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おいしかったものを回想してみる

January 16, 2019

ここ最近の人が集まる大きなイベントを3つ、風邪も引かずに無事に乗り越えられたのは、栄養と睡眠とお風呂でゆっくり温まることと、そして体幹を鍛えているからか。どれも大好きなことだ。生きることが長い旅だとしたら、いま、滞在しているところをとても気に入っている。

いつもの焼き鳥屋さんのつくねに、冬は柚子がこっそり練り込まれているのがうれしい。焼き鳥屋さんの後に寄るカフェスタンドでは、熱々の焙じ茶とストレートで果実味たっぷりなリンゴジュースのブレンドをのむ。冬のNYのアップルサイダーみたいでおいしい。八百屋さんでどっさり買い物する日は黒胡麻坦々麺。山椒が効いていて痺れる。身体も温まる。荷物がいっぱいでも寄ってしまうのは、女の人がひとりでやっている焼き菓子屋さんで、友達が来る時もここに走る。ザクザクとしていて、オレンジの香りのするスコーンは朝食用に。ベースのタルト地がナッティで香ばしく、見た目はシンプルなのに隅々まで計算してつくられているに違いないチーズケーキ。休日に古本屋さんや骨董屋さんをひやかした後は、古い民家を改装したカフェで鰤大根の定食。白和えと思った小鉢がポテトサラダで軽く驚く。千切りの人参と、たぶんアオサと水菜がいい感じで、とてもおいしかった。その帰りは、できたばかりのパティスリーでショコラのミルフィユを選び、美しく食べるべく格闘した。こんなふうに町はおいしいものであふれている。これ以上贅沢を言っていいのであれば、大きなカンパーニュが買えるお店が徒歩圏内にほしい。

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