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後悔とは、後から悔やむものであり、先に予測するものではない話。

引っ越しの予定が1ミクロンもなくなってしまった10連休、婦人科の診察予約を入れてみた。

カレンダーに黒い日があったから。
黒は出勤だと思ってたくせに、連休と分かった途端に病院はやってないと勘違いしておった。



ついにお薬を変更したいと伝える日がやってきた。



今飲んでいる低用量ピル(ヤーズフレックス)は、40歳を超えると 副反応のリスクが高まるために処方できなくなるそうで
薬を辞めて妊活をするか、子供を諦めて薬を変えるか、決断に迫られていた。40歳以降に処方するジェノゲストという薬は、エストロゲンが含まれていないため 血栓症のリスクがない。
副作用で不正出血の可能性はあるが、ヤーズフレックス服用時と異なり4か月に一度の生理も来ない。

2か月にわたり恋人タミオ君と話し合った結果、子供を産まない選択をし、薬を変えてもらうことで同意した。
お互いの家族にもそのことを伝えて、あとは時が来るのを待つのみ。

これまでの説明




【その時】を、黄金週間内に設定してみました。

タミオ君は休みじゃない、私だけの黄金週間。
でもあたい連休は苦手なの。
仕事してた方がメンタルが落ち着く。


家にいるより会社にいた方が
家族と過ごすより仕事をしてた方が

自由だな、と感じてしまうことが多いからかな。

決して社会は自由ではないし、会社は理不尽なことも多い。

でも自分が何をしたいかを考えて
何をすべきかを決められて
責任も伴うけれど、自身で判断することが多い環境というのが、私にとっては【自由】なのかもしれないな と思う。

おかしな大人になっちゃったな。


何の話をしとるんだ私は。

そんなわけで

私だけではない、恋人とふたりの人生を左右する決断を下す日がもうすぐやってきてしまうのかと思うと なんだか緊張してしまう。

結果的に両家の親に、決断の事前宣告は終えており
タミオ君のご両親からは無事に了承を
というより、了承も何も ありのままの私たちと私たちの決断をそのまま丸ごと受け止めて頂けた。


占い師に私への説得を託そうとしたマイマザーにも
その後、妹も同席している場所で報告したが

やはり『本当にそれでいいのか』と 未だ何度も聞いてこられるあたり、一番受け止められないでいるのは母かもしれない。



本当にそれでいいのか、という問いについては
私も何度となくタミオ君本人に投げかけている。

それは結論が出た後も。

私の中でいつまでも
そうしたい! という強い気持ちより
そうした方が良い、という消去法から辿り着いた答えだからかな。


たとえ消去法でも、結果その方が幸せに穏やかに暮らせると信じて突き進めるならば、それは【迷わず決めた答え】と相違ない はず。


それでも
『まだ間に合うよ』と添えて何度も確認はする。

その度にタミオ君は迷うことなく『いいよ』と言う。


***


診察の予約を入れた昨日、改めて聞いてみた。

子供を作らないと決めたことを後悔するかどうかなんて、今考えたってわからない。

自分が死ぬ時に『幸せな人生だったな』って思うのかどうか

子供がいるかいないかなんて、そのことを迷って悩んだ日々のことなんて、思い出さずに幸せだったと感じられたら、その時初めて この選択が【正解】になるだけで

今自信をもって 幸せになれる と確信してたって
もしかしたら死ぬ間際に『やっぱ子孫残したかったァアアチキショウゥウ』と思ってしまうかもしれん。

満足も後悔も、予想でしかないから
今想像したってどうしようもないけど

やっぱり、ちゃんと【現時点の意思】は確認しておきたいなと思うよ


なんていう
実に抽象的で想像力豊かな問いかけをしたところ


『ちょっと極端だけど』という前置きとともに
斬新な答えが帰ってきた。


幸せっていろんな形があると思ってて
例えば、御子ちゃんと出逢ってなくて今も一人だとしても、日々感じられる幸せがないわけじゃない。
子供がいてもいなくても、結婚してもしなくても、もし一人でも、たぶん俺は幸せだったなって思えるだろうから大丈夫!

TAMIO


幸せレーダーが発達している恋人で、私はとても救われている。

今現在の幸せを大切にしたいと思う気持ちは、私も同じ。
些細な幸せに目を向けて実感できる強みも、似ていると思う。

自分個人のことであればそれで片付く話も、対相手がいる場合や相手に影響を与えてしまうケースにおいては、私の幸せレーダーは簡単にエラーを吐く。


俺は何も考えてないよ。
御子ちゃんがしっかりしてるから、いつもちゃんと考えてくれるから、俺が考えないでいられるだけだけど。へへへ

TAMIO


そう言って子供みたいに笑う恋人も
本来は考えて思い詰めて落ち込むセンシティブメンズのくせにな。

きっと 原因は自分にあると責任を感じている私の負担を、少しでも軽減してあげたいと 思ってくれてるんだろうな、知らんけど。
知らんけどそうだと思う。

そこまで考えてなけりゃそれはそれでいいや。
どっちにしても、私のタミオ君に対する感謝の気持ちは変わらない。



薬を変える決断を我が家のメンバーに暴露した日
唯一ひと言も喋らなかった三女が

「タミオ君のお母様は 全てを受け入れて親は口出ししないと言ってくれている事」を母に伝えた時、一緒にいた。


納得しきれていない母の横で三女が言ったのは

『運命だったってことじゃない?』


結局のところ、どんなに今二人が仲良く楽しく暮らしていようが 運命じゃなければどこかでダメになるわけで

お互いが納得して結論を出せることはまず大前提だけど、それが叶わない場合だってあるし
二人が納得してても親が猛反対するとか、乗り越えられない壁にぶち当たったりするだろうけど

ちゃんと二人が揃って答えを出せて
心配はされても反対はされなくて
ゆっくりでもちゃんと同じ方向に進めているというのは
運命の出会いだったということではないかしら という話だった。



珍しくイイこと言った。(失礼)



死ぬまで待たなくても、考え方ひとつで幸せは実感できるし、後悔しない生き方(だと信じて突き進む)こともできるかもな
と思ったら

なんだか少し気が楽になったような、でもやっぱり次の診察はちょっとドキドキするなと思っちゃう、月末でした。








自分のためのメモも兼ねて
★とってもわかりやすかったサイト

月経困難症の治療 低用量ピルとディナゲスト 前編 (mirrazatsurukamekai.jp)

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