見出し画像

親子レジャーとしても楽しめる! FC今治ホームゲーム×子育てママ 体験レポート

FC今治は企業理念として「次世代のため、物の豊かさより心の豊かさを大切にする社会創りに貢献する。」を掲げています。サッカーはもちろん、スポーツ以外でも未来を担う子ども世代に夢や笑顔をもたらすため、試合前にはフットボールパークで親子でも楽しめるイベントや企画を開催しています。

今回ははじめての試みとして、今治で子育てをする家族にホームゲームでの1日を体験してもらい、子育て家族目線でレポートしてもらいました。

3歳と2歳。ふたりの子どもを連れて、はじめてのサッカー観戦へ

はじめまして。仕事に育児に奮闘するアラサーママでライターの小林友紀です。

いち今治市民として、ここ数年のFC今治の活躍や盛り上がりは、とても嬉しく、そして誇らしく感じてきました。

話はそれますが、私が通った今治西高校は言わずとしれた野球の強豪校。私は吹奏楽部員だったので応援によく駆けつけていました。スポーツで地域全体が熱気に包まれるあの筆舌に尽くしがたい感動は、10年以上経った今でも心の片隅で色褪せることはありません。種目は違えど、あの感動をまた身近で体感できる環境にあるとはなんと恵まれていることか…。

つい感慨にふけってしまいましたが、とにもかくにも地元のJリーグクラブFC今治の応援に行きたい熱意と、幼児連れでの野外大規模イベントという不安が交錯するなか、今回初めての試合観戦に行ってきました。

結論、夢スタでの1日は親も子も感動の嵐でした。私なりに子連れ不安ポイントも検証したので、参考にしてもらえたら嬉しいです。

送迎バスの利用で、“駐車場問題”を難なくスルー

私たちが観戦した試合は、5月15日に開催された鹿児島ユナイテッドFC戦。ほどよく曇り、屋外でのスポーツ観戦にはちょうどいい気候に恵まれました。

画像1

「13時のキックオフの前にご飯も食べたいし…」と、かなり余裕を持って11時到着を目標に家を出発しました。

子連れでのお出かけでネックなのが、駐車場の混雑と会場までの地味に長い徒歩移動

試合の日にスタジアム周辺が車の列で混雑している光景をたびたび目の当たりにしていたので、子連れとなるとなお大変そうだな…と抵抗感もありました。そこで、とりあえず向かったのがイオンモール今治新都市。

これが結果的に大正解。

試合開催日には、イオンモール今治新都市からシャトルバスがひっきりなしに運行しているので、子どもたちの苦手な待ち時間もほぼなく会場へ。むしろバスにも乗れてわくわく!

画像2
画像3
ゲート前まで連れて行ってもらえるのでラクチンでした。とても幸先のいいスタート

車はもちろん、直接スタジアムの駐車場に停めてもOK。警備員さんが誘導してくれるので、案内に従えばスムーズに駐車できます。ただ、駐車する位置によってはスタジアムまで少し歩かないといけないので早めの行動が吉かも。

観戦前の楽しみ(1)『ちょいグル』チケットは、あれもこれも食べたい子どもたちにうってつけ!

画像4

フットボールパークは11時でもすでに大賑わい。

というのも、普段はキックオフの3時間前には開場(この日は10時開場)しているのだそう。各ブースやイベントステージはたくさんの人で盛り上がっていました。

画像5
なにやらフードブースからは美味しそうなにおいが…

かき氷をめがけてダッシュする子どもたちを制止して、私たちが向かったのは、とあるものが販売されている「総合案内」。

スタジアムグルメを楽しみにしていた食いしん坊の私は、事前にリサーチしていた『ちょいグル』チケットの存在を知り、「これは入手せねば!」と意気込んでいたのです。

ちょいぐる
ちょいグルチケット

このちょいグルチケットは、各出店者のメニューのなかで小サイズ(300円相当)の提供や専用グルメが購入できる、5枚綴り1,500円のチケット。シーズン中のホームゲーム最終戦まで有効なので、次回の試合に持ち越したり、友人や知人とのシェアも可能なのだとか。とても使いやすい!

