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2017年秋にみた映画

秋に見た映画の感想覚え書き。結構ネタバレしてますのでご注意ください。


ダンケルク
大阪EXPO CITYで鑑賞。いやー面白かった。映画仲間と1泊2日の強行軍でしたがIMAXでみてよかった。だって画面が正方形なんですよ?オープニングの空から紙吹雪が降ってくる場面、「ホーム…」と渋いオジサマがつぶやく場面、終盤のスピットファイアがゆるやかに羽を広げながら見下ろす砂浜。美しすぎる。長方形の画面に切り替わったのはたった数回で、8割がたIMAXカメラだったのかな。大阪1回しかみていないので、細かい場面まで思い出せないけれど映画<体験に近いものだった。なので感想が「メモワール」


ワンダーウーマン
うーん。悩み苦しむ初期型ダイアナは、あまりピンとこなかったです。ジャスティスリーグの彼女のほうが数十倍魅力的だった。


ドリーム
アポロ計画…失礼しました。どっちかというとシェリル・サンドバーグ著「LEAN IN」に近いものを感じた(もちろん人種差別ってのが根底にあるのですが)女性特有のガラスの天井。でしゃばると上にいけない、でしゃばらなければ状況はかわらない。サンドバーグの本にも「宇宙ロケットに空席があるとします。男性は我先にと走り出す。でも女性は躊躇してしまう。怖がらないで、空席があったら飛び乗るの!」この言葉に励まされて、毎日仕事をしてるからドリームのメッセージは胸に来た。ご厚意で試写会参加した際にトークイベントがNASA/JAXA/米軍の専門家揃いで最高でした。


ナラタージュ
掘り出し物の1作。ともてよかったので感想は別に書きました。松本潤=キリアンマーフィ案件。主題歌とてもいいのにMVが八尺様すぎて怖い。


サーミの血
アップリンクで鑑賞。スウェーデン・ラップランドなんて童話・雪の女王で憧れの地だったのに、こんなに根深い民族差別があったのか。知らなんだ。年老いたサーミの回想ではじまるんですけど、とにかく重い。閉じられた村で、アイデンティティを確立しようと必死にあがくサーミをみてると自分がぬかるみにいるなと思わされる。少し前の日本ならアイヌ民族が近い立場だったのかな。妹ニェンナの三つ編み姿がうちの妹にそっくりで辛かった。


あゝ荒野 前後編
ツイッターのモーメントはっときます。12月にキネカ大森で再鑑賞したら感想書く。人生もってかれそうになった。すごい映画でした。2017年のベストになってしまう気がする


ブレードランナー2049
やっぱりデッカードが好きです(帰宅してファイナルカット見直した結果)Kに共感するかたが結構いて、どいらじ聞いてても「へー、へー!」ってなる感想が多かった。Kの存在意義ってなんだろう。デッカードも娘も放っておいてよかったのに、Kはレーゾンデートルのために動き回ってるようにみえるから、私はあまり好きになれなかった。最期にKは納得するだけの答えを得られたんだろうか。雨と雪、自己を確立したロイ・バッティと自分探しから始まるK、ディックにちなんだ言葉遊びなど旧作との対比は素晴らしくて、体感時間は意外と短かったし、ラヴのイヤリングやウォレスの衣装、水辺オフィス、虫が脳内這いずり回るみたいな音を出す勾玉機械とかデザイン性に長けていて見どころ満載。未来フェチにはたまらないと思う。米国でふるわなかった理由はわかる。ディストピアの概念て差別区別の境界線がぼやけはじめた頃ならまだしも、2049はちょっと古い思想を根底に引きずったまま。未来に進みすぎると思想は退化するっていう。

改めてヴィルヌーヴ監督の作品は「メッセージ」に引き続き性に合わないなと感じました。女性に偉大な幻想というか理想郷を求めてこれじゃないこれじゃないと1人で壊し続けてる感に草生えた( ´∀` )


ゲットアウト
紅茶はしばらく飲みたくないww いや作りが上手いドラマですね。友人の窮地を救う安楽椅子探偵がまさかのTSA!(運輸保安局な)空港で働いてる偉そうな職員ことTSA、苦労人の公務員なイメージだけど権限ありまくりで税金泥棒ネタにもされるし、それが境界線を越えてくるっていう立ち位置が絶妙。あとブラックカルチャー好きな自分は耳に詰める綿(南部で奴隷制度があった時代の農作物)とか、ミッシーっていう女主人の呼び方とか、とにかくシニカルな設定がツボだった。クリスの家のインテリアも最高に好き。モノトーンにアースカラー差し込んで、愛犬シドの色が映えること。ああいうお家に住みたいです…!


HiGH&LOW FINAL MISSION
ハイヤーハイヤー(村山さんが可愛すぎてしんだ)


以上です!


追記:夏編はこちら





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