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全国にファンを持つ、西内さんちの西内小夏。「柑橘とサーフィンの町 東洋町」を体現する作り手に迫る ー 高知県安芸郡東洋町のまち自慢

高知県東洋町で、宿毛小夏の枝変わりから発見された品種ー西内小夏(にしうちこなつ)
通常の小夏より種が少なく、果汁が多いのが特徴だ。この食べやすさとジューシーさにファンが多く、小夏シーズンになると全国から小夏を買いに東洋町に訪れる方も多い。

西内小夏の生みの親である西内哲夫さんから、西内果樹園を受け継いだ西内暢善さんにお話を伺いました。




小夏の一年

西内小夏は4月に花が咲き、同時に収穫が始まる、収穫と栽培が同時に行われます。
今年咲いた花は翌年に実り、また次の年の花と一緒に収穫をする。
収穫をした小夏は温度調節がされた大きな冷蔵庫で保管をします。

冷蔵庫内の様子

 

保管から3ヶ月の間に出荷を行うため、4月から7月中旬ぐらいまでが出荷時期。
冬の間は小夏の木の手入れを行い、寒波などで傷まない様に手入れをし、春になると小夏シーズン突入。
収穫や袋詰め、出荷など、普段の手入れに加えた作業で小夏農家さんは大忙しです。取材時も倉庫で地元のお母さんたちが選別作業を行っていました。

西内さん曰く、「手に持った時にずしっとした重みがあるものが、果汁が詰まっていて美味しい」とのこと。

選別作業の様子


柑橘栽培の最適地。東洋町

「雪が降らない東洋町は、水捌けがよく、平地でも山間部でも柑橘類が育ちやすい。小夏の栽培には適地たっだ。」

西内さんは、この気候の良さにも惹かれ、哲夫さんの後を継いだとのことです。

今季は地元の直売所、海の駅東洋町に出荷しただけでも4万個。寒波の影響を受けやすい小夏は、少しの差で収穫量に差が出てしまう。その中で、西内さんの小夏は高知県各地から出荷依頼が絶えない人気ぶりでした。

西内さんに東洋町の良さについて伺ったところ、「海が近く、雪が降らないし、一見何もない様に見える町ですが、何もないわけではないのが良さですね。」と語ってくれました。

夏の時期はサーフィンもやっていたという西内さん。
普段の農家としての姿からは想像できませんでしたが、「柑橘とサーフィンの町 東洋町」を誰よりも体現している方でした。

西内哲夫さん


最後に

「東洋町に小夏の季節がきたら、その時だけでも思い出して、その季節の小夏を食べて欲しいです。」

東洋町に来るまで小夏を知らなかった私も、西内さんの小夏を食べて、お話を聞いて、西内小夏のファンになりました。
県外にもファンが多い西内小夏。気になった方は、ぜひ食べてみてください。
きっと虜になって、毎年春になると、食べたくなるはずです。

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