【AoE2:DE】発表間近?新DLCの可能性と内容は
色々な事件があって不穏な空気漂うAOE2ですが、実は今、ファンの間では新DLCが期待されています。
今回はその根拠を紹介しつつ、内容や時期を予想してみようと思います。
ちょっと長めですが、最後までよろしくお願いします。
■なぜ新DLCが来ると噂されているのか
DLCが来るのではないかと言われる理由は3つあります。
・SteamDBのDLC情報
まず一つは、SteamDBに新しいDLC情報が登録されたためです。通常のアップデートと違ってコードネーム(Porto)とついていることや、そのほかのDLCと並んで表示されていることが分かります。
新DLCの話題はAOEのトピックス系動画投稿者であるSpirit of the low(以降SotL)が詳しく動画にしています。この動画によれば、AOE2の2つのDLCの時もAOE3のメキシコの時も、コードネームが付いていたそうです。
SotLは動画の冒頭で「AOE2にはもう十分な文明数がある」というよくある意見に対して、サーバー管理維持費や話題性のため、またはゲーム環境を常に最新の状態を保つためには必要なのだろうとしています。
AOE2の対戦環境が今の状態で完成したかどうかは置いておくにしても、たしかにAOE開発チームも何かしらの方法で収入を得なければいけません。そう考えたとき、現状一番人気のあるAOE2で新DLCを発売するのは理にかなっているように思えます。
DLCが発売されたり発表された月の同接数は、当たり前のことですが増えましたので、既存のAOE2プレイヤーにとっても悪いことではありません。
そういったわけでDLCを出すのはおかしなことではないとSotLはしていますし、聞いていて納得できる話でもあります。
・新実績が登録された
Steamブラウザで実績のページに行くと、未公開実績が登録されているのが確認できます。当然文明が増えればそれに付随した実績が追加されるわけなので、これも根拠の一つになるのではないかと思ってます。
今までのDLCでは16増えたのに対して、21も増えています。あとで詳しく書きますが、これは不安要素でもあり期待できる要素でもあります。
・最近のアップデート情報
AOE2DEのパッチノートには最後に今後の展望が書かれるのが恒例となっています。22年に入って1発目のアップデートである2月頭に実装されたものはごく小規模のものでしたが、最後のページは興味深いものでした(このパッチと同時期にSteamDBも実績も更新されました)。
個人的にはその次のパッチノートで"世界のお祭りの風習"がどうの、というあとがきがあったためにがっかりしていたのですが、もろもろ考慮するとやはり新DLCの可能性は高いと思っています。
■時期は近い?
では発表、発売の時期はいつになるのでしょうか。
これに関してはわかるはずもないのですが、私自身はごく近いのではないか、具体的には4月の第1週前後に少なくとも発表があって、ひょっとしたら発売開始もあるのではないかと思ってます。
今まで4月頭にあるイベントで大々的な発表がされてきました。去年で言えばあのファンプレビューがあって、そこではAOE4の発表に加えて、2,3にも発表がありました。
"毎年4月6月8月のイベントで大きな発表をする"ということを続けてきているので、今年の4月も期待できます。
では発売時期が近いのではないかとなぜ言えるのでしょうか。
その理由は最近のアップデート内容にあります。
22年に入ってから2回パッチが当てられましたが、そのどちらもバグ修正の類で、バランス修正パッチではありません。
というか、バランス調整を含んだ"ブログ記事にする必要があるほどの大きなアップデート"というのは、11月18日が最後です。もう4か月が経とうとしてます。その11月のアップデートも歩兵UUの調整が主な内容で、大きなバランス調整ではありませんでした。
これは開発自体が終わりに近づいているのではないかという説も私の中にはあったのですが、思い返してみれば2DEには以前もバランス調整がしばらくの間沈黙していたことがあって、そのあとにDLC第一弾がいきなり発表されました。
"発売が近い"と考える理由はもう一つあります。
それは2月分のPUP(Public Update Preview、アップデートの公開テスト)が2週間という異例の速さで終了したうえ、3月分のPUPがいまだにないためです。
PUPがないということは、パブリックにテストをやることができないアップデート、すなわち新商品であるDLCがあると考えるのは自然なことです。
事前の知らせがないことのみが気になる点です。今まで第一弾であれば1か月前、第二弾は発売2か月前に告知がされています。
ただAOE2の開発チームはとにかく広報が苦手で、例えば去年4月のファンプレビューイベントは一週間前くらいに唐突にイベント開催の告知がされたという経緯があります。
