(クマガイユウヤ)と撮ったり
夜、銀河DJ(キャラ。中身Sorabeats!?)と撮ったり。
銀河DJが最初青の服着てて、めちゃくちゃ気持ち悪いというハプニングが起きたり色々ありました笑

昼と夜を半分ずつ織り交ぜての編集もめちゃくちゃ大変でした。

でも楽しいものになったので、是非観てね。


3. 本屋さんとの付き合い方 Prod.by Sorabeats

この曲はアルバムの中で割と新しい方ですね。

曲をたくさん作っていると、だんだん言うことが決まってきます。

切り口とか見た目は変わるけど、根本は変わらないというか。

僕は結局毎回「生きること」について歌ってます。

(これは、、歌詞書く人は、あるある…なのか?笑)

そういうことをしっかり目に感じたとき、

いつも同じなら、もっと切り口や見た目を面白くしよう!と意識し始めました。

そのひとつとして、曲名もより意識できるようになりました。

これだけ沢山の曲が世の中に溢れていると、全てを聴く暇なんて誰にもない。

だとしたら、曲名だけで興味を持ってもらう、というのはすごく大事なことのひとつ。

ゲスの極み乙女。とかすごいですよね。

そういう意味で、すこし引っかかる曲名にできたかなと思います。

普段から思っていることを、本屋さんに行った時に感じたことと繋げて曲にしました。

一気に風通しが良くなって、分かりやすいし感情がこもるいい曲になりました。

あと、この曲を作る時に、目線をどこに置くか、というのも確かより意識し始めて

このサビは、過去の自分に向けたメッセージとして言葉を紡ぎました。

もっと自分を大事にしてね、と。

過去の自分への言葉だからこそ、色んな人に刺さるという現象が起こったら嬉しいです。

そこを知ってからもう一度この曲を聞くと、また違って聴こえるかもしれないですね。

あと、2バース目の電話した友達というのは実在します。

高校の頃、数少ないヒップホップを聴いていた友達でした。

一緒にTSUTAYA行って、ヒップホップのCDいっぱい借りて、アレがやばい、これは微妙と、言い合っていました。

彼はいつの間にか不登校になり、途中喧嘩して音信不通になり、それから仲直りして時々電話する仲だったものの、いつの間にか電話がつながらなくなってしまいました。

今でも、もしかしたら繋がるかもと、一年に一度くらい電話します。電話すると、着信音であの頃そいつが好きだったDragon Ashの曲が流れるので毎回切ないです笑

いつか繋がったらいいなあ。

それから、この曲は、なんと言っても最後のオチが気に入ってます。

1バース目と繋がってて良いオチ。


4. プーさん生活 Prod.by Sorabeats

これも新しい方の曲ですね。

僕らが住んでる世界って、くまのプーさんの世界観じゃん!と思い至って作りました。

周りはなんやかんや言うけど、結局みんなよくわかってない。

納得できることを言ってる人が居たとしても、それはたまたまその時の自分にとってそういう人であっただけで

それも結局よくわからない。

周りが、みんなわけわからないこと言ってる世界観。

くまのプーさんの世界じゃん。となったわけです笑

このプーさんは、みんな知ってるディズニーのプーさんです。

楽曲としては、「くまのプーさん」とすると著作権的にアウトなので少しぼかしてますが、完全にハニーハントのあいつです。

でも、きちんとこのキャラクター、映画のことを知ってる人は案外多くないんじゃないかなとも思うので、簡単にすこし説明します。

「くまのプーさん」は、クリストファーロビンという男の子の想像のお話です。

プーさんはなにもしないのが好き。あと蜂蜜が好きです。

周りのお友達は、ボケツッコミで言うと、みんなボケです。まとめ役に見える人もみんなボケです。分かりやすく常識的なこと言う人はひとり(1匹?1羽?)もいません。

そして、この子たちが住んでるところは、100エーカーの森と呼ばれています。

ここまで読むと、あれ?僕らが住んでる世界って、100エーカーの森じゃね?とならなくもないのではないでしょうか笑

まあ、そう思って生きると楽なのではないかと言う提案ですね笑

だから、どうせならプーさんみたいに生きたいなあという。

そんな曲です笑

(くまのプーさんのこと知っていくと、切なくて面白いので是非調べてみてね)

気付いた方も居るかもしれませんが、1バース目の最初の言葉は、

「くまのプーさん」冒頭のナレーション部分を文字っています。いや、居ないか笑

なにはともあれ、なにもしないをしてたいです。

とか言っておいて、ほんとのほんとは立派な大人になりたいんですけどね。

ほんとに。


5. とあるすれ違い夫婦の物語 Prod.by Sorabeats

この曲は、「さいころラップ」の楽曲のひとつです。

「いや、さいころラップって何?」となる人もいると思うので説明します。

僕は2018年末くらいから、修行をしていました。ラッパーとしての。

どんな修行かというと、毎週心理学の本を読んで、それをラップにまとめ、

一曲作り、毎週MV込みでYouTubeにアップする、というものです。

その企画でできた曲たちを、「さいころラップ」と呼んでいました。

(心理学=psychology、サイコロジーラップ、略して「さいころラップ」、です。)

