![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/120001715/rectangle_large_type_2_c373d420f1e139e40b926a2124ca32d0.png?width=1200)
「脳裏に浮かぶ景色」と本来の自分
私には、秋を感じるようになるとふと思い出す
忘れられない景色が「3つ」あります。
それはどれも、共通して
「一人で静かに遠くを見つめる」
という景色。
一つ目は、高校生の時に
放課後、非常階段から見た「落雷」
福井県の11月は、天気がすごく不安定で
空の半分が晴れているのに、
もう半分は分厚いグレーの雲に覆われ
雨が降っているというようなこともよくあります。
あっという間に天気が変化するのが11月であり
落雷と虹のシーズン。
その高校生の私も、
半分夕焼けで、半分は雨が降り落雷が遠くに見える
そんな景色を同級生の男の子とみていました。
あまり話したことのない男子でしたが
自分より賢く、大人びているのを知り
全然タイプではなかったものの
「男性のかっこよさ」をふと感じた一瞬でした。
「人は中身をみないと、かっこよさなんてわからないな」
そう思った瞬間でした。
![](https://assets.st-note.com/img/1698364759123-887LcmjiZy.jpg?width=1200)
そして二つ目は
失恋したときに一人で訪れた、秋の公園
そこは昔、家族で出かけてたくさん遊んだ経験のある
広々とした原っぱです。
保育園のころからなじみ深い場所で
なんとなく、寂しさ漂うくらいの広大さ。
そこに自分で車を運転していきました。
1人で行くのは初めてで、
地図を見ながら言ったことを覚えています。
ひろばにつくと、大きな落葉樹の葉がたくさん落ちていて
来訪は私一人。
静まり返る公園に、かさかさした足音の繰り返しが
自分の心を穏やかにしてくれたのを覚えています。
黄色やオレンジ、赤の葉っぱと
枯草の匂い、
そして秋のグレーの空と寂しげな公園。
すこし異世界のような、神秘的な場所で
「一見悲し気な風景でも、場所によって、心が落ち着くって、あるんだ」
「なんの条件もなく、好き場場所ってあるんだな」
という思えた景色でした。
![](https://assets.st-note.com/img/1698364882687-llEwHW7bxu.jpg?width=1200)
そして3つ目が
私の通った大学の、シンボル棟の8階から見る景色。
学生時代、心理学科に在籍しながら
教員免許を取得するため
学部の講義受講が終わってから
夜は21時まで「模擬授業」の練習を仲間としていました。
講義を終えてから、模擬授業がはじまるまで
少し時間があるときは
8階のラウンジで一息ついて遠くの街を眺めていました。
心理学科の在校生が取得できる教員免許は
「社会」と「特別支援学校」
まわりは男性ばかりで、同期の女性はいませんでした。
行動は、ひとりで行動するのが多かったけれど、
性別を超えた話ができる仲間を私はここで、みつけました。
女性としても扱ってくれたけど
脳みそ同士は、性別なんて関係なかった。
もともと、控えめでかわいらしい性格ではない私は、
本音で率直に話ができ
そして男性の中の、「行動を縛らない自由さ」を感じました。
名古屋市に住んでいた私は、
遠くの方に名古屋の市街がみえるのを
「自分の未来への希望」と重ねていて
これからどんな世界が広がるのか
ワクワクしていたのを覚えています。
夕焼けに染まる街並みに、
私はこの時間から、「本当の自分」にもどり
やりたいことに集中できる時間なのだ
と「自分のサイクル」を知りました。
![](https://assets.st-note.com/img/1698365160857-Nmo0Oo8kOi.png)
あの頃は、飛行機で広い世界を回ることを
夢見ていました。
よくわからないけれど、英語も全く話せないけれど
そして「何で」そうなるかはわからないけれど
私は飛行機に乗って、夕焼けの景色を見ながら
「自分」を武器に戦っていく、と感覚で思っていました。
それは小さなころ、家族で聞いたラジオ
「ジェットストリーム」や
図書館の児童書の本をすべて読み終えて
路頭に迷ったときに現れた
「シドニィ・シェルダン」の本の中のワンシーン
アメリカの街並みへの憧れかもしれないけれど
秋になるとふと、思い出す景色と共に
自分らしくパワーをもって生きる生き方に
立ち返りたいと思います。
昔から「人とは違う」ことで悩んだこともありました。
・どうして、みんなみたいに間違っていることを飲み込めないのか
・どうして、みんなみたいに同じ場所で生きられないのか
・どうして、みんなみたいに
「結婚して、子どもを育て、女性として母として生きられないのか」
おとなしくないといけないと、誰が決めたのか
子どもを育てないと、一人前ではないと、誰がそう思うのか
できることをできると、世界をよくするためにすることは何が悪いのか
思い出す秋の景色に
どこか「リセット」がかかったような気がしました。
あなたの、「脳裏に浮かぶ風景」はどこでしょうか。
そしてそれは、どうして今も心の中にあるのでしょうか。
いつもあなたのそばに、ユキラボ
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?