意気揚々とチケットを購入し、フードブースへ一直線。たくさんの出店についつい目移り。子どもたちも「オムライスが食べたい」「焼きそばも食べたい」「おやつ…!」と次々に目を輝かせます。

画像6

ちょいグルチケットでは小さめ・少なめのメニューが買えるので、ひとつ丸ごとは食べ切れない小さな子どもたちにもぴったり。好きなものを、いろんな種類、少しずつ楽しめて大満足の様子。ちなみに、グルメ出店者はレギュラー店舗とゲスト店舗で毎回違いがあるので、グルメを楽しむだけでも行く価値ありです。

画像7
画像8
子どもが好きなメニューもたくさん! お店の人にチケットを渡して買い物体験も楽しみました

ちょっとここで困りごとが発生。結構な席数があったはずの飲食スペースは、私たちが行った頃にはほとんど埋まっている状態に。

「待つの大変だな…」と思っていたら、食事を終えたグループの方々が「こっちに座り~!」と声をかけてくださいました。温かいサポーターの皆さんに感謝です。

画像9
勢いに任せて色々買って楽しみました。この日はなんとカヌレも!

ちなみに、ショッピングセンターなどのフードコートとは違って、子ども用のフォークや除菌シートなどの備品はないので、お箸が使えない幼児連れで行く際は気をつけましょう。

観戦前の楽しみ(2)イベントやマルシェに夢中。子どもたちは、木工体験に熱中するあまり…?

おなかを満たした子どもたちは、広いパーク内へ駆け出しました。

フードブースの他にも、マルシェやFC今治パートナー企業のPRブースや無料で参加できるイベントが盛りだくさん。過去には、自衛隊の車両展示や乗車体験もあったそう。車好きな子どもたちは大興奮間違いなしです。

この日の出店で子どもたちが興味津々だったのが、海洋ごみで作るキーホルダーのワークショップ

画像10

海洋事業を手掛ける岡部株式会社さん主催のイベントで、海で拾い集めた海洋ごみをキーホルダーにアップサイクルする工程を体験できるというもの。

子どもたちは色とりどりのプラスチック片(海洋ごみ)に目を奪われ、形を変えたキーホルダーを不思議そうに、でも大事そうにもらっていました。日常生活では出会わない体験で、私もひっそりと感動でした。

その後、心も時間も奪われたのが、木工体験

画像11

四国山地の間伐材を使用した子ども向けの工作体験ですが、これがわが子たちに大ヒット。端材を組み合わせながら、色を塗ったり、ボンドでくっつけたり、好きなものを自由に作ることができます。

画像12
画像13

もくもくと取り組む子どもたち。一体、何を作っているのか…。

画像14
画像15
長男は消防車、次男は電車を作っていました

これだけ材料を使ってもなんと無料! 思い思いの工作に熱中するあまり、気づけはもうすぐ試合開始の時間に…! 急いでスタジアムへ向かうことに。

いざ試合観戦! 大迫力のプレーは子どもたちも大きな刺激に

画像16

フットボールパークからスタジアムまでの間には少し長い階段が。子連れやご年配の方向けには優先列も設けられていて、子どものスピードでも周りの邪魔にならず、安心して上ることができました。ちなみにベビーカーや、子連れでの階段が怖い人にはスロープもおすすめです。

画像17
階段が小さい子どもには大変だったけど、思いやりレーンがあってひと安心

私たちが座ったのは「メインB指定席北8ゾーン」。かなり近い位置で選手たちのプレーが見れて、迫力満点。キックオフと同時に、子どもたちはボールの行方に釘付けになりました。

画像18
座席図の黄色部分⑧のゾーンです

もちろん90分間ずっと大人のように集中して観戦するのは難しかったのですが、それでも想像を遥かに超えて、彼らなりに試合展開を見守っていました(ママは感動…)。

画像19
歓声と相手サポーターの太鼓の音が鳴り響きます

試合ではたくさんのことが学べます。ルールもきちんと理解していない子どもたちに、どんなスポーツなのか、どういう決まりがあるのかを伝えながら、気づけば親も子も夢中。

必死でボールに食らいつく選手たちの姿からは、努力すること、頑張ることはもちろん、相手チームの選手にも手を差し伸べる優しさ、スポーツマンシップ。そういった会話を通じて、いつもと少し違った家族団らんの時間を過ごせたことが楽しく、何より、会場全体の一体感を家族で体験できたことは何とも言い難い充実感がありました。

