愛を素直に語る文章は時にナイフになる
「幸せ」や「あったかい」がどうも受け入れられない
ときどきSNSで見る文章が苦手だ。
愛に溢れた〜、あったかい社会が〜、幸せをあなたに〜とか、あまり得意じゃない。
なんとなくゾッとして、虫唾が走る。
美しすぎて偽善っぽいのだ。
そんなに綺麗なこと、わたしには語れない。
自分の人生いいことしかないです〜みたいな口調で語るなよ。
偽物っぽいんだよ。
眩しすぎて陰が強調されるんだよ。
自分の卑屈な部分を煮詰めた、誰にも見せたくない部分どろどろと胃からせりあがってくる。
そんなに綺麗な人間いないじゃない。
そういうことをSNSで書いても、みんな口からは愚痴ばかり。
そういう人もいたし、もしかしたらそう思い込みたいのかもしれない。
どうかわたしの性格の悪さを浮き彫りにさせないで。
どうかその美しさを私生活でも貫いて。
日常からそっと逃避行する時間に使わせていただきます。