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【ドイツ語】もしたくさんお金を持っていたら、大きな家を買えたのに(非現実話法)#416

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Hallo zusammen!
Mein Name ist Hiromi Shirai.
『白井博士のドイツ語講座』へようこそ。
白井宏美です。


第415回では接続法第2式の非現実話法を練習しました。


今日は、接続法第2式の非現実話法で過去のことを表す場合について説明します。


第410回で説明したとおり、接続法で過去のことを表す時は現在完了形を使うのでしたね。

たとえば、前回の例文にあった
「(今)もしたくさんお金を持っていれば、大きな家を買うことができるのに」のように現在のことを表す時は

Wenn ich viel Geld hätte, könnte ich ein großes Haus kaufen.
でしたね。

これを「(あのとき)もしたくさんお金を持っていたならば、大きな家を買うことができたのに」のようにかえて過去のことを表したければ

Wenn ich viel Geld gehabt hätte, hätte ich ein großes Haus kaufen können.
となります。

現在完了形は「haben または sein+過去分詞」で作るのでしたね。

現在完了形については、第196回から209回で説明しました。
note ではマガジンにまとめています↓

接続法第2式で過去のことを表す時、

haben 支配の動詞は haben の第2式
で作ります。
つまり hätte +過去分詞

sein 支配の動詞は sein の第2式で作ります。
つまり wäre+過去分詞

となります。


それから können, müssen など「話法の助動詞」の過去分詞は不定詞と同じ形です。
そして他動詞と同じ扱いで、「話法の助動詞」はすべて haben 支配です。

ですから先ほど例にあげた「(あのとき)もしたくさんお金を持っていたならば、大きな家を買うことができたのに」の「大きな家を買うことができたのに」の部分は

, hätte ich ein großes Haus kaufen können.
となっていたのです。

全文をもう一度言うと
Wenn ich viel Geld gehabt hätte, hätte ich ein großes Haus kaufen können.
となります。


sein 支配の動詞を使った例文もあげておきましょう。

「昨日彼が来ていたら、私たちはハイキングに行ったのに」は

Wenn er gestern gekommen wäre, wären wir wandern gegangen.
となります。

kommengehen も sein 支配の動詞ですから
wäre+過去分詞(gekommen, gegangen)で作るわけです。


いかがでしたか?
頭では分かってもらえたでしょうか。
明日は練習をする予定です。


それでは、また明日。
Bis morgen.
Tschüs!

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