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年間150人以上の若者が島に集う「大人の島留学」とは?ー 島根県隠岐郡海士町のまち自慢

海士町拠点(島根県隠岐郡海士町)で交流人口増加のため、海士グランピング”TADAYOI”を運営している夏川戸大智です。

今回は、私達がいる海士町は今一番力をいれて取り組みを行っている”大人の島留学”についてご紹介をさせて頂きます!


大人の島留学とは?

夏川戸:今回は大人の島留学を運営している「一般財団法人島前ふるさと魅力化財団」の古藤さんにインタビューさせて頂きます。古藤さん本日はよろしくお願いいたします。

古藤:よろしくお願いします。

インタビューの様子

夏川戸:早速なんですが、「大人の島留学」って一体どんな取り組みなんですか?

古藤:大人の島留学では、全国各地の若者たちが島に滞在しながら働くことができる機会を提供しています。この制度の舞台となる隠岐島前地域は、人口約5,700人の課題先進地です。

特に、人手不足、担い手不足が大きな課題となっています。このような環境の中だからこそ、島の中にたくさんの挑戦の機会があり、この地域で挑戦していくことこそが日本の未来を作るヒントがあると考えています。島で暮らし、島で働くことを通して、一島民として、最前線の現場で島の街づくりを一緒に担ってほしいという思いから、このプロジェクトが立ち上がりました。

具体的には、3ヶ月からライトに参画出来る”島体験”、1年間ガッツリ参画する”島留学”の2種類があり、これまでの2年間で約200人の若手社会人、大学生の方が参画しています。

島で働く

夏川戸:島で働くというのは、具体的にどんな仕事があるんですか?

古藤:新たな事業づくりや業務改善を目指す島内事業者の所に行き、協働しながら新たな事業構築や推進に取り組んでいます。現在、島前地域で30以上の事業所に登録頂いています。

その中でもプロジェクトベースで進んでいるものを挙げるとこんな感じですね!
・都市部から地方への新しい人の流れづくり事業
・ふるさと納税プロジェクト推進事業
・島食プロジェクト
・一次産業チャレンジプロジェクト(岩ガキ「春香」、隠岐牛、農業など)
・観光を起点とした外貨創出プロジェクト
・島内の観光機能、商業施設の企画開発・運営
・地域観光プロデュース(ツアー・コンテンツ企画など)
・空き家の活用を起点とした住宅魅力化プロジェクト

⇓島留学仕事の様子

夏川戸:どのプロジェクトも面白そうで、選ぶ側からすると迷いそうですね。島留学生の方々はどうやって仕事をきめているんですか?

古藤:来島前・来島後にヒアリングさせていただいた上で、島の事業所等と丁寧なマッチングを行い、就労・活動内容を決めていきます。これまでの経験や経歴よりも、どんな挑戦をしてみたいかを重視してマッチングをさせてもらっていますね。

オンラインヒアリングの様子

島で暮らす

夏川戸:なるほど。仕事の方はかなりイメージが出来たんですが、島での暮らしはどんな感じなんですか?

古藤:町が管理しているシェアハウスを用意しています。また、家賃・水道光熱費にかかる自己負担なしで、Wi-Fiも完備しており、なるべく費用面での負担を減らすようにしています。また、仕事で疲れて帰ってきてもシェアメイトと一緒に御飯を食べると元気が湧いてきます。基本は食事はそれぞれですが、シェアハウスによっては食べる日を決めてる所もあるそうです!

夏川戸:それなら、地方に住んだことがない人でも安心ですね!

青山:そうですね!その他には、シェアハウスの近所の方からおすそ分けを頂くこともあります。シェアメイトと一緒に料理をして美味しく頂くこともあります。

夏川戸:都会では味わえない、地域だからこその温かみですね!

シェアハウスでBBQ
休日に田植えをした時の様子

実際に来ている方々

夏川戸:年間150人の若者が、大人の島留学で島前地域に滞在しているいうことなんですが、どんな方がきているんですか?

古藤:島体験だと大学生、島留学だと社会人の方が傾向として多いです。夏休みを利用して来れるので、7−9月の島体験は大学生に特に人気ですね。社会人の方は、ワーホリに行くような感覚で、もう一度自分自身や自分のキャリアを見つめ直す意図で来られる方が多いですね。

夏川戸:自分だったらもっと居たいなって思うんですが、延長される方もいらっしゃるんですか?

古藤:全体の1割くらいは事業所にそのまま就職するなどして、島に残り続ける方もいらっしゃいますね。
夏川戸:それはとても安心ですね。最後に、島留学を考えている方へ一言お願いします!

古藤:いきなり参加するのは中々ハードルが高いと思いますので、オンラインでも参加可能な説明会を実施しています!ぜひ、気軽に参加してください!

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