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#16:【子どもの言葉=気持ち】でもない?

今日のテーマは、
「子どもの言葉=気持ち」ではない。というところです。

”えっ!?子どもの言葉がその子のそのままの気持ちじゃないの?”
って思われるかもしれませんが、

「おなかがすいたよー」
「早く外であそびたいよー」
などはもちろんその子自身のその時の気持ちで

そこは間違いありませんが、
”この子さっき言ってたのになんで?”
そのことをしているのに、”違う”とか”やだ”とか言う。
”言ってることがよくわかんないだけど”

「言っていることとやってることが全然違うんだけど」
ってことはよくありませんかね。

具体例を挙げさせてもらうと

ままごと遊び

女の子が”先生ままごとしよー”って誘いかけてくれることがあります。
”わかったー”と言ってちょっとよそ事をしながら、その子の思いも聞きながら

”いっしょに遊ぼう”と思ったら、どうもその子が浮かない顔をしている

「どうしたー?」って聞いて

「一緒に遊ぼうか!」と言うと

「もうあそばない」「やだ」

”えっ、さっきまで遊ぼうって言ってたじゃん!?”ってことになったりするんですよね。

「やだ、もう先生嫌い」とか「えなんで?全然接点も、遊んでもなかったしなんで急に嫌い」みたいな

これはちょっと極端なんですけど、
何かあったんだなってこれに関してははすぐに気づきそうな場面なんですが、

そういう場面を一つ挙げても

さっきまで遊ぼうとしてた子が「急にあそばない」ってなることがあります。

言葉だけを捉えると、

「そうなんだ、あそばないんだね。」「違う遊びしよっか!」

「やだ」って言って

「じゃあこれ遊びにする?」

「やだ」

と言ってそういうこともあるんですよね

じゃあ、なんでままごとしよう!って言ってた子がままごとやりたくない!
と言い出したんだろうというところが

今日のポイントです。

子どもの言葉だけ聞いちゃうと
さっきまでやりたかったんだけど「やらない」と言って
「あっやらないんだね」って終わるんじゃなくて

その「やらない」といった背景ですね。

よくよく話とか様子を状況を振り返っていると、
どうも他のお友達が先にその場所で遊んでいて
そこに”いれてー”といったら
そこでままごとやっている子達が
「私がお母さんやくやっているからお母さん役はできないよー」とか
「人数がいっぱいいだからはいれないよー」とか言われたとか

そんなことがあって、
気持ちが萎えてしまったとかがあって。

それがあって。自分が声をかけた時に「やらない」ってなったんですよね。

子どもたちはなかなか自分の気持ちを言語化する。
言葉で伝える。
ところがまだまだ難しいってところがありまして、

「友達に入れてっていったんだけど、入れてもらえなくて悲しかったんだ、くやしかたんだ」と

やっぱり伝えられない年齢とかもあるんですよね。

特に3歳児ぐらいまでは、4歳児でも難しいところもあると思います。

だからこそ、大人がそのような気持ちを代弁してあげる。
汲み取って上げる。
という行為が配慮が必要になってくるんじゃないかと思います。

その際にできれば
「なにかあったの?どうしたの?さっきまでやろうって言ってたじゃん」
と声を掛けて、そこから
「だってさ、、」と話してくれるならと良いのですが、

それでも言えない子もいますので、
そこで「〇〇ちゃんたちとなんか会ったの?」

とかその時の状況判断をしながら、紐解いていってあげる配慮が必要になってくるのではないかと思います。

なので、結論をいうと
なにかトラブルが合ったり、
ちょっとこの子の気持ちわからないんだけど、
という時には。

言葉だけに振り回されないで、本当にこの子が感じているところってなんだろう?っていうのを探していくのが大事なのではないかと思います。

ドンピシャで”あなたの気持ちをわかったよってここなんだよね”
と共感できなくても

子どもたちって
「私をわかってくれようとしているこの人は」
という気持ちは伝わると思うので、
そういうところ大事にして関わっていけるといいんじゃないかと思います。

少しでも参考になっていただけたら嬉しいです。

エピソード by やなさん

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