中世から変わらない豊かな自然で作られたお米にエールを!
今回訪れたのは、"千年変わらない”景観を維持する田染小崎(たしぶおさき)地区。国の重要文化的景観として指定されている棚田の景色は、中世から変わらない姿でそこに広がっています。
今回は、そんな田染小崎エリアの管理をされている荘園の里推進委員会委員長の河野(こうの)さんと、事務局長藏本(くらもと)さんにお話を伺いました。
取材に伺ったのは、豊後高田チームで直売所「夢むすび」を運営する串田です。
"千年変わらない”景観
今日は荘園米のことについて色々教えてください。早速なんですが、田染の荘園米って正式にはどんなお米のことを言うんですか?
なるほど、荘園米って言うのはエリアに紐づいたブランド名なんですね。
田染荘は、743年に墾田永年私財の法が成立した時に開発された水田の一つで、その後、宇佐八幡宮(現:宇佐神宮)の根本荘園として「田染荘」が誕生したそうです。
その後、土地の調査で田染小崎のこのエリアは中世から水路や集落、地形がほとんど変わっていないことが分かり、この景観を維持しようと農家さんや住民の方が中心に自然を守ってきたそうです。
だから、中世、つまり千年前から変わらない景色と言えるんですね!
コロナ禍での影響
そんな、田染荘で育った荘園米ですが、今年はコロナで影響を受けて大変だったと聞きました。具体的にどんな影響を受けたんでしょうか?
なるほど、秋に収穫して10月から新米になるんですね。9ヶ月分というとどのくらいの量なんですか?
1300キロ!家庭で消費するには想像が付かない量です・・・精米する前の状態だとそれ以上に余っているというから、驚きです。また、これまでも長く取引のある市内のホテルでも、宿泊客が減少したため使う量が減っており、コロナ禍での影響で、流通量が減っているそうです。
そんなお米は、巨大な荘園米用の冷蔵保管庫で、どの季節も13度以下になるように冷蔵庫で玄米として保管し、注文が入ってからの精米を行っているそうです。丁寧に品質の管理も行き届いているのに、そんなにも多くのお米が保管庫に眠っているなんて、残念ですね。
ちなみに、他のお客様はどんな方が多いんですか?
荘園領主とは、お米のオーナー制度で、1年分のお米と田染地域で行われる「収穫祭」などのイベントにも参加できる取り組みです。荘園米を通じて地域との交流ができるこの制度が多くの人に選ばれているのも、田染地域の魅力とお米の美味しさあってこそ。そんな多くの人がファンになるお米が突然の販路消滅で困っているのは、なんとかしたいなと心から思います。
澄んだ湧水と豊かな土壌で作る「荘園米」
そんな荘園米の美味しさの秘訣も教えてください!
田染はお水が綺麗だから美味しいというイメージがあるんですが、どうですか?
そういえば、今いるこの場所も「ほたるの館」ですもんね!そういうことだったんですね。
山の湧水と豊かな土壌が荘園米の美味しさの理由なんですね。また、荘園を守る農家さんの毎年の努力があってこれだけのお米をが収穫できるんだなと、辺り一帯に広がる田んぼを見て改めて思いました。
確かな自然の豊かさをこれからも
そんな河野委員長はずっと田染にお住まいなんですか?
実際の田染の自然を見たら、ご友人が羨ましがるのも分かりますね。(笑い)田植えの時期に行われていた御田植祭には1500人以上のお客さんが色々な場所から集まっていたそうで、地元の人は80人くらいの場所だから、この地域にしてはすごく賑わっていたそうです。この状況が落ち着いた後は、今回荘園米を購入した方が、田染に足を運び、賑わいが戻るといいなと思います。
最後にこの荘園米が多くの方に届くことで、どう田染エリアや豊後高田市が良くなっていくと思いますか?
今回の取材で、その豊かな自然やお米そのものの魅力だけでなく、田染の住民の皆さんの長年の努力とそれを応援する全国の購入者の方々との繋がりで、田染という豊後高田市にとっても財産である場所が現在も残っているんだなと強く実感することができました。
応援購入はこちらから!
今回ご紹介した、「荘園米」はFOUNDING SELECTIONから
5キロ単位で購入して頂けます。(二人世帯で大体1ヶ月分とのことです。)
2個以上(10キロ以上)の購入から送料分がお得になりますので、ぜひ皆さん荘園米の応援購入をよろしくお願い致します!
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