もしかしたらそろそろいきなり告知されるかもしれませんし、4月頭に発表して5月頭に販売ということもあるかもしれません。
■内容は
ではDLCの内容、つまり新文明はどこになるのでしょうか。いくつかの視点ですでに出ている予想も含め、検討してみます。
参考までに、現在AOE2基準で開拓されている地図を作ってみたので、一度ご覧ください。
アフリカ南部、中国モンゴル周辺、黒海とカスピ海の間、オーストラリア、北米南米がぽっかり開いているのが分かります。
・コードネームPortoとは
先にも紹介した動画でSotLは、コードネームであるPortoについて考察しています。
この動画によれば、AOE3のメキシコの時は全く関係のないブカレストという名前がついていたそうですが、AOE2のDLCには追加文明に関連したものが付いていたといいます。
動画内でSotLはPortoとはポルトガルの都市であり、そのほかにはブラジルや西アフリカのギニア湾にその名が付いた都市があると紹介しています。
コードネームが地名であって関連する文明であるというのは今までの流れから有力です。ポルトガルはすでに出ていますので、ブラジル、つまり南米文明が一つ候補になります。
ただPortoは港という意味なので、ポルトガル語を話す地域では当たり前にありそうな地名です。さらにドンピシャであるPortoという都市はポルトガルの主要都市であり、文明になりそうもありません。
AOE2の開発はパズルのような謎解きのようなものが好きで、(それが好評だったかどうか置いておくにしても)良くツイートしているので、何らかの意味はありそうと考えるのが自然です。
ではPortoが示すものは何でしょうか。
一つの予想に大航海時代の幕開けに焦点を当てて、ポルトガルの航海と関係のあった文明や海文明を増やすのではないかというものがあります。
そこから、ギニア湾、南インド、インドネシアといったアルメイダキャンペーンにもでてきたポルトガルの航路関係の土地や、オーストラリア(アボリジニ)といったまだ登場していない土地で興った海洋文明も予想されています。
個人的には、南インドを除いてこれらの文明の可能性は低いのではないかと思ってます。
例えばギニア湾というのは歴史で出てくる奴隷海岸のことですが、マリのUUであるグベトはこの地域の王国に出自があるユニットで、重複が気になります。インドネシア文明もマレーのマジャパヒト王国にかぶります。完全に空白地帯なのはオーストラリアくらいでしょうか。
しかしながら海文明を出すとして、既存の海文明とどのような差別化を図るのかが分かりません。
そんななか一つ面白いなと思ったのは、"サンゴを建材にする"というところから発想を得たボーナスです。サンゴが生えるような温暖な海に面した沿岸都市では、世界各地でサンゴを建材として利用した建物があります。
そこから、漁船が石を生み出すボーナスを持った文明はどうかというアイディアです。バランスを取るのが難しそうですが、ポーランドやブルゴーニュの例がある以上、ありえそうな話でもあります。
南インドは、既存文明インドがムガール帝国の前身である国家をもとにしているので、予想としてあがっていました。これはあるかもしれません。実質ジェノバである既存文明イタリアに対してシチリアが追加されたからです。
気になる点としては、すでにインドには固有グラフィックがあることです。これが新鮮味がないと判断されるか、コスト的にエコだと思うかというところです。
文明ではありませんが、掲示板で見かけなかった説を一つ思いついたので出してみたいと思います。
これ以降コードネームである"Porto"を無視した予想が沢山登場します。コードネームは何かしら意味があるだろうという前提がある以上、それを無視した予想を紹介する前に、その理由付けをしようというものです。
ポルト(Porto)はポルトガルの第二都市で、ポルトガルの語源となった地域です。ポルトはローマ帝国によって建てられ、その後イスラム勢力に支配されたこともありましたが、今のポルトガルの形になる前に奪還して拠点にしたのがポルトです。この後レコンキスタでキリスト勢力が勝って今のポルトガルとなり、大航海時代になっています。無理な解釈をすれば、ポルトガルがポルトガルになったことで時代は開けたともいえるのです。
つまり、海洋国家にフォーカスをするという説のほかに、ポルトガルがポルトガルになる前の時代にフォーカスをするという見方もできます。そうであるなら、大航海時代前、十字軍前であってもおかしくありません。
・アフリカ文明説
SotLは動画の中で、AOE2のデザイナーのインタビューを取り上げ、その中に登場したジンバブエとガーナ王国を推していました。マリの歴史ページで書いたように、ガーナ王国はマリの前身のようなものですが、ジンバブエはありそうな気もしています。