めちゃくちゃハードでした。1年くらいやりました。

やっていくうちにいろんな発見があり、気づくこと、学ぶことたくさんあったので

やる前より格段にラップ、曲作りがレベルアップしたと思います。

(トラック、ミックスはSorabeatsが。ほんとよく付き合ってくれた笑)

そんな中、これいい曲できたんじゃない!?の1つが、この曲です。

MVも力入れました。→とあるすれ違い夫婦の物語MV

内容も攻めてるし、でもわかりやすいし

バズる可能性もあるんじゃない!?とはしゃいでいましたが

そんなに世の中は甘くなかったです笑

Sorabeatsと、さいころラップをお酒飲みながら振り返る企画で結構喋ったので、詳しくはそれを観て欲しいんですが(4:09から)

元ネタは、「自分で心を手当てする方法(ガイ・ウィンチ著)」という心理学の本に書いてあった実話です。

最初この話を読んだ時、感動して泣きそうになったので、

これはストーリーテリングでやろう!と気合い入れて作りました。

本当はもう少し長い話なので、是非本を読んでみてください。

ちなみに、サビは確か、スチャダラパーとEGO-WRAPPIN'の「ミクロボーイとマクロガール」を参考にしました。


6. 少し寂しげないってらっしゃい Prod.by Sorabeats

これは、好きと伝えてくださる方が多い曲ですね。

自分では、こんなにひねくれたラブソングはないと思っています笑

人はひとりで生きてひとりで死ぬ。

恋愛なんて、それをベースに考えたらスッキリするのに

勝手な常識を植え付けられてるから、そんなに悩むんだよ。

って、大学生ぐらいの頃からずっと思っていました。

でも、そんな話するやつって面倒臭すぎるじゃないですか笑

脳科学的にも、論理的に考えられなくなるのが恋な訳ですから

全てが野暮なわけです。

でも、論理的なことが救いになる、

と言う場にも何度か出くわすこともありまして。

じゃあ、この考えを曲としてパッケージしてみよう、

と作ったのがこの曲です。

トラックメイカーのSorabeats(急に海外旅行に行く)が、

トラック、コーラスをいい感じにしてくれたので

すごく耳心地がいい曲になりました。

意味を追わなくても、心地良く聴けるから好きな人多いのかな?笑

ちなみに、この曲にはMVもあります。→少し寂しげないってらっしゃい MV

撮影場所は、Sorabeats(お笑いも好き)の部屋こと、ソラスタです。

簡易だけど、すごく気に入っています。

曲のラストでも触れていますが、

少し贅沢してイチゴを買うような日常って愛しいですよね。

これからも大切にしていきたいものです。


7. Kuをつかむ Prod.by Sorabeats

これもさいころラップのひとつです。(上⬆︎の 5. とあるすれ違い夫婦の物語 の解説参照)

とにかく良い曲ができました。

他に言うことないです笑

これも「5. とあるすれ違い夫婦の物語」同様、元ネタは

自分で心を手当てする方法(ガイ・ウィンチ著)」の内容の一部を

ラップに昇華しました。

テーマは、

人や物や自分やその他、何かを喪失することについてなのですが

ぼくは昔から、何かから離れることを

異様に寂しがる気質がありました。

この世の終わりくらい嫌でした。

でもそんなんじゃ生きていけない。

生きていて、離れることがないなんてことは絶対にないわけですからね。

喪失感。虚無感。

だからか、気持ちがすごく乗っかって良い曲になりました笑

ある程度再現性のある実験結果を元にしていて

大きく間違ったことは言っていないので

悩んでいる人は、

この曲の言葉たちを参考にしてもらえると嬉しいです。

ぼく自身も、この曲でなんども励まされています。

あと、「Ku」って表記かわいい。


8. 人と宇宙人 Prod.by Sorabeats

「表現」についての好きな話があります。

ラーメンズというカリスマお笑いコンビをご存知でしょうか?

テレビにはあまり出ず、主戦場は舞台。

ライブで全国をまわり、チケットは即完。プレミアがつく。

現在コンビでの活動はあまりなくなりましたが、それぞれ精力的に活動してらっしゃいます。

そのひとり、ラーメンズの頭脳、小林賢太郎氏は、ずっと舞台が大好きのようで、

ひとりだったり、複数人数だったり変わりながら、

お話を作り舞台で披露する、を続けています。

この氏と仲の良いラッパー、ヒップホップアーティストが居ます。

KREVA氏です。

KICK THE CANCREWのメンバーで、彼もカリスマ的人気があります。

KREVA氏は、小林賢太郎氏をめちゃくちゃリスペクトしていて、

ある日こんなことを話したそうです。

小林賢太郎氏は、(コントなどの作品で)ゼロから1を作り出すことがすごい。自分は、自分の身をすり減らして、歌詞を書いて曲にしてる。と。

それに対して小林賢太郎氏は、

「ゼロから1で作品にするのも表現だし、自分の人生を切り売りして作品にするのも表現だから、クレバはそれでいいんだよ」

と言ったそうです。

(内容ざっくり、思い出して書いたので、言い回しとかは違うと思います。)

