書き終わらないファンレターの話。

今日は少し詳細で不思議な夢を見た。
私は顔も知らない女友達数人と、「日本から飛行機で直通でマリに行く」という計画を立てているのだ。
どうも一緒に計画を立てているうちの一人が金持ちなようで、プライベートジェットで行くのだという。


飛行機に乗るとその飛行機の機長と副操縦士が両方とも森下能幸さんだった。
夢とはいえぶっ飛びすぎている、さすがに夢の中の私も驚いていた。
そこで、これが夢であると気がついてマリに着く前に私は夢から覚めてしまった。

そもそもなぜ『マリ』なのか。
最近オリンピックで国名は聞いた気がするが、なぜそれが今日の夢に出てきたのか。



だが、今日深堀りするのはそこでは無い。
森下能幸さんが私の夢でダブルキャストを務めていた方である。

森下さんのことについては、以前noteに書いた通り私の推しの俳優さんである。

彼が夢に2人も出てくるほど、私は今森下さんに対して心残りがあるのだと思う。
いや、「思う」では無い。
あるのだ。これだと思う心当たりが。

それは、ファンレターを出せていないことである。
出そう出そうと思い始めた日から半年以上経ってしまって、心にずっとひっかかり続けていることが夢にまで現れるようになってしまった。


もうさすがに書いて出さねばならない。
書きたい内容のメインとなる部分が、昨年12月の舞台の感想なのである。
既に話の鮮度としては発酵しすぎてギリギリアウトだという自覚はあるのだが、どうしても伝えたい思いがあるのでそこには目を瞑って貰うしかない。


そんなに伝えたい熱い思いがあるのになぜこんな真夏になるまで出さずに来てしまったのかと言うと、気力・体力共に使い果たしてしまったからだ。

私はファンレターを書くのに2度の下書きをする。
1度目は文の組み立てや文字数などの調整を考えるためにスマホのメモ機能を使う。
そこで内容が完成したら、2度目の下書きとして便箋への鉛筆書きに移る。
これが終わって初めてボールペンで清書に取り掛かり、無事に最寄りの郵便局から本人の元へと(たぶん)辿り着くのである。

気持ちが乗っていれば3日程度で全ての工程が終わるのだ。
だが、私は「全ては森下さんのために!」という情熱的なスローガンを掲げて運動音痴にはなかなかストイックすぎるボディメイクに取り組んでおり。
公演当日を迎えたと同時に苦行からの解放ですっかり腑抜けになってしまった。
結局、スマホに1度目の下書きに取り掛かった状態で年を越し。
冬が終わり、春も終わり、気づけば夏まで熟成させてしまったというわけである。


出さねばならない。
マイナス3kgを達成させるほどに私を熱く粘り強くさせ、私を奮い立たせてくれた森下さんへ。
あの日。
ずっと大小様々な液晶画面を通さずにいつか彼の顔が見たいと願って、ついに思いを遂げた私の感動をどうしても伝えねばならないのだ。

次の季節に移る前に絶対に出す。
今月こそ、森下さんへのファンレターを完成させると私は心に決めた。(了)

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