画像20
家族そろって、とても真剣…
画像21
ゴーーーール!!! …と思ったら、オフサイドでした……

試合結果は0-1で惜しくも敗れてしまったのですが、「負けてもくじけない」という姿勢もまた、子どもたちにもいい刺激を与えてくれたと思っています。

画像22
次こそ勝とう!

子連れ親目線でのポイント

では、事前に不安に思っていたポイントはどうだったのか、その検証結果を発表します。

Q.駐車場は大変?
A.イオンモールからのシャトルバスを利用すれば、ほとんど待つこともなくスムーズにスタジアムへの移動ができました(帰りもそこまで待つことなく乗車できます)。

Q. 子どもたちの集中力が続かない?
A. 会場の雰囲気や選手たちの迫力のプレーに、想像以上に集中!

Q. じっと座っていられない?
A. 会場内ではドリンクの販売もあり、しんどくなったらすぐに気分転換も。

Q. トイレは大丈夫?
A. 席にもよりますが、比較的近くにトイレがあって問題なく行けました。

Q. 子どもたちが騒いだら迷惑?
A. 会場内は歓声や太鼓の音で賑やか。子どもが少し騒がしくても気になりにくいです。

すべてが解消されたわけではありませんが、それでも漠然と抱いていた「子連れ観戦は大変そう…」という不安は払拭され、親も子も充実した時間を過ごすことができました。

画像23
ジュースで気分もリフレッシュ!

FC今治のホームゲームは週末レジャーにもってこい!

2歳の次男は試合終了と同時に眠りに落ちてしまったのですが、長男は興奮やまず「また来ようね!」と、すっかりサポーター気分に。帰りがけに、グッズコーナーでユニフォームを吟味していました。

今回、子連れで観戦してみて、身近で子どもにプロスポーツを見せられる今治の環境のありがたみを感じました。

決してサッカーに詳しいわけでも、他のスポーツと比較してサッカーに特別な愛着があるわけでもありませんでしたが、家族で、地域で、感動を共有できる体験はとても刺激的でした。すでに、次のホーム戦が楽しみなわが家です。すっかりファンになりました。

画像24

最後に、子連れ観戦で気をつけるポイント

1. 熱心なファンが多いエリア(ゴール裏付近)は、子連れにはハードルが高いかも
個人的には、「メインスタンド指定席の南側」がトイレも近くてベストかなと思いました。ちなみにゴール裏南には、思いやり席があり、有料ですがバックスタンド中央にベビーカーを持ち込み観戦可能なベビーカーエリアもあります。

2.子ども用の持ち物は用意周到に
必要に応じてフォークや手口拭きを持っていきましょう。日焼け止めや水筒、帽子などは暑さ対策はマストです。雨や日差しが強い日は、子どもの負担もぐんと上がります。屋根付きのエリアがおすすめですが、席数もほとんどないので、これは里山スタジアムに期待…!

3.服装は応援するチームの色の服がおすすめ
注意点ではないですが、服の色も観戦のムード作りに大切でした。ユニフォームがベストですが、初心者にはハードルが高いので、雰囲気を合わせて青色っぽい服だと、なじみやすく一体感を演出できるのでオススメです。

こうした注意点に気をつければ、幼児連れでも1日楽しめること間違いなしです。

スタジアムへ行こう!

高校卒業後、進学で今治を離れ家族ができ再び故郷今治で子育てに奮闘する小林さん。高校生時代に感じた地域全体がスポーツでひとつになる感動を、FC今治ホームゲームで家族と一緒に感じた。そんなレポートでした。小林さんが親子で楽しい時間を過ごしたフットボールパークは入場無料で楽しめますので、まずは今治で月に何度かあるこの賑わいに参加してJリーグクラブが地域にある豊かさをぜひ体感してください。

取材:文 小林友紀