良い話ですよね。

当たり前だけど、いろんな形があって良い。

ということで長くなってしまいましたが、この曲は自分の人生を切り売りしました。

さて、僕の育った家は、両親ともに毒親でした。

父は能動的な毒親、母は消極的な毒親でした。

特に父親は、親戚中からも煙たがられるくらい。

(この辺のことは、他の記事にも少し書いてますので興味ある人はどうぞ→毒親と対面してきた話し。

でも、曲にしようと思ったことはありませんでした。

だって苦しいだけだし、面白くないし、卑屈な歌は好きじゃない。

何か少しでもプラスなものを与えられたら良いなと思って曲を作っているので、

気が乗らなかったんです。

そんな中、僕がSorabeatsの家に遊びに行った時(もう2,3年、定期的に用もないのに行ってる)

「そろそろ曲にしたら?」

と言われました。毒親のこと何度か話してたんですよね。

それでトラックもつくってくれて。

(コーラスで最初から「ふぁざーー」って入ってました。流石に直球すぎて恥ずかしかったのでぼかしてもらいました笑)

半分強制的に作りました。

歌詞は普段からずっと考えて出た結論を、ただ起こすだけだったので

すぐ出来ました。

でも、ずっと頭にあったことだから、麻痺していて、

果たして良い曲になったのかなんなのかよく分からなかったです笑

というか今でもあまりよくわかっていません。

うんちをしたみたいな、少しスッキリはしました笑

曲ができた時にSorabeatsが「良い曲になったな」って言っていたので良い曲なんだと思います。

アルバム出してから、この曲が刺さった方から連絡をいただいたりするので

本当に作って良かったなとは思います。

これからも別に関係ない人からどう思われてもいいから

自分の人生を生きていきたいものですね。


9. ズボンのチャックが開いてる人生 Prod.by DJ6月

最後ですね。

しんみりしたまま終わるのが苦手なので、アホ曲で締めました。

この曲だけDJ6月さんプロデュースです。

DJ6月さんは、ぼくがラップを始めたばかりの時に

アルバムを作るので、ラップ乗せてくれるラッパー募集します!

と言う企画をやってらっしゃって、

秒で応募しました。

ラッパーのDAOKOさんの曲をプロデュースしたりされてたので、もともと知っていたんです。

いい意味で頭おかしい企画!と思いました笑

ど田舎の狭い世界でライブ活動をやっていたので

初めてラップの界隈の人と繋がった感覚になり、

飛び跳ねるほど嬉しかったのを覚えています。

その時はポエトリーラップをやっていました。

最近サブスクでも聴けるようになったので、恥ずかしいですが良かったら聴いてください。→「キュッキュッと足を踏みしめて」「また、後ほど

さて、「ズボンのチャックが開いてる人生」の話ですが、

この曲も、DJ6月さんの企画から生まれました。

簡単に言うと、

このコロナ下で配信するなら無料で曲作ります!

というクレイジーな企画をしておりまして

やらせていただきました。

普段作らないヒップホップらしくてアホな曲にしたかったので

勢いで1日で作りました。

普段ならもっと熟考するのですが、

出しちゃえ!という勢いを使うのも大事。

結果、今でもお気に入りの曲になりました。

ADHD気味で、ほんと一個のことをしていたら

別のことが頭からよく抜けるんですよね。

人より極端に物事覚えてないですし。

そんな人生!って言うのを

ぼくは自分で楽しんでいる節もあるので

コミカルに曲にできて満足しています。

なんにせよ、

初めてのアルバム配信で、DJ6月さんとの曲が入ってるだけで少し感慨深くなってしまいました笑

6月さんも気に入っていただけたようで良かったです。


ちなみに、1バースめの、かいけつゾロリの件りですが、

1つエピソードがあります。

ぼくには弟がいるのですが、

弟がまだ小学校高学年か中学生の時に、かいけつゾロリを買おうとしたんですね。

(かいけつゾロリは、アニメ化もされたずっと人気な児童書です。)

すると父が、

「その歳になってそんなもん読むな」

って怒ったんですよ。弟もそれに従って。

その光景を見たときに、なんだかすごく悲しいというか、腹立たしいというか、胸がキューっと苦しくなったんですね。

だって、その作品が好きという気持ちから、絵本作家になる人もいるし、そこからお話を作る脚本家や漫画家や芸人さんになる人もいるし

何より、それを大人になって描いてる人がいるわけじゃないですか。

それに、この作品に携わってる大人なんていっぱいいるわけですよ

全てを否定しているというか。

好きなものを好きと言って何が悪いんだよ、何様だよ

って。

だからその光景をいまだにすごく覚えてるんですよね。

ほんとこれだけのことなんですが、

教訓的に、

この悲しみを忘れないように曲に残せて良かったです。


まあ、ぼくの人生は、

ずっといつの間にかズボンのチャックが開いてる人生なので、

これからもめげずに生きていこうと思います。



解説これにて終わりです!いっぱい聴いてね。

#アルバム #ラップ #解説

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