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#15:子どもたちの目にはどんな世界がみえているのか

今回は、エピソードを2つほどご紹介させていただきます。

僕の勤めている園の近くには自然散策ができるところがあります。

いつものように遊んでいる時に
ある子が
芝生のところに寝っ転がっている姿がありました。

その場所には落ち葉がたくさん落ちていて、
寝っ転がると、ふかふかしている感覚、ふわふわしている感覚があります。

ですので、その子も初めは
それらの感覚を楽しんでいるように見えました。

そして、
近づいてみて、
「どうしたのー?何してるのー?」
といつものように声を掛けてみると

寝転がって空を見ている状態なので、
”ふふふっ”と僕と目を合わせながら、ニコニコしていて

そして、特に返事もなく

なにしているのかな?と思い、
もう一回聞いてみると

また”ふふふっ”とニコニコしているだけで

僕も”あれっ?”と思い、
どうしたんだろう?と思っていましたが、

ふと寝転がっているということ、
上を見ていることに気づき、

一緒になって寝転がってみました。

すると、ちょうど紅葉の季節だったこともあり、
非常に天気もよく
空もすごく晴れていて
光も差し込んでいて
様々な自然の綺麗さが相まっており、

一緒になって寝転がってみるとすごくきれいな景色が広がっていました。

風も吹くと木の葉がさささっと揺れて、
光もいろんな角度に入ってきていて

非常にきれいな世界が広がっていまいした。

その子はそれを
寝転がって眺めていたというエピソードがありました。

もう一つが

別の場所で小高い丘で遊ぶときがあり、
その場所も子どもたちは大好きですので、
走ったり、かくれんぼしたり、お友達とおいかけっこしたりしています。

いつものように到着して、
”じゃあいっしょにあそぼっか!”とスタートすると
子どもたちはその丘に全力で登り始めます。

やはり高いところに登ったり、
高いところからジャンプしたり、
高低のある場所だったり、
フラットではない凸凹した場所というのは
子どもたちは、すごい好きだったりしますよね。

その時も
ある子が”あそぼー”といって丘を駆け上がっていきました。

その日はとても風が強く、丘の頂上に着くと
風がビュンビュンビュンビュンと
体を押されるような強い風が吹いていました。

その子と丘の頂上でお話している時に、
たまたまブワッと来るような強風が吹きました。

僕もその子も同じ方向を向いており、
に向かって、ぶわっと吹いてきました。

丘に登ると少し小高いこともあり、
景色が遠くまで見えます。

その風が吹いた時に、髪の毛が靡いて、
僕らが感じるより体が押される感覚があったんだと思います。

髪の毛が上がると同時に「うわぁ。。。」と小さな声を上げました、

強い風の衝撃の部分と
その日も天気が良かったので、景色が綺麗に見えたのかなと思いますが

目がキラキラしていて、顔もほんのりにっこりしているというか
少し憧れを感じさせるような表情をしていました。

その時にふと、
この子にはどんな世界が見えているのかなと。

個人的な感想としては
風強いなぐらいにしか思っておりませんでしたが、
その時に子どもたちんはどんな世界がみえているのかなと感じました。

このような
ずっと遠くを眺めていたりとか、
何もしていないようで、いろんな景色を眺めていたりとか、
風に葉っぱが揺れているところを眺めているだけ
という場面はよくあると思うのですが、

僕ら大人の頭では想像できない世界が見えているのではないかと思い、
日々そういう場面に関わると”いいなー”と思いつつも
子どもの世界に是非覗いてみたいなと思いつつも
羨ましく思ったります。

なんとか僕らも子どもの遊びの世界に入れるように、なんとか共感したり、想像をひろげていけるような 関わりができれば良いのかなと思います。

すこしでも参考になっていただければ嬉しいです。

エピソード by あやと




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