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【セルフインタビュー】ザンギパスポートに懸けるしげさんの想い

ご無沙汰しております。
favyのしげさんです。

私が勤めているfavyという会社は飲食店向けのマーケティング支援をメインとしているのですが、今回のコロナの影響は少なからず受けています。

そんな中、思考停止せずに飲食業界を元気にするにはどうしたらいいか?
数ヶ月前からあたためていた企画を今こそリリースすべきだ!
ということで、この度「ザンギパスポート」というサブスクをリリースしました。

詳細はこちら


今回はどうしてもやってみたかった「セルフインタビュー形式(小木曽さんスタイル)」のnoteにしてみました。最後までお付き合いください!

実は私、favy社員であると同時に「一般社団法人北海道ザンギ連盟」のメンバーでもあるんです。
なので今回は1人3役でのインタビューとなります。

ザンギ名刺

インタビュアーのしげさん:イ
favyのしげさん:F
ザンギ連盟のしげさん:ザ

ザンギパスポートって何?

イ:この度はサービスリリースおめでとうございます!
F&ザ:ありがとうございます。

イ:まずは「ザンギパスポート」の概要について教えて下さい。
F:元々favyでは数年前からサブスク型の飲食店を運営し、【飲食×サブスク】が成立するのかどうかを検証してたんです。
イ:店舗を持ってるって事ですか?メディアのイメージしかなかったです…
F:そうなんです。定額制コーヒースタンドの「coffee mafia」や会員制の焼かない焼肉屋「29ON」など、色々な形のサブスクを検証してきました。
そこで得たノウハウを活かし、2019年の夏には飲食店向けにサブスクツールの提供を開始しました。

イ:飲食サブスクの先駆け的存在、ってことなんですね。
F:はい、そう言っていただけると嬉しいですね。

F:で、その仕組みを使って色々なフレームワークを作りたいと考えていて、その一つが今回のザンギパスポートです。
イ:具体的にはどんなサービス内容なんですか?
F:月額500円の会費を払えば、参加店舗のどこに行っても、1ヶ月間毎日3回まで、500円以上相当のザンギがもらえる、という内容です。
イ:500円で500円以上相当×3ですか?安すぎません?
F:お客様的にはかなり安いですよね。でもそれが集客につながれば十分メリットがあるんですよ
イ:何か罠がありそうな値段ですね…
F:罠はないです(笑)1日3回まで使えるので、一晩で3件ハシゴすれば3ヶ月分元が取れちゃいます。継続課金のサービスですが、もちろん解約も可能です。
イ:3回×31日で最大93皿のザンギが500円なんですね。そんなに食べられる自信ないですが(笑)

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▲favyデザイナーチーム渾身のチラシ

何がきっかけだったのか?

イ:そもそもどういう経緯でこの取り組みがスタートしたんですか?
F:私がたまたま五反田の「北海道焼鳥いただきコッコちゃん」というザンギの名店で同級生と飲んでたんですね。札幌に本社のあるチェーン店なんですが。そしたら偶然隣のテーブルで「一般社団法人北海道ザンギ連盟(道ザン連)」のオフ会をやってまして。その時に道ザン連の金井事務局長とご挨拶させていただいたのがきっかけです。
イ:ザンギ食べてたらザンギ連盟と知り合った…ネタみたいな話ですね
ザ:そして意気投合し、「何か一緒にやりましょう!」ということで、最近「ザンギ連盟」のメンバーにもしていただきました。
イ:3人目がぬるっと登場しましたね

イ:最初からこの「ザンギパスポート」をやろうという話だったんですか?
F:そうですね、大まかなイメージは最初からありました。ただ、通常当社で提供しているサブスクツールの契約は、ほとんどが「店舗」とか「企業」単位、つまり1つの経営母体単位なんですよ。なので経営母体の異なる複数のお店で使えるためにはどうするか?みたいな点は社内で議論しました。

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▲「いただきコッコちゃん」のレモンサワーが運命を変えた


何故このタイミングだったのか?

ザ:そうこうしているうちにコロナが北海道で先行して流行しだして、北海道の、特に外食産業の経済に打撃を与え始めたんですよ。
たまたまそのタイミングで札幌に帰省したんです。3月中旬、まだ首都圏での感染拡大が始まる前で、北海道が独自の緊急事態宣言(1回目)を出している最中でした。
帰省した時はいつも道ザン連の事務局長と一緒に「ハシゴザンギ」をしているんですが、その時は今まで見たことがないぐらいススキノが閑散としていて。いつもは行列が出来ているような、観光客にも人気のお店ががらがらだったり。
F:とは言え全国的な緊急事態宣言の前だったので、多くの飲食店がまだ営業はしていた時期でもありましたし、固定客が多いお店はそこまで打撃を受けてはいなかった。つまり人が外食に行く「頻度」は減っても、ゼロにならない限りはどこかのお店でお金を使う。じゃあその「どこか」に選んでもらう動機を作れば、厳しい状況下においても生き残る力を持てるんじゃないかと。
そのためにはできるだけ早く「ザンギパスポート」をリリースし、飲食店に人が来てくれる仕組みを早急に提供したい、と思いました。

イ:でもその後、コロナが全国的に拡大してしまった…。
F:そうなんですよね。飲食店に対して休業や時短営業の要請が出ている中で、積極的に「外食に来て下さい」と呼びかけるのも難しい風潮でした。
ザ:一番ひどい時期は、営業しているだけで非難の電話が来たというお店もあったみたいですね。
F:で、「緊急事態宣言・休業要請が解除されたらすぐにリリースしよう」という事で準備を粛々と進めていたんです。
イ:道の休業要請解除と同時でしたもんね。すごいスピード感でした。

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▲1日0時をまわってすぐに道ザン連公式Facebookページでアナウンスされた

ザンギパスポートで何が変わるのか?

