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2022/9/25 NOAH GRAND SHIP 2022 in NAGOYA PRO-WRESTLING LOVE FOREVER.2~OUT BREAK〜 観戦記

はじめに

生ティモシー・サッチャーを是非この目で拝みたい!という理由で行ってきました。以下、観戦記です。

征矢学vs小澤大嗣



征矢がしっかりと若手の壁になっていた試合。ただ征矢のポテンシャルを考えると、
このポジションで満足してもらっては困るし、また上にあがっていく我欲を見せて欲しいなと思ったり。


矢野安崇&藤村加偉vsNOSAWA論外&Eita



最初から最後までペロスの独壇場という感じ。フィニッシュも座席の角度で
てっきりImperial Unoを放ったのかと思ってしまった程あっけない試合。


マサ北宮&稲村愛輝vsモハメド ヨネ&齋藤彰俊

ファンの方には大変申し訳ないのですが、強烈な睡魔に襲われてこの辺は記憶がないです…。

アレハンドロ&ニンジャ・マック&エクストリーム・タイガーvsタダスケ&大原はじめ&Hi69



マスクマン・トリオvs金剛という構図だが、フィニッシュにおける
タダスケのマスク剥ぎが全てを象徴していた。


丸藤正道&ジャック・モリス&イホ・デ・ドクトル・ワグナーJrvs田中将斗&望月成晃&稲葉大樹



それぞれがそれぞれの良い部分を出してしっかりとしたいい中締めに。
モリスはいい感じでNOAHにフィットしてきたみたいだが、それにしても稲葉の扱いよ…。


GHCジュニアヘビー級タッグ選手権試合:小川良成&クリス・リッジウェイ(c)vs小峠篤司&吉岡世起



確かに小川リッジウェイ組の技術、手練手管は凄いし、卓越しているのは認めるけど、生観戦した時のライブ感に欠ける印象。
小川が「リッジウェイの方がザックより自分の意図を汲み取ってくれる」という趣旨の話を何かの媒体で見たけど、
このタッグは似た指向性が悪い方向に出てしまっているなという感じ。そういう意味では王座移動があって良かった。
また、小川がピンフォールを許すというのも思慮深いフィニッシュだった。


GHCタッグ選手権試合:鈴木秀樹&ティモシー・サッチャー(c)vs杉浦貴&小島聡



とにかく会場の小島人気が凄い。他の3人と比べても拍手の量が段違いだったのが驚き。
もう完全に小島がNOAHファンに受け入れられたことの証を肌感覚で感じられたのは良かった。
杉浦とのコンビネーションもファンでありながらチープに見えないのが不思議。
ティモシー陥落は残念だが、シングル路線に移行してくれるのなら至上の喜びだ。


GHCジュニアヘビー級選手権試合:HAYATA(c)vsYO-HEY

元タッグパートナー対決としてはベストなものを見せられたという印象。YO-HEYはベビーフェイスとして
必要な素養を本来備えていた選手だったのが、ドロップキックをフィニッシャーにするという
技セットの変更により理想型に近づけたのかなと。HAYATAは百戦錬磨の絶対王者として試合を支配していたし、
王座を持っていることに説得力がある選手だと感じた。特に終盤の攻防は素晴らしく、
ヘデックへの帰結もある意味では必然だったのだろう。

PRO-WRESTLING LOVE FOREVER.2~OUT BREAK〜:武藤敬司&藤田和之vs船木誠勝&中嶋勝彦



超一流4人による極上のファンマッチ。こう書くと語弊がありそうだが、観客が見たいものを
極限まで見せる
、という点に関してはこれ以上ないほど完璧だった。武藤-船木と藤田-中嶋ラインを軸に、
かつて武藤と関係性があった3人がリング上で見せられる最大限のものを見せてくれた。
あと、藤田vs中嶋は数え歌化して欲しい。ここまで濃密な絡みを見せられたらもうそう言うしかない。


GHCヘビー級選手権試合:拳王(c)vs清宮海斗



ツイッターでも書いたが、清宮は変わった。それが進むべき道なのか、あるいは進むべかざる道なのかは
現時点ではなんとも言えないが、少なくとも清宮海斗のDNAに武藤敬司のDNAが混じり合ったと感じさせる内容。
試合としては大技ベースの構築で、あまりこの2人っぽくない試合ではあったが、
それでも鉄柵にフットスタンプ、雪崩式投げっぱなしドラゴンスープレックスなどポイントポイントは押さえており、
王座戦にふさわしい熱量はその空間に確かに存在していた。拳王が陥落したのは少し残念だったが、
革命を唱える人間が挫折を味わうというのもある種のアンチテーゼが効いていて、
「清宮戴冠=完璧なハッピーエンド」とは必ずしも言い切れないあたりが面白い。


おわりに


自分としては2年半ぶりの生観戦だったが、久々の観戦がこの大会で良かったと心から思う。
プロレスは選手、スタッフ、ファンが一体となって創り上げていくものだということを再認識。
大会ベストバウトは観客が望むものを120%提供したという意味で武藤カウントダウン。

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