【ドイツ語】接続法の時制 #410
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Hallo zusammen!
Mein Name ist Hiromi Shirai.
『白井博士のドイツ語講座』へようこそ。
白井宏美です。
第408回では第407回の人称変化の説明を踏まえて、接続法第1式を作る練習をしました。
今日は接続法の時制について説明します。
これまで、現在のことを表す例文を練習してきましたが、過去のことを表すにはどうするのかな?と思ったかたもいらっしゃるかもしれませんね。
たとえば、これまでに出てきた例文で
「ペーターは熱心に働いていると、リーザが言っている」は
Lisa sagt, Peter arbeite fleißig.
でしたね。
これを
「ペーターは熱心に働いていると、リーザが言っていた」にしたければ
Lisa hat gesagt, Peter arbeite fleißig.
となります。
日本語と同じように「言っている」sagt を「言っていた」 hat gesagt にかえればよいだけです。
このように「(今)~していると」という意味の時は、これでよいのですが、「(あのとき)~したと」という過去のこと、つまり主文の「言う」という動詞より前のことであれば現在完了形を使います。
たとえば
「ペーターは熱心に働いていたと、リーザが言っている」にしたければ
Lisa sagt, Peter habe fleißig gearbeitet.
となります。
ペーターが熱心に働いていた時点が、リーザが言っている時点よりも前なので現在完了形の接続法 habe gearbeitet を使います。
次の場合も同じです。
「ペーターは熱心に働いていたと、リーザが言った」にしたければ
Lisa hat gesagt, Peter habe fleißig gearbeitet.
となります。
つまりドイツ語の場合(英語と違って)時制の一致はありませんので、それについて考えなくてよいのです。
いかがでしたか?
英語より分かりやすいのではないでしょうか。
明日(金曜日)は祝日ですから、次は月曜日に。
Bis Montag.
Tschüs!
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