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非ネイティブには難しい?

日本語、韓国語、中国語、そして少しの英語しか知らないので、日本語だけの特色であるのかはわかりませんが、日本語は単語や語尾などでその人の性別や話している環境、立場などをかなり知る事ができると思います。

私たち日本語のネイティブはその時に応じて使い分けていますが、日本語のネイティブではない人にとっては同じ内容でも状況に応じて使い分けが必要であるというのはとても難しいことだと思います。

以前、台湾映画の台詞の翻訳をしたことがあるのですが、その時にも日本語のそういった特徴に苦労しました。


韓国語にも敬語があるので、話す人と聞く人の立場により表現は変わってきます。
でも、韓国語には日本語とは違いいわゆる男言葉、女言葉はありません。
日本語も固い表現、講演やプレゼンテーションなどでは性別に関わらずほぼ同じような表現をするかと思いますが、日常生活で家族や友達などの親しい人たちと話す言葉は、やはり性別によって違ってくると思います。

日本国内に限らず、国外においても日本語教師をしている方は女性が圧倒的に多いと感じます。
ネイティブから直接法で言語を学ぶと教科書の内容だけではなく、教師の話す言葉からもたくさん学ぶことがあります。教師はどれだけ意識して話しているかわかりませんが、学生の立場としては文法などの説明や雑談の話は自然な表現を身につけるチャンスと思って必死に耳を傾けているのです。

女性教師が自然に話している言葉を男性生徒がそのまま受け取り使う、生徒からすれば日本語教師が話している言葉だから正しいだろうと思うはずです。
でも女性の自然な口調は男性が使うとやはり違和感があります。
逆に、アニメなどの影響で中学生男子のような口調で話す女性に会ったこともありますが、これもやはり違和感があります。

ジェンダーレスなどと言われる時代に男言葉だの女言葉だの何を言ってるんだ、と思われるかも知れませんが、やはり特段そう言った主張がある場合でなければ性別に見合った口調で話す方が自然に思えます。
でもネイティブでない人がきちんと使い分けるのはやっぱり難しいんだろうなぁ…

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