グレートジンバブエと呼ばれる巨大な石造遺跡はいかにもAOE2開発陣が好きそうであるし、バントゥー系はシミュレーションゲームではメジャーな存在であるにもかかわらずAOE2には存在していません。
・実績の数
実績の数、21個というのが不思議だという話も書いておきます。
AOE2DEのDLCは過去2つ登場していますが、どちらも16個でした。
内訳は2つの新文明に関わるものが4個、3つの新キャンペーンに関わるのが12個です。
つまり新文明だけなら2つ、キャンペーン付きで出るなら6つ、既存文明のキャンペーン単体なら4つということになり、これらを組み合わせてもどうやっても奇数にはなりません。
キャンペーンが短くて実績の数が一つ少ないとかだったら分かりますし、新モードや全体にに関する実績(例えば転向した数など)が追加されるだけかもしれません。
しかし実績の数自体は今までより5つも多いわけなので、なにかしら期待ができます。
・ファンパッチの存在
そもそも最終的な文明数は幾つになるのでしょうか。
またSotLの動画の話になりますが、彼は動画の中で45ではないかと冗談交じりに話しています。根拠は文明ピック画面のおさまりが悪いので、45ならちょうどいいじゃないかというものです。
あまりこの考え自体は本気にとらえることもありませんが、しかし文明がいくつになるのかというのは気になる点です。
一つ指針になりそうなのが、大昔(2015)にリリースされたファンパッチ、AoK: Realmsの存在です。
AOFE(アフリカが登場する前まで)の時点で登場したパッチで、19文明が追加され42文明が遊べるようになったものです。
昔に書いた次の記事の最後でも触れていますが、その19文明の大部分はここ数年で実装されました。
この記事にも上げた画像ですが、追加文明は次の通りです。
ここの中から実装されたものは、ビルマ、ボヘミア、ブルガリア、ブルゴーニュ、マレー、マリ(マンディンカ族)、ベルベル(ムーア)、クメール、ベトナムの9文明です。
そして、タタール、クマン、リトアニア、ブルゴーニュと良く地域がかぶっているのが、アルメニア、トルクメン、バルト、オランダとなります。
残ったのが、ムイスカかチムー(南米)、スイス、女真族(満州)、タミル(南インド)、チベットが未実装です。オランダもデンマークあたりとセットでフリジア人とすればおさまりが良いようにみえます。
ファンパッチと開発チームがどれくらい被っているか全く知りませんが、なんとなく文明の登場のさせ方的に、このファンパッチの存在を意識しているような印象を受けるのは私だけでしょうか。
このDLCが最後なら、3つ文明を追加するというのもありそうです。
・北米文明の可能性
非常に気になるのが北米文明、いわゆる先住民族系です。
AOE3では早い段階で追加されたイロコイ(ホデノショニ)、スーは独特な戦術で存在感を放っていましたが、AOE2に来ることはあるのでしょうか。
個人的にはゼロではないと思っています。
マヤとかぶりますが、SotLの動画にあるように、弓文明が少ないためです。北米も南米同様、ヨーロッパによって馬が持ち込まれるまで歩兵で軍隊を構成していたので、馬文明が増えすぎた今、バランスを取るにはちょうどいいのではないかと思います。
・統合文明の分離
文明予想というわけではありませんが、いくつか大きな地域を一つにまとめてしまったものから分離して追加された文明も多く存在します。
ボヘミア、ポーランド、リトアニア、ブルガリアはすべてスラヴ人系ですし、モンゴルからクマンやタタールがでてきたり、イタリアからシチリアがでてきたりしました。
それでいくと、バイキングやゴートも分離してもいいんじゃないかと思います。
文明とは直接関係ない話ですが、そろそろスラヴやイタリアと言ったあいまいな文明は、多少の混乱があったとしても止めても良いのではないかと思ってしまいます。
■まとめ
今回はDLCの可能性と、追加されそうと言われている、考えられる文明を10個見てきました。いかがでしたでしょうか。
個人的な望みとしてはスイス槍兵が好きでスイスを実装して欲しいので、スイスとチムー(またはムイスカ)、チベット、ジンバブエ周辺あたりをくくって、"山の民族"とでもして出してほしい所です。とはいえ、これはAOAK以降の"地域縛り"から外れるため、あまり期待はできません。
まだ発売されると決まったわけではありませんが、どんなに文明が増えても、好きなゲームの追加コンテンツを妄想するというのは楽しいものです。
DLCによってバランスが崩れたりバグが出てくるというマイナス面もありますが、AOE2が盛り上がる可能性も余地もあるということは嬉しい限りです。
こんな文明が追加されたら嬉しいというのがあれば、是非コメントを残していってください。
ここまでお読みくださりありがとうございました。
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