イ:ザンギパスポートのリリースによって、札幌の外食産業は何か変わると思いますか?
F:そこまで大それたことは言えませんが、少なくとも参加店舗へのメリットはあると思います。
イ:具体的にはどんなメリットがありそうでしょうか?
ザ:道産子であれば共感してもらえると思うんですが、居酒屋に行ったらとりあえずザンギは頼むと思うんですよね。その時に「月500円で毎日3回までザンギがもらえる」って会員券があったら買うと思うんですよ。
イ:今この瞬間に元が取れるわけですもんね。
ザ:で、1日3回まで使えるとなると「せっかくだから使い切った方が得!」って思う人が多いはずなんです。
F:しかも飲みに行ったら一軒で終わりじゃなくて、ハシゴする事が多いんですよね、札幌の人って。「次どこに行く?」って話になった時に、このザンギパスポートを持ってる人であれば、「せっかくだからザンギもらえる店から選ぼう」ってなると思うんですよ。

イ:店選びの考え方が変わる?
F:はい、変わると思います。札幌市内には約4,000店の飲食店がありますが、二軒目を選ぶ時に選択肢が一気に絞られるわけです。
イ:なるほど。お店にとってもお客様にとってもメリットがあると。

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参加店舗の共存共栄へ

イ:もう少し深堀りしてお聞きしたいんですが、参加店舗同士が「客を取り合う」事にはならないんでしょうか?
ザ:視点の違いかもしれませんが、「取り合う」というよりも「送り合う」ための取り組みになると考えています。
例えば、Aというお店に来店したお客様がザンギパスポートの会員になってくれたとしますよね?その時には必ず「色んなお店で1日3回まで使えるんですよ」っていう説明をするようにお願いしています。
そうすれば、そのお客様は二軒目でBやCという加盟店に行ってくれる、つまりAに来た事がきっかけでBやCのお客様も増える。もちろん逆もまた然りです。
F:また、会員になることで、加盟店への平均来店頻度が上がると想定しています。相当常連じゃない限り、同じ店に毎回飲みに行くことってあまりないと思うんですよ。でも会員の行動をシミュレーションした時に、飲みに行く回数自体が変わらなくても、その中で「会員券が使える店に行く」可能性はかなり高まるはずです。
ザ:例えば飲みに行くのは週1回、Aには2ヶ月に1回のペースで来てた人が、「Aに来る頻度」も「飲みに行く頻度」も変わらない中でBやCに来てくれるようになれば、まさに「送り合い」になりますよね。

イ:なるほど。参加すればメリットが生まれそうですね。
F:参加店舗の皆さんにも私が直接お話しする機会があった際には必ずお伝えしているんですが、この取り組みって「魔法」じゃなくてただの「手段」なんですよ。黙っていても勝手にお客様が増えるわけじゃない。
例えばAのお客様がザンギパスポートがきっかけでBに行ったとして、それ以降Bばかりに行くようになってしまう可能性はもちろんあります。
イ:それだとまさに「取り合い」になるんじゃないですか?
F:いえ、だからこそ各店舗のみなさんには「自分のお店の魅力を磨く努力」を、今まで通りにしっかりとしていただきたい、ということをお伝えしています。「参加したから終わり」じゃないんですよ、と。
ザ:みなさんが同じ意識で参加いただくことで、相互送客を実現しつつ切磋琢磨する環境になり、【共存共栄】につながると思います。


「ザンギパスポート」の将来像

イ:最後に、今後の展望などをお聞かせください。
ザ:まずは参加店舗にお客様がたくさん来てくれて、元気になってくれること。綺麗事のように聞こえますが、今はこれが一番大きいですね。
F:実はサービスリリースの数時間前に、あるお店から「店を閉店することにしたから参加を取りやめたい」というご連絡があったんです。
せっかく参加を考えてくれていたのに、そのお店の力になれなかったのが本当に悔しくて…。
イ:数時間前ですか。それは悔しいですね…。
F:そうなんです。だからこそ、「参加してくれているお店が元気になってくれる」事が今は一番望む将来像ですね。もちろんfavyのビジネスとしてのメリットも重要です。でもおそらく「参加してくれているお店が元気になってくれる」という将来像の先には、favyの成功もあると思います。
イ:まさに飲食店と共存共栄していくわけですね。
F:あとは店舗数の拡大です。現在は札幌市内を中心に、北海道内にしか参加店舗がありませんが、将来的には首都圏でザンギを提供しているお店でも使えるようになっていって欲しいなと思ってます。
私が首都圏在住なので、個人的な希望もかなり多く含まれていますが(笑)
ザ:首都圏で獲得した会員が、出張や旅行で北海道に行った時に「ザンギパスポート」を使ってくれたら、相互送客の効果がある事例としてもすごくインパクトのあるものになると思います。
イ:北海道発の居酒屋チェーンなども首都圏に増えてきていますしね。楽しみにしています。
本日はどうもありがとうございました!
F&ザ:ありがとうございました!


最後まで読んでくれたみなさんへ

初のセルフインタビュー形式、いかがでしたでしょうか。

ここまで読んで下さった皆さんには、私の熱い思いが伝わったのではないかと思います。

深い意味はありませんが、申し込みページのリンク貼っておきますね。

北海道にいる同僚・上司・部下・前職の知人・友人・家族・親戚・遠い親戚・元カレ・元カノ・元旦那・元嫁などにぜひ教えてあげて下さい。

ザンギパスポートが使えるお店はこちらから確認できます。どんどん増やしていく予定ですので、定期的にチェックしてください!


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